セキセイインコがなつく飼い方とは？かかりやすい病気や注意点なども解説

人を強く噛んだり、大声で鳴いたりなど、セキセイインコの問題行動は、育て方・健康状態・飼育環境のいずれかが大きな原因だと考えられます。

特に人になつきすぎなインコは飼い主に注目されたいがために、噛み癖や鳴き癖をつけてしまう場合があるので、時には程よい距離を保つことも必要となるでしょう。

病気やケガが原因で問題行動を起こしているケースもあります。インコの様子が明らかに異常だと感じたら、そのまま放置せずにすぐ状況を確認してください。

また、落ち着かない場所で過ごさせると、ストレスを溜め込んでしまって、インコがパニックを起こしたり、騒いだりすることもあります。

いずれにせよ、インコの問題行動に腹を立てたりせず、冷静に対応してあげましょう。

インコは野生の本能から、体調が良くなくても、周囲に弱った姿を見せないように振る舞う習性があります。

飼い主が異変に気づいた時にはかなり悪化している可能性が高いため、日頃からインコの様子をしっかり観察することが大切です。体重測定も体調の変化に気づきやすいので、ぜひ定期的に行ってください。

セキセイインコは飼いやすいペットだといわれていますが、正しい飼い方を知らないと、小さい動物であるが故に簡単に弱らせてしまう場合もあります。

可愛いインコがいつまでも元気で楽しく暮らせるように、これから紹介する注意点や基礎知識を頭に入れておきましょう。

セキセイインコのエサには、シードとペレットの2種類があります。シードはアワやキビなどが配合されたシンプルなエサで、ペレットは様々な成分が入った総合栄養フードです。

シードもペレットも1,000円から3,000円くらいで購入できます。健康なインコを育てるには、両方をバランス良く与えてあげるのが理想です。

セキセイインコが雛の頃はしっかり保温するためにプラケースで育てますが、自分でこういったエサを食べられるようになってきたら、ケージを用意してあげなくてはなりません。

インコ用のケージは約3,000円から5,000円程度、ケージカバーは2,000円前後で購入できます。

また、小鳥の飼育に必要な保温電球やヒーターも3,000円から5,000円程度で販売されていますので、なるべく良い商品を選んでください。

セキセイインコを飼う前に準備するエサやケージ等の合計費用は15,000円くらいです。これらはお迎えする前に用意してあげましょう。

セキセイインコの成鳥はシードやペレットをそのままついばみますが、雛の場合は食べやすいようエサを柔らかくしてあげなくてはなりません。

雛用のエサはアワ玉とパウダーフードを少量のお湯で混ぜ、40℃くらいまで冷まします。それを1日4回から6回程度与えてください。

雛はお腹が空くと大声で鳴いてエサを求めますが、満腹になった途端ピタッと鳴かなくなるため、とても分かりやすいのです。

ひとりエサに切り替える時は、与える回数を1日3回、2回と徐々に減らしていきます。親用のシードをプラケースの底にばらまいておくと、そのうち雛がつつくようになるので、しっかりチェックしてください。

自立するまでは雛の体重測定をこまめに行いましょう。そうすれば、エサをきちんと食べているか把握でき、雛が弱るのを防げます。

インコと一緒に暮らしていると、いつものエサ以外に人間が普通に食べているものも食べさせたくなりますが、小鳥にとっては毒になる場合があるため、むやみに与えてはいけません。

様々な添加物が入った加工食品はもちろんですが、野菜や果物にも注意しなくてはならないものがあります。

例えば、アボカドやほうれん草は危険です。キャベツやブロッコリーは毒とまではいえませんが、摂取しすぎると悪影響を及ぼす恐れがあります。また、果物の実は大丈夫でも種は毒なので、インコに与える時は取り除いてあげましょう。

ちなみに、小松菜やチンゲン菜は問題ありません。ビタミンの摂取も大切ですから、副食として与えてください。

セキセイインコは手乗りになりやすいといっても、1羽ずつ性格が違うため、なつくまでに時間がかかる場合もあります。

手乗りにするためのコツは、毎日少しの時間だけでも触れ合うことです。

ただし、インコが機嫌の悪い時に無理矢理コミュニケーションを取ろうとしてはいけません。嫌がっているのに触ってしまうと、手乗りどころか人間嫌いになる可能性があります。

根気よく触れ合い続けていれば、インコとの信頼関係が生まれますので、できる範囲で毎日トレーニングしてください。やがて、人が大好きでなつきすぎなインコに育つでしょう。

セキセイインコを飼うのであれば、いざという時に備えて、かかりやすい病気や治療法などを知っておく必要があります。小さな命を守るために、ちょっとでも異変を感じたら、すぐに病院へ連れて行きましょう。