猫の視界の特徴と見えている景色!人間の目との細胞による違いとは?
更新日:2024年09月15日
猫の目が認識できる波長
非常に大きくチャーミングな目を持つ猫ですが、その目が認識できる波長の長さは、人間の認識外のものにまでおよびます。
人間の目は可視光線のみを認識しますが、猫は可視光線ではない紫外線を認識することができます。
この記事では、人間には見えない、猫の目に映る世界についてご紹介していきます。
人間の目は可視光線のみを認識しますが、猫は可視光線ではない紫外線を認識することができます。
この記事では、人間には見えない、猫の目に映る世界についてご紹介していきます。
視界の比較
猫の持つ視界は、人間よりもかなり広いです。一般的に、人間の視界は180°程度とされていますが、猫の視界は280°まであり、かなり広い範囲を見ることができます。
また、両眼で見る視野が重なる両目視野も130°ほどあり、広い視野を持っています。元々が狩猟動物である猫は、距離感の正確な認識を得意としています。
また、両眼で見る視野が重なる両目視野も130°ほどあり、広い視野を持っています。元々が狩猟動物である猫は、距離感の正確な認識を得意としています。
猫と人間の目の細胞数は違う
猫と人間では、2種類ある視細胞の比率が異なります。視細胞には、主に光覚に関係する桿体細胞と、色覚に関係する錐体細胞の2種類があります。
猫の目は人間の目よりも桿体細胞が多く、錐体細胞が少ないという特徴があります。
桿体細胞が多い猫の目は、暗闇でもわずかな光を認識することに長けており、反対に錐体細胞が少ないため、光の三原色の認識自体はできるものの、赤色を認識することは苦手です。
猫の目は人間の目よりも桿体細胞が多く、錐体細胞が少ないという特徴があります。
桿体細胞が多い猫の目は、暗闇でもわずかな光を認識することに長けており、反対に錐体細胞が少ないため、光の三原色の認識自体はできるものの、赤色を認識することは苦手です。
環境や生態によって異なる
猫の目の特徴は、環境や生態の違いで変わります。人間でも目の色などは生活環境によって異なりますが、猫でも同じです。
猫は世界に広く分布しており、寒冷地帯原産種や熱帯地域原産種など幅広い種類が存在します。
例えば、寒冷地帯であるロシア原産の品種ロシアンブルーは、目の色が薄いグリーンであり、メラニン色素は少ないです。
しかし、温帯地域である日本で生息する猫の多くは、濃い色のアンバーなどが多いです。この違いは、太陽光の量が原因とされています。
猫は世界に広く分布しており、寒冷地帯原産種や熱帯地域原産種など幅広い種類が存在します。
例えば、寒冷地帯であるロシア原産の品種ロシアンブルーは、目の色が薄いグリーンであり、メラニン色素は少ないです。
しかし、温帯地域である日本で生息する猫の多くは、濃い色のアンバーなどが多いです。この違いは、太陽光の量が原因とされています。
猫の目と人間との違い
猫の目と人間の目にはさまざまな違いがあります。視界の広さや光覚や色覚の違いが主に挙げられますが、この違いは生物としての生態が大きく関わってきます。
ここでは、猫の目と人間の目のそれぞれの良い点・悪い点をご紹介していきます。
ここでは、猫の目と人間の目のそれぞれの良い点・悪い点をご紹介していきます。
猫の目と人間との違い
- 人間より視界の両サイドが不明瞭
- 猫は赤系の色がほぼ認識できていない
- 暗い場所で人間より6~8倍認識できる
猫の目と人間との違い1:人間より視界の両サイドが不明瞭
猫の視界は人間よりも広いですが、広い視界の部分は前方に比べて不明瞭に見えています。
動物の視界は片目だけで見える部分を含める「全体視野」と、両目で重ねて見ている「両目視野」の2種類に分けられます。
猫は全体視野こそ広いですが、狩猟動物のため、両目視野をより特化させて進化してきた生物ですから、両目視野を除いた視界の両サイドはあくまで「見えるだけ」に過ぎません。
人間も両目視野が優れている生物ですが、全体視野と重なる部分が多いため、相対的に両サイドも猫より見えていることになります。
動物の視界は片目だけで見える部分を含める「全体視野」と、両目で重ねて見ている「両目視野」の2種類に分けられます。
猫は全体視野こそ広いですが、狩猟動物のため、両目視野をより特化させて進化してきた生物ですから、両目視野を除いた視界の両サイドはあくまで「見えるだけ」に過ぎません。
人間も両目視野が優れている生物ですが、全体視野と重なる部分が多いため、相対的に両サイドも猫より見えていることになります。
猫の目と人間との違い2:猫は赤系の色がほぼ認識できていない
猫は紫外線を認識できるほど広い波長を認識できますが、逆側の波長である赤色はほとんど認識できません。
猫の色覚は人間より低く、光の三原色自体は全て認識できますが、赤色に関しては認識する能力が低く、薄いピンク程度にしか認識できません。
色覚そのものの低さと赤色の認識能力の低さから、猫の視界はほとんどモノトーンだと推測されています。
猫の色覚は人間より低く、光の三原色自体は全て認識できますが、赤色に関しては認識する能力が低く、薄いピンク程度にしか認識できません。
色覚そのものの低さと赤色の認識能力の低さから、猫の視界はほとんどモノトーンだと推測されています。
猫の目と人間との違い3:暗い場所で人間より6~8倍認識できる
猫は光覚が優れていることと、「タペタム」という反射板構造を持つことから、暗闇での視力は人間を遥かに上回ります。
猫の目には桿体細胞が人間よりも多い比率で存在しているため、光度を認識する能力が高いです。
また、猫の目の網膜の下には「タペタム」という反射板構造が存在し、猫の目に入る光は直接入り込む光と反射光の2つの光になるため、わずかな光でも物を認識することができます。
猫の目には桿体細胞が人間よりも多い比率で存在しているため、光度を認識する能力が高いです。
また、猫の目の網膜の下には「タペタム」という反射板構造が存在し、猫の目に入る光は直接入り込む光と反射光の2つの光になるため、わずかな光でも物を認識することができます。
猫の目の視界の特徴
初回公開日:2019年08月27日
記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。