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日本にはどのような昆虫がいるの?強いとされる種類について紹介

更新日:2024年02月13日

強い昆虫と言われれば、どのような昆虫が頭に浮かぶでしょうか。今回は日本の強いとされている昆虫の生態や、強いとされている理由を解説します。オオスズメバチなどの代表的な昆虫から、あまり知られていない昆虫まで9種類ほど解説するので、ぜひご覧ください。

日本にはどのような昆虫がいるの?強いとされる種類について紹介
「日本の強い昆虫と言えば、どんなのがいるの?」
「そもそも日本に強い昆虫っているの?」
「外国と比べると、日本の昆虫は弱いイメージがある」
日本の強い昆虫と言われれば、みなさんはどのような昆虫を思い浮かべるでしょうか。

外来種の方がニュースなどで取り上げられることが多く注目されがちですが、日本にも負けないくらい強い昆虫がいます。

そこで今回は、日本の強い昆虫を9種類と、さらに生息地や生態、強いとされている理由についても解説します。

本記事を読むことで、代表的なものから、あまり知られていないものまで、日本の強い昆虫を知ることができるでしょう。

大人の方はもちろん、昆虫好きなお子さんがいれば、ぜひご一緒にご覧ください。

強いとされる日本の昆虫

日本にはどのような昆虫がいるの?強いとされる種類について紹介
外来種に目が行きがちですが、日本にも強いとされる昆虫は存在します。日本の在来種が、外国では外来種として猛威を奮っていることもあります。

では実際に日本で強いと言われている昆虫を9種類、見ていきましょう。

オオスズメバチ

ハチ目スズメバチ科に属する昆虫で、厳密に言うとオオスズメバチは4種類存在すると言われています。

学名はVespa mandariniaで、日本のオオスズメバチの学名はVespa mandarinia japonicaです。

体長は女王バチが4〜5.5センチほど、働きバチが2.7〜4センチほどで、スズメバチの中でも最大と言われるほどの大きさです。中国では6センチの個体が発見されたこともあるそうです。

日本では北海道〜九州に分布し、外国ではインドや東アジアなどに分布しています。おもに山間に生息しており、木の洞や土の中などの狭い空間に巣を作ることを好んでいます。

エサは幼虫と成虫で異なり、幼虫は成虫が作った昆虫の肉団子を食べます。対して、成虫である働きバチは幼虫の分泌液や熟れた果実を食べ、さらに女王バチの場合は昆虫の肉も食べます。

オオスズメバチが強いとされている点は、強いアゴと毒針です。

まずはアゴですが、オオスズメバチのアゴはとても強く、噛む力も凄まじいものです。並大抵の昆虫ではこのアゴで噛み砕かれてしまい、人間の皮膚であれば出血する可能性が高いです。

次に毒針です。この毒針に刺されてしまうと激しい痛みに襲われます。毒の量も多いため、最悪の場合、命を落とす危険性もあり、数十匹のオオスズメバチに複数回刺されればひとたまりもありません。

また攻撃性もかなり強く、エサが少なくなる秋頃になるとさらに気性が荒くなり、集団で人間を襲うこともあります。数十メートル先まで追いかけてくることもあるそうです。

アメリカでは外来種としてかなり恐れられていて、一時はパニック状態となったそうです

オニヤンマ

トンボ目オニヤンマ科に属する昆虫で、学名はAnotogaster sieboldiiです。

オニヤンマは日本最大のトンボと言われており、体長はオスが8.2〜11センチほど、メスが9.1〜11.4センチほどで、オスよりメスの方が大きくなります。

顔の厳つさと、黄色と黒色の体が、鬼が身につけているトラのパンツに見えることから、オニヤンマと名付けられたそうです。

北海道〜沖縄に分布しており、森林や小川、市街地などでも見られ、成長したオスは自分の縄張りを、ほぼ一定のルートでメスを探しながら飛び回ります。

ハエやガなどの昆虫を飛びながら捕食することができ、ときにはオオスズメバチを捕らえることもあります。

オニヤンマが強いとされている点は、飛翔能力の高さです。

時速70キロほどのスピードで飛ぶことができ、それだけでなく急停止、急加速、急旋回、空中で止まるホバリングも可能とし、これらのテクニックを使って獲物を捕食する姿は、ハンターと言っても過言ではありません。

