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アダンソンハエトリの基礎情報7つ・クモについて書かれた本

更新日:2024年11月10日

この記事では、頻繁に目にする機会も多いアダンソンハエトリというクモについて紹介しています。毒を持たず、家屋に存在する害虫を駆除してくれるアダンソンハエトリの特徴をより深く理解してもらうために、アダンソンハエトリの生態や模様、見分け方などを説明しています。

アダンソンハエトリの基礎情報7つ・クモについて書かれた本

アダンソンハエトリとは

「アダンソンハエトリ」とは世界的に広く分布し、日本でも家屋にてごく当たり前にみられるハエトリグモの一種です。とても小さく、益虫と呼ばれる愛らしいクモで、こちらの記事ではそのアダンソンハエトリに関して、詳しく記述しています。

クモ

クモとは家屋や木々などに細く頑丈な網を張り、餌となる虫を捕食することで一般によく知られている、昆虫によく似た動物です。

左右4本ずつの合計8本の足を持つため、左右3本ずつの合計6本の足を持つ昆虫とはまったく別のグループとして区別することができます。節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に属する生物の総称として「クモ」と呼ばれています。

アダンソンハエトリの基礎情報7つ

この項目では、アダンソンハエトリの特徴をより深く理解してもらうために、アダンソンハエトリの生態や模様、見分け方などの項目を7つに分けて紹介いたします。

毒は持っておらず、家屋に生息する害虫を駆除してくれる小柄で愛らしいクモです。歩き方や巣の張り方にも特徴があります。頻繁に目にするクモであるために見過ごしてしまいがちですが、その興味深い生態をより詳しく知っていきましょう。

情報1:主な生息地

アダンソンハエトリは凡熱帯分布種とされ、その範囲は世界的に広がっています。ヨーロッパやニュージーランドでも見られますが、どこで発生したのかは結論が出ていないため、一部は人為的に混入して繁殖したとみられています。

国内では主に本州から南西諸島まで分布しています。現在はその分布域を北へと広げており、北海道でも見かけることがあります。主に家屋の中に生息していますが、家屋の外壁や庭などでもみられます。

情報2:模様

アダンソンハエトリの模様はオスとメスで差があります。

オスは全体的に黒が強く、頭胸部の背中側の縁を沿うように白い三日月型の模様があり、腹部前側、後方にも一対の白い模様があります。メスは全体的に褐色をしており、腹部中央に淡い色の帯を持ち、両脇に濃い色の縁取りがあります。

アダンソンハエトリの雌雄の見分け方は黒地に目立つ白い模様があるのがオス、茶褐色に薄い模様が入るのがメスと考えて差し支えありません。

情報3:体長

アダンソンハエトリはメスの方が若干大柄で体長は6mm~9mm、オスはやや小さく体長5mm~7mmです。頭胸部はやや横長で、第一脚は単純な構造をしています。雄触肢の脛節が長く、触肢器官は身体に比して小さいのが特徴です。

ハエトリグモに分類されるクモは総じて小柄で10mm前後の種が多く、中でもアダンソンハエトリは小柄なクモだと言えます。

情報4:食べる物

アダンソンハエトリの餌はハエやゴキブリの幼体、ダニなどの人間にとっての害虫です。捕食する際の素早さは特筆すべきで、ふだん壁を這っているさまからは想像ができない、目視が困難なほどの勢いで獲物を目がけて飛びかかります。

体の大きさから推測できるように、1匹のアダンソンハエトリが害虫を駆除できる数はさほど多くはありませんが、コバエの蛹に対する捕食力はなかなかのものがあり、人々の生活にとって有益な存在です。

情報5:見分け方

日本国内でアダンソンハエトリ以外に良く見かけるのが、チャスジハエトリです。オスメスともに茶褐色をしており、体長はメスが10mm~12mm、オスが7mm~11mmと、アダンソンハエトリよりも若干大きいのが特徴です。

大柄で、背中に縦の筋が入るのがチャスジハエトリ、対してアダンソンハエトリのメスは曖昧な色合いで幾何学的とも言える薄い模様が入り、オスは黒と白のはっきりした模様を持ちます。
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初回公開日:2018年09月28日

記載されている内容は2018年09月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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