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どうして?仲が悪いという例え「犬猿の仲」そのことわざの由来を解説

更新日:2024年01月11日

仲が悪い人間関係を表すことわざに「犬猿の仲」ということわざがあります。なぜ仲が悪いことを「犬猿の仲」と言うのでしょうか。言われるようになった由来はなんでしょう。そして、犬と猿は本当に仲が悪いのか、「犬猿の仲」について紹介している記事です。

どうして?仲が悪いという例え「犬猿の仲」そのことわざの由来を解説

「犬猿の仲」の言葉の由来6:戦国時代の大親友の「犬」と「猿」

犬猿の仲の由来の一つに動物のエピソードではないものがあります。

戦国時代、豊臣秀吉と前田利家の会話をする様子がケンカをしているように端からは見えたため、これが「犬猿の仲」の由来となったというエピソードです。

豊臣秀吉のアダ名は「猿」で、前田利家の幼名は「犬千代」です。二人はとても仲がよく互いに「犬」「猿」と呼ぶ間柄だったそうです。

二人は尾張の人で昔から「尾張の言葉はきつい」と言われています。この二人が普通に会話をしていても他国人から見ると、二人がいつも大喧嘩をしているように見えたそうです。

よって他国人は「二人は見かける度にケンカをしている、二人は仲が悪い」と思い込んでいたようで、「犬と猿はいつもケンカをしている」それが「犬猿の仲である」と言われるようになりました。

昔は仲が良かった説も

犬と猿は昔、仲が良かったのではと思われるエピソードもあります。

「十二支のはじまりの話し」の犬と猿も最初は仲良く神様のところを目指していました。桃太郎に登場する、犬と猿も協力して鬼退治を成功させています。

本当は犬と猿は「犬猿の仲」などではなく仲良しなのでしょうか。

おとぎ話「桃太郎」では一緒に旅をしている

昔話し桃太郎では鳥と共に犬と猿も桃太郎の旅のお伴をし、協力して鬼と戦っています。

一見、桃太郎は「犬」「猿」「キジ」を鬼退治に連れて行くだけの話しに思えますが、もっと深い意味のある、昔話しです。

犬猿の仲と言われる仲間でも、仲裁してくれる人がいてリーダーがいて目的をもって事を運べば、大事を成し遂げられるという意味が込められています。

桃太郎の犬と猿は、間に仲間が入っていますがケンカすることなく、鬼退治を成功させています。

「犬猿の仲」英語圏では犬と仲が悪いのは猫

日本では仲が悪いことを「犬猿の仲」といいますが、同じように英語でも仲が悪いことを表す動物を使ったことわざがあります。

それは「fight like cats and dogs 」といい「犬と猫のようにけんかになる」という言葉です。

これも本当に犬と猫の仲が悪いことを表しているわけではありません。犬と猫はよくケンカをしますが、これはお互いの習性が違うためです。

もしかしたら人間が思うほど犬と猿の関係は悪くない?

「犬猿の仲」という言葉は「仲が悪い」ということを表した、ことわざです。「犬と猿は仲が悪い」という意味ではありません。

「犬猿の仲」の由来の多くは犬と猿が関わる逸話ですが、犬と猿は習性の違いから時にケンカをしますが人間が考えているように、お互いを嫌い合っているわけではないみたいです。

また、「犬猿の仲」の人同士でも桃太郎の話しのように、上手に間に人が入れば揉めることなく物事は回ります。

このように「犬猿の仲」でも場合によってはケンカすることもなく、一生いがみ合うというわけではありません。

初回公開日:2019年08月28日

記載されている内容は2019年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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