猫の便秘解消の原因は？オリーブオイルや綿棒を使った対処法などを紹介！

健康食品のオリーブオイルは便通をよくするだけでなく、中性脂肪の軽減や成人病にも効くと知られています。人間にはこうした効果が期待できるオイルです。しかし、猫にはどうでしょうか？

一般的には猫にオリーブオイルを与えても問題ないといわれています。イタリアなどの地中海では、オリーブの実をそのまま食べる猫もいるそうです。

オリーブオイルは自然界の下剤と呼ばれるように、便を滑らかにし腸の活性を高めます。オリーブオイルに含まれるオレイン酸には整腸作用があり、便秘の改善に役立つといわれています。

猫にオリーブオイルを与える場合、いくつか注意点があります。1つ目はアレルギー反応がないか確かめることです。

とくに、食べ物にアレルギーをもっている猫は注意しましょう。最初はごく少量を与えて様子をみてください。皮膚に痒みが生じたり、何か異常があったりしたら、獣医師に相談することをオススメします。

2つ目は与えすぎないことです。人間もそうですが、いくら体によいものでも、過食はよくありません。摂り過ぎて肥満になったり、下痢を引き起こしたりする場合もあります。

猫にオリーブオイルを与えるときは、一般的にキャットフードに混ぜて与えます。キャットフードでも缶詰に入った食べ物にふりかけると与えやすいです。

ただ、食欲がなかったり、オリーブオイルが苦手だったりする猫には、綿棒を活用して与える方法があります。直接飲ませるのではなく、オリーブオイルを染み込ませた綿棒で肛門を直接刺激するやり方です。

綿棒でやさしくなでてあげることで、人間の浣腸のような効果が期待できます。便が滑らかに出てきやすくなります。

猫によっては、キャットフードにオリーブオイルをかけると食べないときがあります。オリーブオイルの香りや味を嫌がる猫もいるため、よく観察して原因を把握しましょう。様子をみて、別のフードに混ぜて与える方法も試してみてください。

どうしても難しい場合は、オリーブオイルを食用でなく、綿棒を使って肛門をなでる浣腸用として使う方法も試してみましょう。ただ、無理すると猫がストレスを感じるかもしれないため、注意が必要です。

オリーブオイルは便の滑りをよくする効果が期待できます。ただ、体質や過食などで下痢を引き起こす場合もあり、細心の注意が必要です。オリーブオイルは高カロリー食品なので、肥満にならないよう与える量も調整しましょう。

また、綿棒でオリーブオイルを肛門につける場合も、綿棒で強く押さないようにしてください。こうした内容についても、一つ一つ獣医師と相談することをオススメします。

猫も人間と同じように、便秘になることがあります。ただ、猫は言葉が話せないため、飼い主さんが日々観察して、注意を払うことが大切です。便秘が長く続くと、重い病気につながるケースもあります。

また、飼い主さんは猫の便秘について、積極的に学ぶようにしましょう。飼い主さんが理解した分だけ、対処が可能です。判断できない場合は無理せず、獣医師に相談するようにしてください。