カージナルテトラの繁殖について｜産卵方法や稚魚の飼育についても解説

水温は、24～28度が適温です。

カージナルテトラは水温に敏感で、低すぎると白点病になりやすいと言われており、逆に高すぎると酸素濃度の低下や水質悪化をまねくため、大きなダメージを受けてしまいます。

外の温度に左右されないよう、温度管理ができる装置を取り付けて対応していきましょう。

カージナルテトラの飼育を始めるのには、水槽、ろ過フィルター、ヒーター、冷却ファンが必要になる他、中を照らすライト、水槽内をレイアウトする水草や流木、底砂などが必要になります。

水槽は、集団繁殖の面から考えると大きさは60cm規格サイズで、透明度の高いガラス製がおすすめです。この時、水槽は水を入れると想像以上に重くなりますので、置く場所には気を付けた方が良いでしょう。

ろ過フィルターやヒーター、冷却ファンは、水質や水温を管理するために必要です。これらは、水槽の大きさによって適したサイズや種類がありますので、購入前によく検討してください。

また、カージナルテトラのきれいな体の色を存分に楽しむためには、ライトやレイアウト用の水草、流木、底砂は欠かせないでしょう。

底砂は、土を焼き固めたソイルを使用すると、水を弱酸性（ph約6.0～6.5）にしてくれるので、弱酸性を好むカージナルテトラにはおすすめです。サンゴ砂は水槽のphをあげてしまうので使わないようにしましょう。

カージナルテトラは何でも食べてくれますが、口が小さいので顆粒タイプにすると食べ残しが少なく、水を汚さないのでおすすめです。

1～3日に1回、1～3分で食べきれる量をあげると良いでしょう。比較的何でも食べてくれるので、どの餌をあげるかよりは、どのくらいあげるかということに気を付けていきましょう。

通常は人工飼料の餌で良いですが、時々大好物のアカムシなどの活き餌をあげながら、栄養バランスを考慮してあげると健康に育ちます。

餌を食べない時は、ストレスを感じている可能性もありますので、環境は適切か観察してみて、何か問題があれば改善しましょう。

カージナルテトラは環境や餌で発色の良さが変わると言われています。

また、販売価格はブリード（養殖）個体より高めですが、体色が濃く美しいと言われるワイルド（野生採取）個体を購入した方が良いでしょう。

色揚げに適している環境は、生息地と同じ環境が良いとされています。カージナルテトラが生息しているリオネグロ川は、水温26度で弱酸性のブラックウォーターです。ブラックウォーターの成分を再現できる商品もあるようなので、試してみる価値はあるでしょう。

また、水槽に設置するライトも色揚げ効果があると言われています。

餌は栄養バランスが偏らないようにし、色揚げ成分のカロチノイド、アスタキサンチンなどが配合されている人工飼料や、ブラインシュリンプを与えると色揚げ効果が期待できます。

他には、ストレスも大敵です。ストレスなく過ごせる環境を作ってあげるように、気を付けてください。

カージナルテトラは温和なので、混泳に向いている熱帯魚です。混泳魚として大切なポイントは、温和で、同程度の大きさ、泳ぐ層が違うことの3つです。

ネオンテトラやグッピー、オトシンクルス、コリドラス、ミナミヌマエビなど混泳できる魚はたくさんいますので、泳ぐ層の違いなども考慮して、組み合わせを考えると良いでしょう。

逆に、カージナルテトラが食べられてしまう危険性がある肉食性で体長10cm以上の魚や、気性が荒い魚は混泳に向いていません。代表的なのは、エンゼルフィッシュやベタ、スマトラ、ブルーテトラなどです。

また、カージナルテトラは泳ぐ速度が早いので、混泳魚の中に泳ぐ速度の遅い魚がいると、餌を取られてしまい弱ってしまうこともあるようなので、混泳には不向きでしょう。

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— サンシャイン気仙沼 (@3shine164) June 16, 2018

カージナルテトラの飼育は比較的容易ですが、繁殖となるとかなり難易度が高いと言われています。しかし、必要な道具を準備し、産卵から稚魚の育成までをどのようにしていけば良いか、そのコツを知ることで、繁殖も可能になるでしょう。

ぜひ、カージナルテトラの繁殖に挑戦してみてください。