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猫のお腹がタプタプ!たるみの正体とは?ルーズスキンの意味と役割

更新日:2020年09月21日

気持ちよさそうな猫のお腹のタプタプをちょっとつまんだら「ニャにすんの!」と怒られますね。タプタプお腹は見ていて怠惰なイメージがありますが、実は猫にとって大切な役割がありました。今回は「人間のタプタプお腹とはわけが違うんニャ!」そんな猫の代弁をいたします。

猫のお腹がタプタプ!たるみの正体とは?ルーズスキンの意味と役割

猫のお腹のたるみの正体とは?

猫のお腹の皮のたるみに気づいたことはありますか?

このぷよぷよのお腹に魅了されている飼い主さんも多いことでしょう。その反面「ひょっとしてうちの猫は肥満体形なのでは…。」と気をもんだりもします。

猫のお腹のたるみは「ルーズスキン」と呼びます。このルーズスキンは肥満では無い猫でも普通に現れます。今回はこのたるみの役割や、肥満との見分け方について解説していきます。

ルーズスキン

ルーズスキンのできる場所は、お腹から後ろ足の付け根にかけての下腹部です。皮膚がやわらかく、だぶつくように伸びています。歩くと、プルンプルンと左右に揺れるのでよくわかります。

この猫のお腹のたるみは年齢や肥満かどうかに関係なく見られます。また、オスとメスどちらの性別にも見られます。

ルーズスキンは個体差はありますが、自然な現象ですから「もしかしたら病気?」などと慌てなくても大丈夫です。

ルーズスキンの意味と役割


猫のルーズスキンには重要な役割があります。

外敵に腹部を噛まれた際、内臓に大きな損傷を受けないようにするためや、猫特有のしなやかで俊敏な動きをするためなどにお腹のたるみは必要とされます。

百獣の王と呼ばれるライオンや他のネコ科動物もルーズスキンを持っています。ライオンを見る機会があったらルーズスキンに注目してみてください。

ルーズスキンの役割とは?

  1. 内臓の致命傷を守るクッション
  2. 皮膚が突っ張らないように余裕をもたせる
  3. お腹を保温する
  4. いつでも俊敏に動ける
  5. 可動域を広げる

内臓の致命傷を守るクッション

ルーズスキンは外敵にお腹を噛まれたときに大切な内臓をダメージから守るクッションになります。

引っかかれたり噛みつかれたときにお腹の皮だけが「みょーん」と伸びて大事な臓器を傷つけない仕組みになっています。

また、このたるみは高所から飛び降りた際、内臓を守るクッションにもなっているとされます。

ルーズスキンは見た目はかわいらしいけれど、いわば致命傷を防ぐ猫のライフセーバーのような役割を担っています。

皮膚が突っ張らないように余裕をもたせる

猫は体が柔らかく驚くべき身体能力を持っており、ダイナミックに全身をくねらせたりや高い所から華麗に飛び降りたりします。

大きく体をひねったり背中を反らしたりする動作には関節をしなやかに動かす必要があり、皮膚に余分なたるみがないとできません。

ルーズスキンは猫が体を大きく動かした時に皮膚が突っ張らないようにするためのたるみです。

お腹を保温する

猫は元々温暖な地域に生息していた動物ですから寒さにはそれほど強くありません。猫の体を温めるには、お腹を温めるのが効果的とされています。

猫の場合、お腹がしっかりと毛に覆われていますが、実は一番冷えに弱い部分です。お腹が冷えると下痢や便秘、食欲が低下する猫もいます。

冷えることで腸の消化吸収能力が衰えたり、腸管免疫が働きにくくなることで、全身の免疫力が低下することが考えられます。

冷えから守るために大切な臓器が集まるお腹を保温することが大切です。猫のお腹のたるみは自前のハラマキのような保温の役割も担っているのでしょう。

いつでも俊敏に動ける

猫の狩猟方法は、犬のように追いかけるのとは違い、そっと獲物に忍びよって一瞬で仕留めます。

猫が瞬時に獲物を捉えるためには、背中を丸めてバネのように動かす背骨や腰骨のしなやかさが必要です、このような瞬発力を必要とする動きをするために下腹部の皮膚に余裕があるのです。

猫は瞬発力のある生き物です。骨や筋肉だけではなく、皮膚もそのような動きに総合的に対応していると言えるでしょう。

可動域を広げる

猫は関節の可動範囲がかなり広いのでいろいろな動きができます。その可動域の広さはルーズスキンがあるからです。

猫のお腹のたるみは猫特有のしなやかな動きをサポートしています。

フランス人のマーク・アントワン・ファルダン氏が発表した論文「猫の流動学について」が2017年にイグノーベル賞を受賞したことにより、「猫の個体でありながらも変幻自在なポーズをする猫たちはまさしく液体のようだ」という考え方が世の中に知れ渡りました。

犬などに比べると猫はバラエティ豊かな寝姿をします。猫に「なんでそうなった?」と問いたくる寝相をしている時がありますが、それも可動域の広さ故なら納得ですね。

ルーズスキンと脂肪の違い

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初回公開日:2019年08月19日

記載されている内容は2019年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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