アゴに関しても、人間の皮膚を噛みちぎれるくらいの強さを持っています。

ギンヤンマ

トンボ目ヤンマ科に属する昆虫で、学名はAnax parthenopeです。

体長は6.5〜8.4センチほどで、オスとメスで体の模様が異なります。オスは胸と腹の間あたりが青色になっており、対してメスには青色がありません。腹の下側はオスとメスともに銀色になっており、これによりギンヤンマと名付けられたと言われています。

分布地は北海道〜沖縄です。小川や池、水田などの開けた水辺に生息しており、市街地ではプールなどでも見られることがあるそうです。

エサは飛びながら昆虫を捕食します。成長したオスは縄張りを持ち、ほかのオスが縄張りに入ってきた場合は追いだすために攻撃します。

ちなみに、ギンヤンマのメスをヒモで繋ぎオスの縄張りに離すと、交尾するためにオスがメスに抱き付いてくるので、その隙にオスを捕まえることが可能です。この手法をトンボ釣りと呼びます。

ギンヤンマが強いとされている点は、飛翔スピードの速さです。時速70キロほどで飛ぶことができ、状況によっては時速100キロにも及ぶスピードで飛ぶこともあるそうです。ホバリングも可能です。

シオヤアブ

ハエ目ムシヒキアブ科に属する昆虫で、学名はPromachus yesonicusです。

体長は2.2〜3.3センチほどで、オスよりメスの方が大きくなります。また、オスの腹の先には白い毛が付いていますが、メスにはありません。

このオスの腹についている白い毛が塩のように見えることから、シオヤアブと名付けられたそうです。

日本では北海道〜沖縄、外国では朝鮮半島や中国などに分布しています。おもな生息地は草地や山などで、エサは昆虫です。

シオヤアブが強いとされている点は、捕食スピードの速さです。シオヤアブは、まず獲物となる昆虫を待ち伏せします。獲物が攻撃範囲に入った瞬間、猛スピードで襲いかかり、瞬時に口吻(こうふん)と言う、とがった口を獲物に突き刺し体液を吸うのです。

コガネムシのように硬い体でも、柔らかい部分を探しだして突き刺すことが可能です。オオスズメバチやオニヤンマなどの自分の体より大きい昆虫を捕食することもあり、その捕食方法からアサシン(暗殺者)とも呼ばれます。

ちなみにアブの中には人間の血を吸う種類もいますが、シオヤアブは人間を刺すことはあっても血を吸うことはありません。また人間を刺すこと自体、稀だと言われています。

オオカマキリ

カマキリ目カマキリ科の昆虫で、学名はTenodera aridifoliaです。

オオカマキリは日本最大のカマキリと言われており、体長はオスが6.8〜9.2センチほど、メスが7.5〜10.5センチほどで、オスよりメスの方が大きくなります。体色は緑色の緑色型と、薄い茶色の褐色型の2パターンです。

日本では北海道〜九州、外国では朝鮮半島や中国に分布していると言われ、草地などに生息しています。

エサは体が小さければアブラムシなどの小型の昆虫、体が大きければバッタやチョウなどを捕食し、自分の体の大きさに合わせて捕食対象を選びます。

オオカマキリの強いとされている点は、攻撃力の高さです。オオカマキリは攻撃範囲に入った獲物を、目にも留まらぬ速さで前脚のカマを使って捕らえます。

このカマに捕まると逃げることは困難で、ときにカエルやヘビ、ネズミなどを捕食することもあるそうです。

攻撃性も強く、動くものが視界に入ればエサとして認識し、襲いかかります。
次のページ:昆虫はそれぞれが独自の強さを持っている

初回公開日:2022年10月14日

記載されている内容は2022年10月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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