日本にはどのような昆虫がいるの?強いとされる種類について紹介
更新日:2024年08月01日
クロカタゾウムシ
コウチュウ目ゾウムシ科に属する昆虫で、学名はPachyrhynchus infernalisです。
体長は1.1〜1.5センチほどで、沖縄の八重山諸島に分布しており、リュウキュウエノキやカンコノキなどの葉や根、木の幹がエサです。
クロカタゾウムシが強いとされている点は、防御力の高さです。クロカタゾウムシは細菌と共生しており、この細菌によって足で踏んでも潰れないくらい体が硬くなっています。
標本を作る際に、体を固定させる針を刺すのですが、クロカタゾウムシは硬すぎて針が刺さりません。刺さったとしても、体がバラバラになってしまうそうです。
天敵はほとんどおらず、たとえ鳥に食べられてしまっても消化ができず、フンと一緒にでてくることもあれば、鳥の体の中で詰まってしまうこともあるそうです。
この硬さから、世界一硬い昆虫と言われています。
ただし硬さを優先したことで、鞘翅(しょうし)と言う羽を覆っている部分がくっついてしまっているため飛ぶことはできません。
体長は1.1〜1.5センチほどで、沖縄の八重山諸島に分布しており、リュウキュウエノキやカンコノキなどの葉や根、木の幹がエサです。
クロカタゾウムシが強いとされている点は、防御力の高さです。クロカタゾウムシは細菌と共生しており、この細菌によって足で踏んでも潰れないくらい体が硬くなっています。
標本を作る際に、体を固定させる針を刺すのですが、クロカタゾウムシは硬すぎて針が刺さりません。刺さったとしても、体がバラバラになってしまうそうです。
天敵はほとんどおらず、たとえ鳥に食べられてしまっても消化ができず、フンと一緒にでてくることもあれば、鳥の体の中で詰まってしまうこともあるそうです。
この硬さから、世界一硬い昆虫と言われています。
ただし硬さを優先したことで、鞘翅(しょうし)と言う羽を覆っている部分がくっついてしまっているため飛ぶことはできません。
ヒラタクワガタ
コウチュウ目クワガタムシ科に属する昆虫で、学名はDorcus titanusです。
体長はオスで3.9〜9センチほど、メスで1.9〜4.5センチほどで、メスよりオスの方が大きくなります。体がほかのクワガタに比べて平たいことから、ヒラタクワガタと名付けられたそうです。
また、ヒラタクワガタにも様々な種類がおり、外国のヒラタクワガタには10センチを超える種類がいると言われています。
本州〜九州まで分布していますが、九州や沖縄には違う種類のヒラタクワガタも分布しているそうです。
森林だけでなく、湿度を好んでいるので川沿いにいることもあり、夜行性で、昼は木の洞などに隠れて過ごします。おもなエサは樹液です。
ヒラタクワガタの強いとされている点は、強い攻撃性と強靭なアゴです。ヒラタクワガタが争いを始めると相手の命を奪ってしまうこともあり、オスとメスを一緒に飼育していると、メスがやられてしまうこともあるそうです。
アゴの力もかなり強く、昆虫を分解してしまうほどの力を持っています。人間の指も挟まれればかなりの痛みでしょう。飼育には注意が必要です。
また防御力も高いため、オオスズメバチなどの昆虫からの攻撃を防ぐこともできます。
体長はオスで3.9〜9センチほど、メスで1.9〜4.5センチほどで、メスよりオスの方が大きくなります。体がほかのクワガタに比べて平たいことから、ヒラタクワガタと名付けられたそうです。
また、ヒラタクワガタにも様々な種類がおり、外国のヒラタクワガタには10センチを超える種類がいると言われています。
本州〜九州まで分布していますが、九州や沖縄には違う種類のヒラタクワガタも分布しているそうです。
森林だけでなく、湿度を好んでいるので川沿いにいることもあり、夜行性で、昼は木の洞などに隠れて過ごします。おもなエサは樹液です。
ヒラタクワガタの強いとされている点は、強い攻撃性と強靭なアゴです。ヒラタクワガタが争いを始めると相手の命を奪ってしまうこともあり、オスとメスを一緒に飼育していると、メスがやられてしまうこともあるそうです。
アゴの力もかなり強く、昆虫を分解してしまうほどの力を持っています。人間の指も挟まれればかなりの痛みでしょう。飼育には注意が必要です。
また防御力も高いため、オオスズメバチなどの昆虫からの攻撃を防ぐこともできます。
ヤマトカブトムシ
コウチュウ目カブトムシ科の昆虫で、学名はTrypoxylus dichotomusです。
体長はオスがツノを除いて3〜8センチほど、メスが3〜5.2センチで、メスよりオスの方が大きくなります。頭が武士が被る兜に似ていることから、カブトムシと名付けられたと言われています。
ほぼ日本全土で見ることができますが、北海道にはもともと分布しておらず、持ち込まれたものが逃げだすなどし、野生化してしまったカブトムシが生息しているそうです。外国では朝鮮半島や中国などに分布しています。
森林などに生息しており、エサは樹液や果物も好んでいます。夜行性で、昼は落ち葉の下などに隠れています。
ヤマトカブトムシが強いとされている理由は、力の強さです。カブトムシは自分より大きい昆虫をそのツノで投げ飛ばすことができ、樹液の取り合いではクワガタよりカブトムシの方が勝率が高いそうです。
