猫が人間のように立つのはなぜ？猫が二本足で立つ理由まとめ

猫は人間のように二本足ですっくと立つことがあります。

いつもは横長フォルムの猫がいきなり縦長フォルムになると飼い主さんとしてはとても驚くでしょう。

猫が二本足で立つことによって胴長短足が強調され、その表情がいつにも増して真剣だったりするとちょっと可笑しくなります。

そんな不思議な猫の立ちポーズですが、いったいどんな理由から猫は立つのでしょう？ 今回は、猫が立つ理由や体への影響などについて、まとめてみました。

猫が二本足で立つ姿はとても不思議で可愛いため、その様子を写した画像や動画も数多く、書籍やネット上で見ることもできます。

では、二本足で立つのは主にどのような猫がする行動なのでしょうか？一般的にマンチカンやスコティッシュフォールドといった猫種が二本足で立つイメージが強いです。

しかし、それ以外の猫も背伸びをしたり、威嚇をしたりするときに二本足で立つことがあります。

実は、猫が二本足で立つのは特定の猫種に限られることはなく、健康でそこそこ体力があり、好奇心旺盛な猫が二本足で起立姿勢をしやすいとされます。

その一方で、老猫になると骨や筋力が衰え二本足で立つことが難しくなるとされます。

猫が二本足で立つのは個体ごとの性格や行動力、年齢で分かれるということになります。

猫が二本足で立つ理由ははっきり解明されていない部分が多いです。

猫は身体が柔らかく、バランス感覚にすぐれています。また運動神経が抜群でしなやかな筋肉がさまざまな動きに対応できるようになっています。

中でも後ろ足の筋肉は特に強いので、後ろ足の2足で全身を支え、上半身を上に持ち上げる姿勢をすることは器用な猫であれば可能です。

猫は敵を威嚇しているとき、または周囲に何か興味・関心を引くものがあるとき、何かを要求している時などに二本足で立つことがあります。

猫は相手を威嚇するため二本足で立つことがあります。

動物の世界では、警戒している相手に対して威嚇をする際に体を大きく見せることで「自分は大きいぞ！」とか「自分は強いんだぞ！」と相手への威嚇行動とります。

同様に猫も威嚇をする際、四つん這いから二本足で立つことで自分を相手よりも体を大きく見せることで相手を怖がらせようとします。

また猫が頭を低く沈め、背中を丸めて腰の位置を高くしたり自分の毛を逆立てたりして体を大きく見せます。これも同じく猫が威嚇する際に見せるしぐさです。

聞き慣れない音がした時や、気になるものが遠くにある場合、「好奇心」から二本足で立つこともあります。

おそらく視線の先に自分が興味を示す何かがあると推測しているのでしょう。そして対象物が一体何なのかチェックしています。何か気になるものがある時もしっかり見ようとして立ち上がります。

「お！なんだ、なんだ？」と人間も興味の対象に注目する時に立ち上がって確認することがありますが、猫もまた「お！ニャンだ、ニャンだ？」状態のときは二本足で立つしぐさを見せます。こんな時は気が済むまでやらせてあげましょう。

猫は何かをして欲しいときに立ちあがってアピールをすることもあります。

そして、どこか期待のこもったキラキラした眼差しで甘えてきます。そんなときは「遊びたいのかな？」「おやつが食べたいのかな？」と猫の気持ちをくみ取ってあげてください。

猫がおねだりして立つ姿はとても可愛らしく、飼い主としてもついつい要望に応えてあげたくなります。

一方、猫は「このポーズをとれば自分の願いが届く」ことをしっかりと覚えており、それを繰り返す習性があるため、おねだりの度に二本足で立つ猫もいます。

猫が二本足で立ち上がることで後ろ足や背中に負荷がかかったりしないのかと心配になることがあります。

猫は後ろ脚の力が強いことと、バランス感覚が優れていることなどから猫の立ち姿勢は特に無理な姿勢ではないとされます。

言われてみれば、猫は自分の身体の5倍もの高さを跳べるという並外れたジャンプ力と、高い所から落下しても両手両足で着地する優れたバランス感覚があります。

そんな身体能力から言えば十分納得できますね。