なぜ猫の体は柔らかいの?びよーんとよく伸びる仕組みとは?
更新日:2024年09月12日
なぜ猫は柔らかいの?
一部の猫好きの間で、猫は軟体動物なのではと言われているほど猫の体の柔軟性はとても高いものです。
なぜ猫の体はそれほど柔らかいのでしょうか。ここでは、猫の体には骨が多い・狭いところに入るため・猫には鎖骨がないの3つについてお話しします。
なぜ猫の体はそれほど柔らかいのでしょうか。ここでは、猫の体には骨が多い・狭いところに入るため・猫には鎖骨がないの3つについてお話しします。
1:猫の体には骨が多い
猫の骨格構造自体に柔らかさの秘密があります。
人間の場合、骨の数は約200個ほどで、骨と骨は硬い靱帯によって繋がっています。猫の場合は、240個ほどの骨によって構成され、非常に柔軟な骨が緩やかな筋肉で繋がっています。
また、猫の背中の骨である胸椎は、13本で人間よりも1本多く、肋骨も13本で人間よりも1本多いです。さらに、腰椎にいたっては7本で、人間より2本多くなっています。
完全肉食獣で比較的腸が短く、脊柱が内臓を支える必要性が低いことも、柔軟性がとても高い理由の1つとしてあげられます。
そのことから、猫は軟体動物だと言われるようにもなりました。
人間の場合、骨の数は約200個ほどで、骨と骨は硬い靱帯によって繋がっています。猫の場合は、240個ほどの骨によって構成され、非常に柔軟な骨が緩やかな筋肉で繋がっています。
また、猫の背中の骨である胸椎は、13本で人間よりも1本多く、肋骨も13本で人間よりも1本多いです。さらに、腰椎にいたっては7本で、人間より2本多くなっています。
完全肉食獣で比較的腸が短く、脊柱が内臓を支える必要性が低いことも、柔軟性がとても高い理由の1つとしてあげられます。
そのことから、猫は軟体動物だと言われるようにもなりました。
2:狭いところに入るため
猫が狭いところを好むのは、隠れるためといわれています。猫は本来は狩猟動物なので、外敵から身を守り、獲物を狩るために、できるだけ獲物に悟られないよう隠れて待つ必要がありました。
瞬発力には優れるものの、持久力には乏しく長時間走って逃げることや、長時間獲物を追いかけ続けることは苦手としています。
そのため、どんな狭い場所にも潜り込むことのできる柔らかい体が必要だったと言えます。
瞬発力には優れるものの、持久力には乏しく長時間走って逃げることや、長時間獲物を追いかけ続けることは苦手としています。
そのため、どんな狭い場所にも潜り込むことのできる柔らかい体が必要だったと言えます。
3:猫には鎖骨がない
猫の体が柔らかい理由の1つに、猫には鎖骨がないからと言われることがありますが、正確にはとても小さな骨があります。
他の骨とは繋がらず、宙に浮いている状態なので、頭の大きさに合わせて肩幅を縮めることができます。
この特徴的な鎖骨の構造があるので、どんなに狭い場所でも猫は頭が通れば入れると言われるようになりました。
他の骨とは繋がらず、宙に浮いている状態なので、頭の大きさに合わせて肩幅を縮めることができます。
この特徴的な鎖骨の構造があるので、どんなに狭い場所でも猫は頭が通れば入れると言われるようになりました。
猫はどこが柔らかいの?
猫の柔らかい体の部分と言われて思い浮かべるのはどの部位でしょうか。ここでは、前足・肉球・お腹の3つをピックアップしました。
猫の魅惑のパーツとも言われている、かわいらしい前足・柔らかい肉球・もふもふのお腹についてご紹介します。
猫の魅惑のパーツとも言われている、かわいらしい前足・柔らかい肉球・もふもふのお腹についてご紹介します。
猫はどこが柔らかいの?
- 前足
- 肉球
- お腹
1:前足
人間などの霊長類以外で、上手に顔を洗うことのできる動物をご存じでしょうか。実は、この顔を洗うという動作は、霊長類以外は苦手な動きとされており、柔らかい体を持つネコ科だけが例外だといわれています。
猫が上手に顔を洗うことができるのは、前足の柔らかさが理由です。猫は、回外と呼ばれる前足をねじって親指を外に向ける行為・グリップと呼ばれる握る動きを得意としています。
また、速く走るために、地面を蹴るには指が少ない方がいいという理由で、猫の前足には指が5つありますが、後ろ足には4つしかありません。
手先が器用だといわれ、木を上るのは得意でも降りるのは苦手な理由も、この前足の柔らかい動きにあります。
猫が上手に顔を洗うことができるのは、前足の柔らかさが理由です。猫は、回外と呼ばれる前足をねじって親指を外に向ける行為・グリップと呼ばれる握る動きを得意としています。
また、速く走るために、地面を蹴るには指が少ない方がいいという理由で、猫の前足には指が5つありますが、後ろ足には4つしかありません。
手先が器用だといわれ、木を上るのは得意でも降りるのは苦手な理由も、この前足の柔らかい動きにあります。
2:肉球
猫の肉球が柔らかいのはよく知られていることです。とても可愛い猫の肉球も、猫にとってとても重要な役割を持っています。
猫の柔らかい肉球は、さわり心地からもわかるようにクッションの役割を持っています。
高いところから飛び降りたときに衝撃を吸収するため・瞬発的に走り出すときの滑り止め・獲物に近づくときに足音を消すためと、その役割は多種多様です。
肉球は加齢とともに乾燥したり、柔らかさからケガをする恐れもあるので、日頃からスキンシップをかねてチェックしてあげましょう。
猫の柔らかい肉球は、さわり心地からもわかるようにクッションの役割を持っています。
高いところから飛び降りたときに衝撃を吸収するため・瞬発的に走り出すときの滑り止め・獲物に近づくときに足音を消すためと、その役割は多種多様です。
肉球は加齢とともに乾燥したり、柔らかさからケガをする恐れもあるので、日頃からスキンシップをかねてチェックしてあげましょう。
3:お腹
猫のお腹はもふもふで、思わず顔を埋めたくなる方も多いのではないでしょうか。猫のお腹が柔らかいのにも理由があります。
猫を含む脊椎動物には腹部に骨が無く、お腹を守る構造になっています。急所はお腹といわれるのも、守る物が無く無防備な状態にあるからです。
また、猫の皮膚は柔らかく、とても良く伸びます。お腹から後ろ足にかけての皮膚は特に柔らかくルーズスキンと呼ばれている部位です。
後ろ足の可動域を広げるためや、攻撃された際に内臓を守るためにルーズスキンがあると考えられています。
猫を含む脊椎動物には腹部に骨が無く、お腹を守る構造になっています。急所はお腹といわれるのも、守る物が無く無防備な状態にあるからです。
また、猫の皮膚は柔らかく、とても良く伸びます。お腹から後ろ足にかけての皮膚は特に柔らかくルーズスキンと呼ばれている部位です。
後ろ足の可動域を広げるためや、攻撃された際に内臓を守るためにルーズスキンがあると考えられています。
猫がびよーんと伸びる理由は?どんな効果がある?
初回公開日:2019年08月19日
記載されている内容は2019年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。