フトアゴヒゲトカゲの性別は見分けられる？見た目や行動の違いを紹介

性別による見た目の違いや行動に続いて、次は性格の違いを紹介します。

若干ですが、オスのほうが怒りっぽい傾向があります。すぐに喉を膨らませて威嚇してくるのは、成熟したオスに多いようです。

とはいえ、いきなり咬まれることはないので、落ち着いてくるまで待ってあげましょう。

一方、メス同士は喧嘩することはあまりないようですが、体格が小さな個体が無言の圧力を受けるようなこともあります。

いきなり繁殖をさせようと思っても、上手くいきません。
知っておくポイントがいくつかあるからです。

繁殖はデリケートな行動であり、最悪の事態を招くこともありますから、慎重に進めていきましょう。

性別の見分け方を知り、繁殖に関する知識を深めることによって、しっかりとした計画を立てていきます。

フトアゴヒゲトカゲの性別の違いで紹介したように、オスは喉が黒く変色し、ボビングをするようになり、メスはオスに対してアームウェービングをするようになってきたら、繁殖に適している状態と言えるでしょう。

本来、繁殖期は9～3月ぐらいまでなのですが、飼育しているフトアゴヒゲトカゲは1年を通して繁殖が可能になります。

フトアゴヒゲトカゲは交配後、約1～2ヵ月で産卵します。

交配後にメスは食欲旺盛になるので、しっかりと餌を与えましょう。特にカルシウムをはじめとしたミネラルやビタミンが不足するので、餌で補ってあげます。

お腹の卵が大きくなってくると圧迫されるので、4～6週間ほどは拒食が起こりますが心配はいりません。産卵が近くなってきたサインです。

餌を食べなくなる代わりに、水は頻繁に飲みます。新鮮な水を用意しましょう。

繁殖させるのなら1つのケージで飼いたくなってきますが、フトアゴヒゲトカゲは性別関係なく、 1つのケージで1匹を飼う単独飼育が基本です。

なぜかというと、フトアゴヒゲトカゲは自分のスペースを大事にするからなのです。
特にオス同士では、縄張り争いから喧嘩になることもあります。そのため、もし多頭飼育にするとしてもオスとメス、もしくはメス同士で飼いましょう。

繁殖が上手くいくと孵化してベビーが誕生します。
この時にヨークサックに注意してください。

ヨークサックとは、お腹についている栄養の袋です。ベビーはここから栄養を取るので、切らないよう丁寧に新しいケージに移してあげましょう。

ヨークサックの栄養が無くなってしまうと、初めてベビーは脱皮します。
初めて餌を食べるのはこれ以降です。

更に気を付けるポイントが3つあります。次からはそれぞれを詳しく見ていきます。

まずは計画を立てましょう。
計画もなしに繁殖させても、失敗の可能性だけが高まります。

まずは産卵するメスが大きくなるまで、2～3年ほどはじっくりと育てましょう。
小さな個体だと、卵管が詰まる可能性があります。それを防ぐためにも大きくなるまで待ちましょう。

次にクーリングをしてあげます。クーリングとは、飼育温度を下げることによって発情を促すことです。

昼は17.5℃、夜は15℃ほどに調整しましょう。この時、温度を急激に下げてはいけません。体調を崩す原因となります。

3週間ほどかけて、ゆっくり調整することが大切です。

準備が整ったら、性別の違う個体を用意してお見合いさせてあげます。オスがボビングを行い、メスがアームウェービングを行うようなら、そのまま交配させましょう。

成功しないときは、一度別々のケージに分けて再チャレンジします。