ネオンテトラの繁殖を成功させる方法は?流れやどんな魚なのかを紹介
更新日:2024年08月10日
グリーンネオンテトラは、ブラジルやコロンビアが原産地でアマゾン川上流域やネグロ川に生息しています。
繁殖が難しく養殖されることがないため、流通しているのはほとんどが原産地で採取された野生の稚魚です。
ネオンテトラに比べて赤色が少なく、ブルーのラインが頭から尾の方に長く続くのが特徴で、別名ロングラインテトラとも呼ばれています。
体長は成魚の場合②2~3センチで、ネオンテトラより一回り小さく細長い体形です。
繁殖が難しく養殖されることがないため、流通しているのはほとんどが原産地で採取された野生の稚魚です。
ネオンテトラに比べて赤色が少なく、ブルーのラインが頭から尾の方に長く続くのが特徴で、別名ロングラインテトラとも呼ばれています。
体長は成魚の場合②2~3センチで、ネオンテトラより一回り小さく細長い体形です。
ネオンテトラの繁殖が難しいとされる理由
長い間繁殖するのが難しいとされ、初めて人工繁殖に成功したのは1950年代頃だと言われています。
野生下での繁殖時期は、雨期になり大量の水が川に流れ込んで水温と水質が大きく変化した時なのですが、飼育下では水温や水質は一定に保つため自然繁殖することはほとんどありませんでした。
またネオンテトラは成魚でも3センチ前後と小さく、その稚魚はさらに小さいため餌をちゃんと食べることが出来ずに餓死してしまったり、親魚が稚魚や卵を食べてしまったりすることもあります。
野生下での繁殖時期は、雨期になり大量の水が川に流れ込んで水温と水質が大きく変化した時なのですが、飼育下では水温や水質は一定に保つため自然繁殖することはほとんどありませんでした。
またネオンテトラは成魚でも3センチ前後と小さく、その稚魚はさらに小さいため餌をちゃんと食べることが出来ずに餓死してしまったり、親魚が稚魚や卵を食べてしまったりすることもあります。
稚魚のサイズが小さい
孵化したばかりのネオンテトラの稚魚はとても小さく、野生下では水の中に豊富にある水中プランクトンなどを食べて育ちます。孵化してしばらくは通常の稚魚用の餌やブラインシュリンプの幼生などを与えても大きすぎて食べる事ができないため、十分な栄養が取れずに餓死してしまうのです。
また産卵を確認したらすぐに親魚と離さないと、孵化した稚魚を親魚が食べてしまいます。
また産卵を確認したらすぐに親魚と離さないと、孵化した稚魚を親魚が食べてしまいます。
ほかの生物に卵を捕食されてしまう
ネオンテトラは他のカラシン科の仲間と同様に、水草の中などに卵を産み付けるようなことはせずに、床にばらまくように卵を産み落とす性質のため卵が露出していて見つけやすいために、他の個体が卵を捕食してしまいます。
また、ネオンテトラ自身も卵を育てることはなく卵を食べてしまうので、産卵してオスが卵を受精させたらすぐに親魚を取りださないとほとんどの卵が食べられてしまいます。
また、ネオンテトラ自身も卵を育てることはなく卵を食べてしまうので、産卵してオスが卵を受精させたらすぐに親魚を取りださないとほとんどの卵が食べられてしまいます。
繁殖のきっかけとなる水質や水温の管理
野生下では、雨季になり川の水量が増えて水温や水質が大きく変化した時が繁殖のきっかけになりますが、飼育下では急激な水温や水質の変化は体にかかる負担が大きく、死亡させる危険があります。
人工繁殖を行うときは、原産地の自然に近い環境を作ってあげることが必要です。
人工繁殖を行うときは、原産地の自然に近い環境を作ってあげることが必要です。
ネオンテトラを繁殖させる流れ
ネオンテトラの繁殖を成功させるためには、繁殖のきっかけとなる環境や水質条件を作ってあげる必要があるのです。
また、親魚となる個体の性別の確認や成熟度も大事になります。
ここでは、繁殖するための準備や産卵~稚魚の育成までの流れを解説していきます。
また、親魚となる個体の性別の確認や成熟度も大事になります。
ここでは、繁殖するための準備や産卵~稚魚の育成までの流れを解説していきます。
