リスの尻尾は抜けるの？しっぽが取れると再生するのか？

小柄な体に愛嬌のある顔を持つリスは可愛い小動物です。実は、リスという動物は個体によって性格が様々です。人懐っこいリスもいればやんちゃなリスも存在します。

しかし、リスは野生で単独行動を取ることが多く警戒心が強い動物です。今回は、リスを理解する１つの要素として「しっぽ」をとりあげ、リスについての理解を深めていきましょう。

リスをペットとして考えている方は参考にしてみて下さい。

リスのしっぽは抜ける、とよく言われますが、その噂は本当でしょうか？実際に、リスのしっぽが抜けることはありますが、そこには様々な理由があります。

野生のリスは敵に襲われた時に抜けると言われています。そしてペットとして飼われている場合はゲージに引っかかったりすると抜けると言われています。

外的要因があり、身に危険を感じるとトカゲのように抜けてしまうのがリスのしっぽの特徴です。

抜けてしまったしっぽが再生することはありません。

意外ではありますが、抜けたしっぽが再び生えてくることはありません。つまり、短くなってしまったしっぽは短いままです。

しかし、リスはしっぽでバランス感覚を保つとも言われており、抜けることは避けた方がよいです。

飼育する際には、周りの環境に気を付けてあげることが大切です。続いて、しっぽの役割について説明します。

思わぬ場面で抜けてしまうリスのしっぽですが、その役割とは何でしょうか。リスにとってしっぽがどのような働きをしているのかについて以下にご説明します。

リスは自然界で暮らす際、あらゆる工夫をしながら生き抜く術を身に付けています。その中でもしっぽは簡単に抜けるものの、多くの役割をしています。

意外と知らなかったしっぽの役割を知り、飼育などに役立ててみましょう。

リスのしっぽの役割の1つ目はバランスをとることです。リスは大きなしっぽがトレードマークといっても過言ではないほど大きなしっぽをもっています。

身体と同じくらいのサイズがあるこのしっぽは、バランスをとる役目を果たします。そのため、抜けてしまうとバランス感覚が崩れてしまいます。それほど、重大な役割をしています。

リスのしっぽの役割の2つ目は、感情表現をすることです。リスは大きなしっぽを膨らませたりしぼませることで感情を表現しています。

例えば、しっぽを激しく降る「モビング」はうれしい時や興奮している時、また威嚇している時に起こります。

また、警戒している時などは「スタンピング」と呼ばれる足をタンタンと踏む行為も同時に行うため、人間から見てもその感情を見分けることが可能です。

リスのしっぽの役割の3つ目は体温を調節することです。大きなしっぽはリスの体を隠せるくらいの大きさがあります。

暑い時は、しっぽを使ってパラソルにして体温調節を行っています。元々乾燥地帯で暮らすリスは40度を超える地で生活をします。

常夏の天候にも負けず生活できるようにしっぽを活用しています。また、寒い時はしっぽを体に巻き付けて体温を奪われないようにしています。

リスは、自己管理のできる賢い動物です。

リスのしっぽの役割4つ目は、外敵から逃げるために使うことです。リスのしっぽは緊急時に抜ける仕組みになっています。

リスは小動物です。野生で生活をする上で襲われてしまう可能性も大いにあります。周りは敵だらけです。その際には、トカゲのようにしっぽを抜いて逃げる性質を持っています。

リスは戦う選択肢ではなく逃げる選択肢を持ち、自然界で生き抜いています。