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【オス・メス別】野良猫の平均寿命・飼い猫との寿命の違い

更新日:2024年03月27日

野良猫の寿命がどれくらいか知っていますか。飼い猫は15年以上も生きるのに、野良猫の寿命は驚くほど短命です。交通事故に合う確率も高く、野良猫の置かれた環境は過酷です。野良猫は、人が捨てた元飼い猫です。これ以上、野良猫を増やさないために出来ることはあるでしょうか。

【オス・メス別】野良猫の平均寿命・飼い猫との寿命の違い
野良猫の寿命は、平均しても3年以下です。短ければ、大人になれないまま、子猫の時に死んでしまいます。それほど野良猫が置かれている環境は、きびしいと言えます。ケガや病気、交通事故など、野良猫が命を落とす要因はたくさんあります。

地域猫とはどんな猫?

住民がお互い助け合い、野良猫の世話をしている「地域猫」と呼ばれる猫たちがいます。避妊・去勢手術を猫にすることによって、殺処分や無駄に子猫を増やさないために活動しています。

耳の先端をカットされた猫を見かけたことはありませんか。あれは「手術済」の印で、地域差はありますが、オスは右耳、メスは左耳をカットします。カットされた耳が桜の花びらに似ていることから、別名「さくらねこ」とも呼ばれます。

勝手に手術をするなんて、かわいそうと言う人がいます。ただ単に、えさを与えてトイレの世話をするだけでは、なにも解決しません。周りの住民がすべて猫好きではありません。必要以上に増やさない努力をしないと、殺処分される野良猫の数は減りません。

去勢手術にリスクはないの?

地域猫として避妊・去勢手術をうけ、経過が順調なら元いた場所に返されます。飼い猫であっても、外を出歩く猫なら、避妊・去勢手術を受けさせるのは、飼い主の義務です。繁殖させるのが目的なら、きちんと管理をするべきです。予想外の妊娠で多頭飼いになり、飼いきれなくなるケースもあります。飼い主が飼い猫の寿命を縮めてはなりません。

動物が手術を受ける場合、全身麻酔が前提です。それは、とてもリスクを伴います。特に、野良猫は触らせてくれないため、手術に関しての事前検査なども難しくなります。前日の絶食なども確認できません。飼い猫よりも、去勢手術ひとつを取っても危険が増します。

善かれと思ったことが寿命を縮めることになりかねません。しかし、猫の一生を考えると、避妊・去勢手術は必要なことです。

保護された野良猫は長生きできる?

どの時期の野良猫を保護するかで、寿命は変わります。子猫を保護すれば、もしかすると飼い猫同様、長く生き、本来の寿命を全うする可能性もあります。ただし、病気や感染症にかかってないことが条件です。大人の猫は、なかなか懐いてくれません。膨大な時間と努力が必要です。やっと懐いても、短い寿命の場合もあります。それは運とも言えます。

一番やってはいけないことは、想像と違うからと再び野良猫に戻したり、保健所などに連れて行くことです。せっかく、安全で安心できる環境に引っ越したのに、その環境を人の都合でコロコロと変えることは、決してやってはならないことです。

家族なら寿命を全うさせよう

猫ブームで、飼い猫の数が増えています。しかし、殺処分される猫の15%は、飼い主による飼育放棄です。野良猫が減らないのは、捨てる人がいるからです。猫の寿命の長さを決めるのは、私たち人間です。きちんと最後まで面倒を見るか否かで、その猫の寿命は決まります。

野良猫を減らすことは、猫の問題ではなく、人間の問題でもあります。地域猫は、その過程で生まれたシステムです。猫が好きだからといって、無責任にえさを与える免罪符に地域猫という言葉を使ってはいけません。本当に猫が好きで、猫のことを思うなら、きちんと与えられた寿命を全うできる環境を整備してあげましょう。

初回公開日:2018年01月10日

記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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