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猫の臭い顔ってなに?フレーメン反応のメカニズムや起こる理由を解説

更新日:2024年08月01日

猫のフレーメン反応について詳しく知りたいと思いませんか。本記事では、猫のフレーメン反応のメカニズムや起こる理由、またフレーメン反応が起きやすい匂いについてわかりやすく説明しています。猫について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

猫の臭い顔ってなに?フレーメン反応のメカニズムや起こる理由を解説

未知のにおい

猫にとって未知の匂いを嗅ぐことは、緊張する場面ともいえます。

猫は人間よりも視覚が劣るため、匂いで判断しようとします。慎重に匂いを嗅ぐことで、自分にとって危害をもたらす存在でないか判断しているのです。

対象が物だった場合、匂いを嗅いで自分の匂いを付けて安心を得ようとします。もし、来客の際に臭い顔(フレーメン反応)が出た場合、どんな人間なのかチェックしているのです。

マーキングとフレーメン反応

猫にとって、縄張りは非常に重要です。

マーキングをすることで、ここは自分の縄張りであるということを主張しているのです。マーキングはおしっこをかけるだけでなく、爪とぎや頬を擦りづけることも含まれます。猫のおしっこや肉球、そして頬からは、すべてフェロモンが出ます。

このフェロモンを正確に感じ取ろうとするため、臭い顔(フレーメン反応)が出るのです。

こんな時は要注意

猫の愛嬌のある臭い顔(フレーメン反応)を見ると、ついほっこりしてしまうでしょう。

しかし、もしこんな特徴があれば、それはフレーメン反応ではなく病気の可能性があります。あなたの愛猫は大丈夫なのか、今一度チェックしてみましょう。臭い顔が、実は愛猫が飼い主に伝えるSOSだったということもあります。

普段から愛猫の様子をよく観察しておきましょう。そして手遅れになる前に、近くの動物病院へ連れていきましょう。

ここからわかりやすく説明します。

フレーメン反応が出にくい猫もいる

猫のその可愛らしい臭い顔(フレーメン反応)が見たいと思うこともあるでしょう。

しかし、無理に猫に匂いを嗅がせてはいけません。なぜなら猫は、人間の嗅覚より、数万~数十万倍優れていると言われます。無理に嗅がされることは、相当なストレスとなるため、慎むべきです。

フレーメン反応の出やすさは、個体差があります。よく臭い顔をする猫もいれば、匂いを嗅いでも、いつもの様子と変わらない猫もいます。あまり臭い顔をしないからといって、無理強いせず気長に待つと良いでしょう。

口を開けて長時間顔をしかめる

フレーメン反応の特徴は、口を開ける姿です。しかし、猫は本来ならば口呼吸しません。大概の猫は、鼻呼吸して口を閉じて生活しています。

運動して息が上がっている時以外で、口呼吸して「はぁはぁ」と苦しそうにしていたら、まず病気の可能性があります。放置すれば呼吸困難に陥る可能性もあるため、注意が必要です。

猫が鼻呼吸するのには、理由があります。人間は、目から入る情報に頼っていますが、猫の場合は視力より嗅覚が非常に優れているため、嗅覚により状況を判断しています。

口呼吸していたら、呼吸器の疾患か心臓や血液の異常を視野に入れましょう。

香辛料などの刺激物や有害なにおいを嗅いでしまった

人にとって、いい香りでも猫にとっては苦手な匂いかもしれません。
・香辛料
・コーヒー
・たばこ
・男性の汗
これらは、猫が苦手と感じるものの代表です。

香辛料は、口にしてしまうと、刺激が強く胃腸炎を引き起こすため、誤飲に注意です。コーヒーもカフェイン中毒を引き起こす原因になります。

たばこの煙は、猫に受動喫煙を強いることになります。体が小さいため、人間の5~6倍も影響を受けます。肺がん・皮膚炎にもなり得るため、猫の前では吸わないことが原則です。

また野生では、オスは天敵になります。そのため、男性の汗の匂いから危険を感じる個体もいるようです。

出血や下痢・嘔吐がある

出血や下痢・嘔吐が見られた場合はすぐに獣医師へ相談しましょう。

これらの症状がみられるのは以下の可能性があります。
・中毒症状
・胃腸炎
・腫瘍
よくあるのが、玉ねぎや薬を誤って食べてしまうケースです。また、猫の毛に付着していて、セルフグルーミングの時に誤飲してしまうこともあります。

胃腸炎には、様々な原因があります。
・ウイルスの感染
・食べてはいけないもの(玉ねぎなど)を誤飲
・アレルギー性
・毛球症(グルーミングで被毛を飲み込んだことで発症)
症状は、下痢や嘔吐、脱水、腹痛、血便があります。

腫瘍は、長期的な軟便や食欲低下、体重減少、血便などが挙げられます。高齢の猫に多いです。

実は猫以外の動物にもフレーメン反応がある

猫以外にも、実はフレーメン反応する哺乳類は数多く存在します。
・犬
・馬
・ヤギ
・ライオン
実は、爬虫類や両生類にも見られます。

犬は、口もとを上下に震わせるように動かします。まるで驚いたような表情に見えます。馬やヤギは、上唇を思いっきりめくり上げる動きがあるのでわかりやすいです。ライオンは、猫と同じネコ科であるため、似ている反応を示します。

種類によって様々な表情を見せますが、”感情”に結びついてはいないとされています。ちなみに私たち人間は、このヤコブソン器官が退化してしまったため、フレーメン反応はありません。
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初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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