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ゾウガメの寿命・長い理由・人間での年齢|飼育/ガラパゴス

更新日:2023年12月07日

「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように、カメは長寿のシンボルです。ゾウガメはカメの中でも長寿なことで知られていますが、その寿命は一体何年なのでしょうか。この記事では、ゾウガメの寿命をはじめ、寿命が長い理由、人間の年齢に換算する方法などをご紹介します。

ゾウガメの寿命・長い理由・人間での年齢|飼育/ガラパゴス
ゾウガメは体が大きく体重があり、また硬い甲羅に覆われているためからか、成体のゾウガメには天敵があまりいません。狙われるのは卵や子ガメです。ゾウガメは1年間に平均20個の卵を産みますが、そのうちのわずか0.1〜0.3%が寿命を全うできると言われています。

また、ゾウガメのほとんどが絶滅危惧種に指定されているため、天敵のいない環境下で保護・管理されている場合が多いのが実状です。比較的安全な環境下に生息しているというのも、寿命が長い理由の一つと言えるでしょう。

飲まず食わずでも長期間生存できる

ゾウガメは新陳代謝が低いので、私たち人間のように1日に何食も食べなくても生きていけます。また、ゾウガメは甲羅にたっぷりの水を貯めておけるため、飲まず食わずでも1年間は生存することが可能です。

水やエサを思うように口にできなくても生きていけるので、他の動物たちよりもずっと寿命が長いのでしょう。

運動量が少ない

ゾウガメは前述したように、睡眠時間が1日16時間ほどで、その他の時間は食事や甲羅干しに充てたりと、非常に活動量が少ないのが特徴です。エネルギーの消費量が少ないため、老化の原因の一つである体の酸化を抑えられ、そのために寿命が長いと考えられています。

のんびり、ゆったりと生活するゾウガメですが、歩行速度はカメの中では最速で、普通のカメの時速500mに対し、ゾウガメは時速3.3kmとなっています。それでも、1日に長距離を歩くことはありません。ちなみに、人間の普通の歩行速度は約5kmなので、カメがいかにゆっくりと歩く生き物なのかがわかるでしょう。

ゾウガメの寿命を人間の年齢に換算方法とは?

動物好きであれば、動物の年齢を人間の歳に換算してみたいと思うでしょう。換算方法は大抵の場合、その動物が生殖可能な歳(月齢)を成体とし、それ以降は平均寿命を人間と比較して計算します。ちなみに、ゾウガメの性成熟年齢は、30歳以上であると言われています。

しかし、動物は生殖可能時期になるまでを幼少期とし、生殖活動が不能となったときに人生の幕を閉じると考えられていますので、生殖できなくなってからの老齢期が長い人間の年齢に換算するのは少し無理があると言えるでしょう。

ゾウガメはペットとして飼える?

ガラパゴスゾウガメは、ワシントン条約によって国際的な取引が規制されているため、個体を入手することはできません。一方のアルダブラゾウガメは、日本国内でも販売されており、その価格は20万円〜100万円ほどとなっています。幼体の方が安価で、大きいものであればあるほど高値が付く傾向にあります。

ゾウガメは大きく体重もあるので、決して広くはない日本の住宅に向いているとは言えないでしょう。また、ゾウガメがストレスなく健康に過ごせるためにも、適した飼育環境をしっかりと整えてあげる必要があります。それらの点を考慮して長期間世話ができるという確信があるならば、ペットとして迎えることを考えても良いでしょう。

ゾウガメのために私たちができることをやろう

寿命をはじめとし、ゾウガメについてご紹介しましたがいかがでしたか。昔は地球上に何種類も生息していたゾウガメですが、人間のエゴによりその大半が絶滅してしまいました。現在は、アルダブラゾウガメとガラパゴスゾウガメの2種類のみの生存が確認されています。

ゾウガメは、平均寿命が100歳以上と非常に長生きの生き物です。1頭でも多くのゾウガメが寿命を全うできるように、ゾウガメを含めた動物たちや自然と上手に共存していけるように、私たち人間ひとりひとりができることは数多くあります。「今、この私に何ができるか」そんな問いかけを自分自身にし、今すぐ自分にできることから始めてみると良いでしょう。

初回公開日:2018年02月01日

記載されている内容は2018年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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