繁殖用の水槽を用意する
飼育している水槽とは別に産卵用の水槽を用意します。大きなものは必要なく30センチ程度の小型の水槽で大丈夫です。
産卵用の水槽の底には煮沸殺菌した大磯砂やウィローモスなどの水草を敷いておくことで、産卵された卵が隙間に入って親魚に食べられることを防ぐことができます。
また、ネオンテトラの特性で産卵~稚魚が成長するまでの間は薄暗い環境を好むので、水槽の周りを黒い紙などで覆いましょう。
産卵用の水槽は飼育している水槽とは少しだけ水質を変えてph5.0~6.0程度に下げて、水温は25℃前後にします。
産卵用の水槽の底には煮沸殺菌した大磯砂やウィローモスなどの水草を敷いておくことで、産卵された卵が隙間に入って親魚に食べられることを防ぐことができます。
また、ネオンテトラの特性で産卵~稚魚が成長するまでの間は薄暗い環境を好むので、水槽の周りを黒い紙などで覆いましょう。
産卵用の水槽は飼育している水槽とは少しだけ水質を変えてph5.0~6.0程度に下げて、水温は25℃前後にします。
ペアリングを試みる
ペアリングをするためにはオスとメスの判別が必要です。見分け方は簡単で体形を見て判断します。オスはスリムな体形をしており、メスはお腹が丸くふっくらとしています。
繁殖する時の親魚に使用するのには成熟の度合いも大切で、3センチとフルサイズまで成長していると、老化が始まっている可能性があり繁殖には向いていません。生後1年未満で2.5センチくらいの個体を選ぶとよいでしょう。
産卵用の水槽にはメス1匹に対しオス2~3匹を入れて受精率が上がるようにします。受精率が上がれば受精卵の数も増えるので、繁殖の成功率もアップします。
産卵用の水槽に親魚を入れたら水温が15~18℃になるようにゆっくりと下げていきましょう。
水温を下げることにより産卵のきっかけを促します。1~2週間ほど飼育したら、25℃前後になるようにゆっくりと水温を上げていきます。
急激な水温の変化は体力を消耗して病気になったり、ショック症状を引き起こしたりすることもあるので、ゆっくりと時間をかけるよう注意してください。
水温が上がれば活性化するので、餌も多く与えて産卵が始まるまで様子を見てください。
繁殖する時の親魚に使用するのには成熟の度合いも大切で、3センチとフルサイズまで成長していると、老化が始まっている可能性があり繁殖には向いていません。生後1年未満で2.5センチくらいの個体を選ぶとよいでしょう。
産卵用の水槽にはメス1匹に対しオス2~3匹を入れて受精率が上がるようにします。受精率が上がれば受精卵の数も増えるので、繁殖の成功率もアップします。
産卵用の水槽に親魚を入れたら水温が15~18℃になるようにゆっくりと下げていきましょう。
水温を下げることにより産卵のきっかけを促します。1~2週間ほど飼育したら、25℃前後になるようにゆっくりと水温を上げていきます。
急激な水温の変化は体力を消耗して病気になったり、ショック症状を引き起こしたりすることもあるので、ゆっくりと時間をかけるよう注意してください。
水温が上がれば活性化するので、餌も多く与えて産卵が始まるまで様子を見てください。
産卵後のケアをしっかりと行う
産卵が終わり受精したことが確認できたら、速やかに親魚をとりだします。親魚をそのままにしておくとせっかく産まれた卵が食べられてしまいます。
親魚を取りだした後、水温を30℃位に上げると12時間ほどで孵化がはじまります。この時に孵化出来ずに死んでしまう卵が出てきますが、放置しておくとカビの原因になり他の卵に伝染する可能性もあるので、見つけたら直ぐに除去してください。
親魚を取りだした後、水温を30℃位に上げると12時間ほどで孵化がはじまります。この時に孵化出来ずに死んでしまう卵が出てきますが、放置しておくとカビの原因になり他の卵に伝染する可能性もあるので、見つけたら直ぐに除去してください。
初回公開日:2022年06月22日
記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。