猫のジャンプ力とは?猫が高くジャンプできる理由を5つご紹介
更新日:2024年09月14日
猫の特徴
猫の特徴は様々ありますが、今回は高いジャンプ力に注目していきます。
元々樹上性の狩猟動物であった猫のジャンプ力は現在でも健在であり、地上からのジャンプや高所からの着地に適した体の構造をしています。
元々樹上性の狩猟動物であった猫のジャンプ力は現在でも健在であり、地上からのジャンプや高所からの着地に適した体の構造をしています。
猫のジャンプ力とは?
猫は1~2m程の高さまで到達可能なジャンプ力を持ちます。個体によってはそれ以上のジャンプ力を発揮するものもいます。
猫はその高いジャンプ力を生かして飼育下でも様々な場所への移動を可能としています。
猫はその高いジャンプ力を生かして飼育下でも様々な場所への移動を可能としています。
猫のジャンプ力は体高の約5倍以上
猫のジャンプ力は体高の5倍程度の高さまで届くほど高いものです。人間に換算すると9mほどの高さまでジャンプすると言えば凄さが分かるでしょう。
助走のない純粋な垂直跳びでも1m以上は軽く超えられるほどのジャンプ力のため、特に前振り無しでいきなりテーブル上に飛び乗ってくるケースはよく見られます。
助走付きならば2m弱の高さまで届くジャンプ力を持つため、一般的な家屋の室内では家具などを経由して最高地点に辿り着くことも可能です。
助走のない純粋な垂直跳びでも1m以上は軽く超えられるほどのジャンプ力のため、特に前振り無しでいきなりテーブル上に飛び乗ってくるケースはよく見られます。
助走付きならば2m弱の高さまで届くジャンプ力を持つため、一般的な家屋の室内では家具などを経由して最高地点に辿り着くことも可能です。
猫が高くジャンプできる理由
猫の高いジャンプ力は当然ながらその身体の構造に由来します。
樹上性の狩猟動物から進化した猫は、ジャンプ力や俊敏性といった能力を高めるように特化させていきました。
現在の猫は野生下はもちろん、飼育下のものでもその能力を維持しています。
樹上性の狩猟動物から進化した猫は、ジャンプ力や俊敏性といった能力を高めるように特化させていきました。
現在の猫は野生下はもちろん、飼育下のものでもその能力を維持しています。
猫が高くジャンプできる理由
- 木の上で狩猟していた祖先
- 力強い速筋の発達した後ろ足
- 前足より長くバネのように伸び折れする後ろ足
- バネのように動く柔軟な背骨
- 三半規管が直結した前庭神経による優れた平衡感覚
猫が高くジャンプできる理由1:木の上で狩猟していた祖先
猫の祖先は「ミアキス」という樹上性の狩猟動物です。ミアキスは約6,500万~4,800万年前に生息していた現在の食肉目の祖先にあたる古代生物です。
ミアキスが登場した時代の地表は既に大型の肉食哺乳類によって支配されていたため、ミアキスは樹上生活に特化した進化を遂げていくようになりました。
そして約2,500万年前に犬と猫の分岐が発生しました。地表での生活を選択したものが犬の、樹上での生活を続けることを選択したものが猫の祖先となり、そのまま樹上生活に適応した進化を続けました。
ミアキスが登場した時代の地表は既に大型の肉食哺乳類によって支配されていたため、ミアキスは樹上生活に特化した進化を遂げていくようになりました。
そして約2,500万年前に犬と猫の分岐が発生しました。地表での生活を選択したものが犬の、樹上での生活を続けることを選択したものが猫の祖先となり、そのまま樹上生活に適応した進化を続けました。
猫が高くジャンプできる理由2:力強い速筋の発達した後ろ足
樹上生活を主としていた猫の祖先たちは瞬発力を高める進化を遂げていきました。
猫の足の筋肉は、速筋と呼ばれる瞬間的な力を発揮しやすい筋肉で主に構成されています。
猫の祖先は速筋の発達した後ろ足を進化させることで高いジャンプ力を獲得し、木から木へ飛び移る、離れた地点にいるエサへの襲撃を可能としました。
しかし速筋による高い瞬発力を手に入れるために持久力を犠牲にしており、最高速を維持することは難しいです。
その代表例がチーターであり、最高時速は100km/hにも達しますが持続時間は10秒にも満たないです。
猫の足の筋肉は、速筋と呼ばれる瞬間的な力を発揮しやすい筋肉で主に構成されています。
猫の祖先は速筋の発達した後ろ足を進化させることで高いジャンプ力を獲得し、木から木へ飛び移る、離れた地点にいるエサへの襲撃を可能としました。
しかし速筋による高い瞬発力を手に入れるために持久力を犠牲にしており、最高速を維持することは難しいです。
その代表例がチーターであり、最高時速は100km/hにも達しますが持続時間は10秒にも満たないです。
猫が高くジャンプできる理由3:前足より長くバネのように伸び折れする後ろ足
猫の足は前足よりも後ろ足の方が長く、その柔軟性も高いです。
猫の後ろ足の筋肉は主に速筋で構成されていますが、関節や靭帯といった箇所も柔軟性に富むように発達しており、バネのように動かすことができるようになっています。
猫の体の柔軟性はやはり樹上生活への適応によって獲得したものであり、不安定な足場でのジャンプなどには足の動きの柔軟性が必要不可欠です。
猫の後ろ足の筋肉は主に速筋で構成されていますが、関節や靭帯といった箇所も柔軟性に富むように発達しており、バネのように動かすことができるようになっています。
猫の体の柔軟性はやはり樹上生活への適応によって獲得したものであり、不安定な足場でのジャンプなどには足の動きの柔軟性が必要不可欠です。
猫が高くジャンプできる理由4:バネのように動く柔軟な背骨
猫の体は非常に柔軟性に富んでいますが、それは骨格レベルでもたらされているものです。
各所関節の柔軟性はもちろんですが、ジャンプした後の着地の衝撃を一番受ける場所が背骨であり、猫の背骨は落下による強い衝撃にも耐えられるよう非常に柔軟性に富む構造になっています。
猫は不意に落下する際などでもその柔軟な背骨を活かして体をひねるようにして空中で体勢を立て直すことができ、高所からの落下しても高い確率で無事に着地して生き延びることができます。
各所関節の柔軟性はもちろんですが、ジャンプした後の着地の衝撃を一番受ける場所が背骨であり、猫の背骨は落下による強い衝撃にも耐えられるよう非常に柔軟性に富む構造になっています。
猫は不意に落下する際などでもその柔軟な背骨を活かして体をひねるようにして空中で体勢を立て直すことができ、高所からの落下しても高い確率で無事に着地して生き延びることができます。
初回公開日:2019年08月27日
記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。