フトアゴヒゲトカゲの飼育に適切な湿度とは？温度と管理方法も解説

「フトアゴヒゲトカゲってどんな生き物？」
「フトアゴヒゲトカゲの飼育方法は？」
「爬虫類の湿度管理の方法は？」
このようにフトアゴヒゲトカゲについて興味や関心があったり、実際に飼育したりしようと考えている方はいませんか。また、爬虫類全般の生き物を飼育する上での湿度管理をどのように行うべきか、ご存知でしょうか。

本記事では、フトアゴヒゲトカゲの生態から生息地、飼育する際に適切な温度や湿度などの飼育方法、湿度管理の方法について紹介します。

この記事を読むことで、爬虫類の生き物の湿度管理方法が分かるだけでなく、フトアゴヒゲトカゲについての知識と飼育する際のポイントを押さえることが可能です。

ぜひフトアゴヒゲトカゲについて興味がある方や飼育を考えている方は、この記事を読んで爬虫類の飼い方を学びましょう。

まずは、フトアゴヒゲトカゲがどのような環境で生息しているかを学びましょう。フトアゴヒゲトカゲは、オーストラリアの固有種であり、他の国にはいない生き物です。そのため生息地も限られています。

その中で飼育するには、どのような気候や気温、活動時間帯を把握しておく必要があります。ここではフトアゴヒゲトカゲの生息地、気候、温度、湿度などどのような条件下で暮らしているかを紹介します。

フトアゴヒゲトカゲは、オーストラリアの固有種であり、オーストラリア東部から中部の乾燥地帯に生息しています。主に砂漠や低木地を拠点に生息し、活動の時間帯は日中です。気温が高い場合には、日が暮れる時間帯まで活動しています。

生息地の特徴としては、紫外線が強く気温が高い場所に住んでいるようです。普段は餌を探し回ったり、日光を浴びたりすることで身体を温めています。

フトアゴヒゲトカゲは強い紫外線を必要としているため、生息地付近は1年中日本の夏に近い紫外線があるのが特徴です。

また生息地が乾燥地帯のため、年間通して雨が少なくなっています。雨が多い1月でも約120mmであり、日本の9月は約200mmなので圧倒的に少なくないのがわかるでしょう。

フトアゴヒゲトカゲの生息するオーストラリアは南半球に位置するため、季節は日本と真逆になります。その中で気温が低いのが6月ですが、気温は13℃から26℃前後を記録しています。これは日本の秋季と同様の気温です。

一方気温が最も高くなるのは、12月ごろで、日本の夏季と同様かそれ以上の温度になります。

オーストラリアの年間平均温度は、午前9時が約40から70％であり、午後3時になると約30から40％となります。

このことから、午前より午後の方が湿度が低くなります。そのため気温が下がっていく時間帯より、気温が上がっていく時間帯の方が乾燥することが言えます。

夏季と冬季も同様に午前と午後を比較すると、午後の方が湿度が低くなります。

出典：年間平均湿度｜HOBBYIST-ホビイスト
参考：https://hobbyist.blog/beardeddragon_temperature_humidity/

フトアゴヒゲトカゲの適切な温度は目安があるので、それぞれの温度を確認しましょう。

バスキングスポットは、ケージ内でも最も温かい場所になります。そしてフトアゴヒゲトカゲの身体を温める場所でもあるため、表面温度を約42℃から約45℃が最適です。

温度勾配は、約22℃から約37℃が適切な温度となります。フトアゴヒゲトカゲの体温を冷やす場所が必要なため、温度勾配をつける必要があります。

夜間の温度は、約20℃から約25℃を目安にしましょう。冬など寒い日には、15℃を下回ると冬眠モードに入ってしまうため、保温の対策が必要です。

その言葉の通りバスキングスポットは、主にフトアゴヒゲトカゲが日向ぼっこをする場所を指します。爬虫類は、気温によって体温が変わる変温動物のため、バスキングスポットなどで体温を調整するとともに、体内の内臓を温めるのです。

バスキングスポットは、流木などを重ねることでバスキングライトに近づけることが可能です。そのため安定性を重視しましょう。ぐらつきがある場合には、石を挟むなどしてバランスを取ることを心がけてください。

フトアゴヒゲトカゲは高温で乾燥した環境に生息するので、乾燥させればいいと捉えがちですが、健康維持のためにも湿度管理は重要です。湿度管理ができていないと、フトアゴヒゲトカゲの体調に悪影響を及ぼす恐れがあります。

飼育する際に適切な湿度は、日中が約30％から約40％、夜間が約40％から約60％です。夜間は温度の低下により湿度も上がる傾向にあります。