スリランカに生息するトクモンキーに関する豆知識10｜会える場所3選

トクモンキーは何を食べるのでしょうか。トクモンキーは雑食性ですが、特に植物性の花や果実を好んで食べます。

カシアの花やプランテーン、パイナップル、パパイヤ、マンゴー、米などその種類はさまざまです。

これらの食物を自ら森で取ることもあれば、人の食べ残したものを手に入れて食べることもあります。また、昆虫類や小型哺乳類などの小さな動物を食べることもあります。

トクモンキーは、リーダーのオスを中心とした順位のある群れで生活しています。序列が厳しく、若い下位のトクモンキーは食事にありつけず若いうちに亡くなることもあります。

また、オスは大人になる6歳頃前にそれまで育った群れを離れ、新しい群れに入れてもらうための活動をしないといけません。入ることができても最初は見習いで、そこから正式メンバーを目指します。

一方、メスは生まれ育った群れで生涯暮らす傾向にあります。

トクモンキーの繁殖期は7～9月です。交尾はリーダーのオスが優先して行います。一般的に群れの中で優位なオスがメスと交尾することが多いですが、下位のオスとメス同士でも交尾をします。

繁妊娠期間は半年ほどで、通常1頭の子を出産します。トクモンキーの赤ちゃんは約6か月間は母乳で育ち、2歳頃にひとり立ちします。また、6歳頃に性成熟を迎え、大人になると言われています。

トクモンキーの寿命はどのくらいでしょうか。幼いうちや、群れから離れたオスの生存率は低いものの、性成熟まで生きのびたトクモンキーは長生きで、30年近く生きると言われています。

トクモンキーだけでなくマカク属のサルは全体に長生きで、動物園などの飼育下で中には30歳以上になっても生きている個体もいます。

スリランカにだけ生息するトクモンキーですが、具体的にはどこで会うことができるでしょうか。日本でも会えるのでしょうか。

生息地のあるスリランカはもちろんですが、実は日本でもときわ動物園や日本モンキーセンターで会うことができます。これらの会える場所についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

ときわ動物園とは山口県宇部市の宇部市ときわ公園の中にあるオープンエア型の動物園で、トクモンキーはアジアの森林ゾーンの中で暮らしています。

ときわ動物園は野生動物の生息環境を再現して動物本来の姿を見せる生息環境展示が特徴です。シロテナガザルやハヌマンラングールなどサルが非常に多い動物園で、サルに興味のある方には非常にです。

またミーアキャットやワオキツネザル、カピバラなどもいて長時間楽しめます。

日本モンキーセンターとは、公益財団法人日本モンキーセンターが運営する世界屈指のサル類動物園で、愛知県犬山市にあります。霊長類の飼育展示種数は約60種850頭と世界最多を誇ります。

トクモンキーはこの日本モンキーセンターにも12匹いて、ここでも会うことができます。繁殖にも成功していて春にはトクモンキーの赤ちゃんを見ることもできます。

霊長類の生態を知ることのできるイベントも豊富に行われています。

トクモンキーは日本国内で会えるのは2か所のみです。それ以外で会うとなると唯一の生息地であるスリランカに行く必要があります。

主に森林で生活していますが、スリランカにある世界遺産の遺跡、ポロンナルワを住処にしているトクモンキーもいて、約1000匹が住んでいます。ポロンナルワに行けば多くのトクモンキーに会うことができます。

なお、スリランカではトクモンキー以外にも固有種のカオムラサキラングールがいます。

トクモンキーの豆知識をご紹介してきましたが、トクモンキーのついてご理解いただけましたでしょうか。

トクモンキーは現在、絶滅危惧種でワシントン条約の保護下にありますが、生息地であるスリランカの法律では保護されていないため、農作物を食べる害獣として狩猟の標的にされています。

この見た目もユニークで可愛いトクモンキーをどうすれば守ってあげることができるでしょうか。ぜひトクモンキーについて詳しく知りましょう。