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【オス・メス別】猫が帰ってこない理由と帰ってこない時の対処法

更新日:2024年03月07日

外飼いしている、あるいは外に出られる環境がある猫さんを飼っている家庭では、「猫が帰ってこない」経験をしたことがある方が多いとされます。では、猫はなぜ帰ってこないのか?さまざまな理由が考えられますので、その原因および理由・対処法・捜索方法を知っておきましょう。

【オス・メス別】猫が帰ってこない理由と帰ってこない時の対処法

オス・メス別で違う?猫が帰ってこない理由

帰巣本能と呼ばれる「自分の居場所に帰る本能」を持つ猫ですが、飼い猫(家猫)であったとしても、外に出かけてから「帰ってこない」ことがあります。理由に関してオスとメスでは大きな違いはありませんが、猫が帰ってこないことには何かしらの理由があるため、考えられる理由をご紹介していきます。

外に魅了された

人のアウトドア派インドア派のように、家猫にもタイプが存在しており、外って良いなと思うタイプと絶対に外に出ようとしないタイプがいます。「外って良いな」と思うタイプの猫、ここでは「アウトドア派の猫」と呼びますが、その場合は「外で夢中になるものを見つける」と「家に帰ることを忘れる」ことがあるといいます。

子どもが遊びに夢中で門限を過ぎていた、という感じでしょう。この理由の場合は、そのうち戻ってきます。

発情期

去勢や避妊の手術をしていない場合、発情期になると外に出たがることがあります。オスはメスの猫さんを探しに出たい衝動が強く現れ、メスは惹かれるオスの鳴き声を感知して会いに行きたい衝動が強く現れます。

発情期はその猫の性格に関係なく、去勢や避妊をしていない場合は「強い衝動」として現れます。たとえ大人しい性質の猫でも、発情期の時だけは豹変することも珍しくありません。網戸などを突き破ってまで外に出ようとする行動が見られたり、実際に出てしまったケースも多いので、要注意です。

帰ってこない理由としては、去勢や避妊手術をしてある猫の場合、発情期という理由は省かれます。他の可能性を考えてみましょう。

迷子状態

「ここどこ?」となってしまい、家に帰れないパターンです。知らない場所に来てしまったことが原因ですが、そうなる理由は、何かを夢中で追いかけていた・外猫に追いかけられた・トラックの荷台などに乗っており、そのまま走ってしまったなど、いろんなことが考えられます。

また、引っ越ししたばかりであれば、その土地の地理を知らないために、ちょっとした迷子になることもあります。地理を知らない飼い猫の場合は、あまり遠くに行かない可能性があるため、ちょっとした迷子になっても帰ってくるでしょう。

いずれにしても外に出る飼い猫には、用心として飼い主を特定できる首輪を常に着けてことをします。

家の中にストレスがある

犬は人、猫は場所に執着すると言われるように、家猫にとって家の中の状態は大切です。慣れ親しんだ物の配置とは違った配置になったり(=模様替え)、猫が好ましく思わない大きな音が頻繁にするなどがあると、猫はストレスを抱えてしまい、嫌になって家出することもあります。

また、新しい猫が家に来た時にも、ストレスを感じて家出することがあります。しかしながら、新しい猫が来たからといって、必ず家出するほどのストレスを抱えるわけではないため、猫同士の相性が悪いか、飼い主さんが新しい猫の対応に必死になっている可能性があります。この場合は、家の中の環境がその猫にとって快適になれば、家出することはなくなるでしょう。

考えたくはないが

長期間帰ってこない場合は、事故に遭った・保健所に保護された可能性も考えられます。保健所は保護期間(おおよそ3日〜7日間)があるため、いつもは帰ってくる猫が2日以上帰ってこなくなった時には、保健所に相談してみましょう。電話でも可能ですが、直接足を運んで猫の特徴や飼い主の連絡先などを伝えておくと良いです。

事故に遭ってしまった動物は、警察・自治体・道路管理局を通じて適切な対応が行われます。死に至る程度でなければ、動物保護施設や鳥獣医療所で治療を受けます。道路管理局・お住まいの都道府県にある動物保護施設や鳥獣医療所に連絡をして、似た猫がいないか聞いてみると良いです。所在地の都道府県で見つからない場合は、近隣都道府県もあたってみると良いです。

万が一のことも考えて、飼い主の連絡先が分かるプレートを猫に着けておけば、それが別の場所で取れていない限り、事故や怪我による保護の際は連絡が来ます。

天に召される時を察して

老衰・病気・怪我などの原因から死が近くなると、猫は1匹になろうとします。つまり、姿を消します。以上の原因で姿を消す理由は、「弱る体を休ませるため」と同時に「外敵から身を守るため」だと言われています。外に出ない家猫の場合は、狭く落ち着ける場所に身を潜めます。

「死に際を見せない」と解釈した日本人からは美化されている終焉ですが、これは「死ぬ時を誰にも見せたくない」とか「飼い主さんを悲しませないように」といった理由ではなく、「自分の体力を守るため」という理由からの行動です。

つまり、「死が近いから姿を消す」のではなくて「弱った状態だから安全な場所にいたい」という本能的な行動ということです。怪我を負って体力が低下している時も、隠れて出てきません。外出中に怪我をした場合は、回復するまで帰ってこないこともあります。年齢的寿命であれば眠るように自然と亡くなるため、綺麗な状態であることが多いです。

猫が帰ってこない期間は?

猫が帰ってこない期間は定まっておらず、「14日間帰ってこない時もあれば2日で帰ってくる時もある」という家庭があったり、「1ヶ月間帰ってこないことが頻繁にある」という家庭もあります。もともと野良猫だった、ずっと家猫だった、というこれまでの生活スタイルも関係していると考えられますが、いずれにしても気長に待つことが大事です。

帰ってこない理由がいかなるものであったとしても、外に出してしまった限りは、飼い主側は気長に待つしかできません。外には猫にとっての危険がたくさんありますので、帰ってこない事態が起きてほしくない場合は「去勢や避妊の手術をする」ことです。その手術さえしておけば、何日も放浪することはなくなります。
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初回公開日:2018年02月07日

記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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