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珍しいと言われがちなミヤマクワガタの特徴とは?メスの特徴も紹介

更新日:2024年08月01日

ミヤマクワガタは、なぜ珍しいと言われるのでしょうか。それは生息地や生態に秘密が隠されていました。本記事では、ミヤマクワガタについて詳しくご紹介しています。これを読めば、特徴的なオスだけでなくメスや個体差についても詳しくなれますので、是非ご一読ください。

珍しいと言われがちなミヤマクワガタの特徴とは?メスの特徴も紹介

体の大きさに個体差がある

ミヤマクワガタに限らずクワガタは、幼虫の時の育った環境や餌の量によって、成虫になった時の大きさが変わります。単純に大きさや顎の形が違うだけでなく、ミヤマクワガタのオスには他のクワガタにはない珍しい特徴があるのです。

オスの頭部には耳状突起と呼ばれる張り出した部分があります。この突起が大型の個体であればある程はっきり大きく突き出しています。

逆に小型のミヤマクワガタは、この突起が目立たず、ミヤマクワガタと見分けるのも難しいくらい他のクワガタと同じような姿になります。

大きいものは8cm近くにもなり、小さいものは3cm程度と、同じ種類とは思えないほど違いがあるので面白いです。

ミヤマクワガタのメスの特徴



ミヤマクワガタのメスは、オスと姿形が大きく違います。カブトムシやクワガタはオスの方が注目されがちですが、ミヤマクワガタのメスはとても格好よく、非常に人気です。

ここからはメスの特徴についてご紹介します。
  • 大顎と腿節の色
  • メスが多くいる場所

大顎と腿節の色

ミヤマクワガタのオスは表面全体に産毛が生えているのに対し、メスの体表は黒色でつるっと艶があり、見た目は全然違います。一見すると、ミヤマクワガタのメスだと見分けがつかない程です。メスは腹の部分に産毛が生えています。

大顎はニッパーのような形をしており、他のクワガタのメスに比べるととても太い顎を持っています。これを使って硬い木に傷つけて樹液を舐めるので、力もとても強く、挟まれると危険です。

太ももに位置する腿節の部分には、黄色い紋が入っています。腹の産毛と大顎の形、腿節を見てミヤマクワガタのメスだと判別するのです。

メスが多くいる場所

基本はオスと同じく、気温が低く湿度の高い森や山に生息しています。涼しい日陰などを好み、25℃以上の暑さは苦手です。

クヌギの木が好きで、樹液を舐めているところを確認することもできますが、枝分かれの部分に身を潜めて休んでいる姿がよく見られます。

また腐敗した朽木で幼虫は育つため、その近くの土に産卵する場合が多いです。腐敗した朽木付近を探すと、メスが多く見つかります。

ミヤマクワガタのメスと間違いやすいクワガタ

ミヤマクワガタのオスは特に他のクワガタと違う特徴を持っていますが、小型の場合やメスは、他のクワガタと見分けがつかない場合もあります。

ここでは、ミヤマクワガタに似ている他のクワガタの種類や生態についてご紹介します。他のクワガタの特徴を掴んでおくと、実際にミヤマクワガタを捕獲する際に見分けられてとても便利です。

アカアシクワガタ

アカアシクワガタはその名の通り、腿節部分が赤いところが特徴です。オスの背の色は黒く艶があり、産毛も生えていないため、簡単にミヤマクワガタと見分けがつくでしょう。

問題はメスです。メスの腿節部分も赤く、ミヤマクワガタのメスには黄色い紋が入っているので、見比べると分かりますが、単体での判別は難しくなります。

アカアシクワガタのメスは、表面的には識別できるポイントがあまりありません。ミヤマクワガタのメスには腹の部分の産毛でそれと判別できるので、採取した際は覚えておくと判別しやすいでしょう。

ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタは、オスとメスの体表が赤っぽいところが特徴です。体長もミヤマクワガタと同じくらいで、オスの大きな顎とスリムな体は、一見するとミヤマクワガタと似ています。

メスは特に他のクワガタと同じような姿形をしていて、すぐにノコギリクワガタと判断するのは難しいかもしれませんが、他のメスに比べると顎が非常に小さいのが特徴です。体表の赤さと顎の小ささに注目してください。

ノコギリクワガタは暖かく湿った場所を好み、生息地がミヤマクワガタと少し違います。本州から九州で見ることができ、山だけでなく低地でも確認できます。見つけた場所で判断することもできるかもしれません。

ヒラタクワガタ

ヒラタクワガタも同様に、オスは体が横に平べったい形をしているので、ミヤマクワガタとは全然違っています。また艶消しタイプの黒い色をしているので、すぐにヒラタクワガタと判別できるでしょう。

メスは体表全体に艶があって黒く、横幅が広くコロンとした形をしています。よく観察すると、上バネの部分に薄いスジが入っている所もヒラタクワガタの特徴です。メスの顎はミヤマクワガタに比べるととても小さいので、これらの点で見分けることができます。
次のページ:ミヤマクワガタを飼育する際に気をつけたいこと

初回公開日:2022年10月13日

記載されている内容は2022年10月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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