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ペットショップの売れ残りのペットはその後どうなるのか

更新日:2024年11月08日

ペットショップで売れ残りとなってしまった動物は、その後どうなるか知っていますか。ペットショップの売れ残り問題は深刻です。ペットショップで売られている動物はとてもかわいいですが、かわいそうな動物を増やさないため、この問題について考えなければなりません。

ペットショップの売れ残りのペットはその後どうなるのか

ペットショップの売れ残りのペットはその後どうなるのか

ペットショップに行くと、かわいい犬や猫がたくさんいます。しかし、ふと疑問に思ったことはないでしょうか。「なぜ、ここには子犬、子猫だけしかいないのか」「売れ残りとなってしまったペットはその後どうなるのだろう」などです。

唐突ですが「世界ダークサイド一覧」というものをご存知でしょうか。1は、バングラディッシュです。理由は、売春などの強制労働や人身売買が横行していることです。2は、ソマリアです。この国では、多くの少年少女が兵士となり、自由はなく命も落としています。

売れ残りのペットを店で飼う

良心的なペットショップならば、無理なペットの販売は行いませんし、なるべく売れ残りにならないように努力します。しかし、それでも売れ残りということを避けることは、どうしてもできません。この場合、店の看板犬にするなども兼ねて店で飼われるケースがあります。

たまに、大きな犬などがお店にいて、子犬や子猫たちを安心させるかのように振る舞っている様子などを見かけることがありますが、もしかすると、過去にペットショップで売れ残りだった可能性もあります。ペットにとっては幸せなことでしょうが、しかし、このように幸せな道を辿る売れ残りのペットの数は、非常に少ないと言われています。

ペットショップが里親を探す

お店で飼うという選択は選べないものの、なんとかして、売れ残りのペットに幸せな生活を送ってほしいというペットショップの気持ちから、里親を探すという場合もあります。悪質なペット業者も後を絶ちませんが、大部分のペットショップは、元々動物好きの方々によって経営されています。

このため、動物好きの人達とのネットワークも持っているペットショップは、なんとかして飼い主を探し出し、売れ残りなので無料で譲り渡しているケースもあります。また、こうなる前に、ペットの販売価格を下げて売れ残しを失くす努力は当然行っています。

犬や猫の場合、1歳を過ぎるとワクチン代程度の価格で販売されることも多いほどです。しかし、それでも売れ残りという可能性は消えません。

後ほどご紹介しますが、ペットショップ以外にも、さまざまな動物愛護団体などによって、里親を探す試みが行われています。リンクもご紹介しますので、ぜひご覧になってください。売れ残りのペットを救うことができるのは、あなたということもあります。

ブリーダー

ペットショップで売れ残りのペットたちは、再びブリーダーのもとに帰り、繫殖目的で飼育されるケースもあります。良心的なペットショップとブリーダーが連携して、売れ残った場合のリスクとブリーダーとして必要な頭数を確保する目的で、互いにとってメリットのある関係を築いています。

このようなところでは、無理な繫殖もさせられず、普通に生活している場合もあるでしょう。ただし、飼い主から一心に愛情を注がれる環境にくらべれば寂しい生涯であると、人間の尺度ではやはり考えられるでしょう。

また、良いブリーダーばかりではなく、悪質なブリーダーに引き取られると、無理な繫殖を強いられるケースも多く、何度も出産させられているうちに寿命を削っているケースもあります。

また、繫殖能力を失った場合には、処分されてしまうケースも多いです。法律上は、このような業者やペットショップが動物を殺処分するために保健所に持ち込むのは違法ではありません。現在、何らかのよい方策がないものか、動物愛護団体などで議論がされていますが、抜本的な解決には至っておりません。

動物実験業者

動物実験という言葉はあまり耳馴染みがありませんが、日本の社会においては、厳然として存在しています。なぜ表向きは騒がれないのかというと、誰もが知る大手化粧品会社が最も動物実験を行っているからです。

例えば、人間の肌のクリームを開発した場合には、毛を剃りあげた犬や猫などの動物に大量にクリームなどを塗り込み、その副作用を観察したりしています。このような目的で、動物を「仕入れ」ているはずですが、実態は闇につつまれています。

しかし、おそらくはペットショップで売れ残りのペットたちの内の一定の数は、こうした動物実験業者によって「使用」されているに違いありません。

また、悪徳業者のなかには、売れ残りとなったペットを引き取り、後の生活を保障するという名目でお金を受け取ったにもかかわらず、こうした動物実験業者に転売をすることで、二重にお金を儲けようとたくらむ業者もあったということです。

お金が絡むと、全てはきれいごとでは済まないことは当たり前ですが、命が絡んだ問題に対しては、厳しい監視の目をそそぎたいところです。

引き取り業者

ペットショップの売れ残りという現状があるため、引き取り業者というのも存在します。基本的には動物愛護の見地に基づき、食べ物や住処には困らないように配慮されているといわれています。

しかし、悪徳業者というのはどこにでも存在しており、引き取り業者においても満足な飼育をしていない、殺処分してしまうなどのケースがあります。2015年には、栃木の業者が食べ物を与えないなどの「ネグレクト」行為によって、摘発を受けているのがその一例です。

種類別:ペットショップの売れ残りのその後

ペットショップの売れ残りになってしまうと、ごくわずかな数を除いては、不幸な道を辿るということが分かりました。ここでは、種類別にどのような現状となっているのかをご紹介いたします。

子犬の場合は、生後3カ月ぐらいまでに売れなければ、そのまま売れ残ってしまうことが多いです。生後半年を経つと、たくさんの犬のなかから、この犬の飼い主になろうとする人が表れる可能性はほとんどありません。

現在の動物愛護法では、犬猫の場合「出生後五十六日を経過しないものについて、販売のためまたは販売の用に供するために引渡しまたは展示をしてはならない」ということになっていました。現在は、49日に移行しています。

もちろん、この愛護法は必要なのでしょうが、一方、ペットショップと売れ残りの問題に目を向けてみると、生後半年という飼い主が現れやすい短い期間において、例えば体調不良などでタイミングを逸してしまうと、売れ残りになってしまう可能性が高くなります。

次のページ:ペットショップの売れ残りのペットが里親に出される流れ

初回公開日:2017年11月23日

記載されている内容は2017年11月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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