また体が硬いため、ほとんどの昆虫は為す術がありません。外国ではヤマトカブトムシが樹液を独占することによる在来種の減少が懸念されており、外来種として駆除対象となっています。
体長はオスがツノを除いて3〜8センチほど、メスが3〜5.2センチで、メスよりオスの方が大きくなります。頭が武士が被る兜に似ていることから、カブトムシと名付けられたと言われています。
ほぼ日本全土で見ることができますが、北海道にはもともと分布しておらず、持ち込まれたものが逃げだすなどし、野生化してしまったカブトムシが生息しているそうです。外国では朝鮮半島や中国などに分布しています。
森林などに生息しており、エサは樹液や果物も好んでいます。夜行性で、昼は落ち葉の下などに隠れています。
ヤマトカブトムシが強いとされている理由は、力の強さです。カブトムシは自分より大きい昆虫をそのツノで投げ飛ばすことができ、樹液の取り合いではクワガタよりカブトムシの方が勝率が高いそうです。
また体が硬いため、ほとんどの昆虫は為す術がありません。外国ではヤマトカブトムシが樹液を独占することによる在来種の減少が懸念されており、外来種として駆除対象となっています。
タガメ
カメムシ目コオイムシ科の昆虫で、学名はKirkaldyia deyrolliです。
日本最大のカメムシの仲間と言われており、体長は4.5〜6.8センチほどで、オスよりメスの方が大きくなります。
本州〜九州に分布していますが、2020年に環境省が絶滅危惧Ⅱ類に登録しており、タガメを見ることができる都道府県は限られています。
おもに水田や池などの水質がよい水中に生息していますが、陸に上がることもでき、飛ぶことも可能です。冬になると陸に上がって、落ち葉の下などに隠れて越冬します。エサは小魚や水生昆虫などです。
タガメが強いとされている点は、大きな前脚です。
タガメの前脚はカマのようになっていて、これを使って攻撃範囲に入ってきた獲物を捕らえるのですが、カエルやヘビ、カメなどの自分より大きい獲物も、しがみついて捕らえることが可能です。
捕らえた後は獲物の体に口吻(こうふん)を突き刺して消化液を流し込みます。これにより獲物は動くことができなくなり、そのまま消化液で溶けた中身を吸われます。
ちなみに人間が刺されることもあるので注意が必要です。
出典:タガメ|環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室
参照:https://www.env.go.jp/content/900501489.pdf
日本最大のカメムシの仲間と言われており、体長は4.5〜6.8センチほどで、オスよりメスの方が大きくなります。
本州〜九州に分布していますが、2020年に環境省が絶滅危惧Ⅱ類に登録しており、タガメを見ることができる都道府県は限られています。
おもに水田や池などの水質がよい水中に生息していますが、陸に上がることもでき、飛ぶことも可能です。冬になると陸に上がって、落ち葉の下などに隠れて越冬します。エサは小魚や水生昆虫などです。
タガメが強いとされている点は、大きな前脚です。
タガメの前脚はカマのようになっていて、これを使って攻撃範囲に入ってきた獲物を捕らえるのですが、カエルやヘビ、カメなどの自分より大きい獲物も、しがみついて捕らえることが可能です。
捕らえた後は獲物の体に口吻(こうふん)を突き刺して消化液を流し込みます。これにより獲物は動くことができなくなり、そのまま消化液で溶けた中身を吸われます。
ちなみに人間が刺されることもあるので注意が必要です。
出典:タガメ|環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室
参照:https://www.env.go.jp/content/900501489.pdf
昆虫はそれぞれが独自の強さを持っている
昆虫にはそれぞれ個性的な強さがあります。ですが絶対的に強い昆虫はおらず、食う食われるのバランスを維持しながらそれぞれが生きています。
ヤマトカブトムシのように、外来種は元のバランスを崩してしまいかねない存在です。日本でも多くの外来種が大量繁殖し、猛威を奮っています。
そうした外来種を増やさないためにも、一度飼った生物は逃さないようにし、また捨てたりしないようにしましょう。
また、紹介した昆虫に興味が湧きましたら、ぜひ観察してみてください。ただし危険な昆虫もいるので、そうした昆虫には直接近づかず、動画などで観察しましょう。
ヤマトカブトムシのように、外来種は元のバランスを崩してしまいかねない存在です。日本でも多くの外来種が大量繁殖し、猛威を奮っています。
そうした外来種を増やさないためにも、一度飼った生物は逃さないようにし、また捨てたりしないようにしましょう。
また、紹介した昆虫に興味が湧きましたら、ぜひ観察してみてください。ただし危険な昆虫もいるので、そうした昆虫には直接近づかず、動画などで観察しましょう。
初回公開日:2022年10月14日
記載されている内容は2022年10月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。