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カナダオオヤマネコはペットにできる?生息地や生態もあわせて紹介

更新日:2024年01月31日

野性味あふれるカナダオオヤマネコをご存知でしょうか。本記事では基本の生態や特徴、何を食べているのかなど詳しくご紹介します。日本の動物園で見られるのか、また、ペットとして迎えることはできるのかなど、ネコ科の動物ファンの皆さん必見です。どうぞご覧ください。

カナダオオヤマネコはペットにできる?生息地や生態もあわせて紹介

カナダオオヤマネコはペットとして飼育できる?

動物愛護管理法が改正され、令和2年6月1日より特定動物を愛玩目的、つまりペットとして飼うことが禁止されました。特定動物とは、いわゆる「危険な動物」とされていて、人の生命や身体に害を加える可能性のある動物を指します。

カナダオオヤマネコの他にオオヤマネコ属は3種ありますが、すべて特定動物に指定されています。ペットとしてではなく、動物園や試験研究施設などで飼育するには問題ありませんが、その場合は実際に飼育する所在地の都道府県知事や指令都市長へ申請し、許可が必要となります。

出典:動物の愛護と適切な管理|環境省
参照:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html

無許可での飼育は法律違反になる

特定動物であるカナダオオヤマネコは、許可を得ずに飼育すると罰則が与えられます。個人の場合は6か月以下の懲役または100万円以下の罰金、法人の場合は5,000万円以下の罰金に該当します。

許可を得て飼育する場合にも、守るべき基準が複数あります。危険な動物とされているため、基準を満たしたおり型の施設や逸走を防止する対策、定期的な施設の点検や申請をした施設外での飼養を禁止するなど、細かい取り決めがあります。

これらの基準を守れなかった場合には許可が取消されるため、許可を得たあとも継続して注意が必要です。

出典:動物の愛護と適切な管理|環境省
参照:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html

カナダオオヤマネコを日本で見られる場所は?

残念ながらカナダオオヤマネコを見られる場所は日本にはありません。しかし、ヨーロッパオオヤマネコは京都市動物園で見ることができます。ヨーロッパオオヤマネコとはシベリアオオヤマネコやユーラシアオオヤマネコとも呼ばれ、カナダオオヤマネコより大きな体をもっています。

京都市動物園では3月~11月の期間は午前9時~午後5時まで、12月~2月の期間は午前9時から午後4時30分まで開園しています。

公式サイトのブログにて、飼育員さんが撮影したヨーロッパオオヤマネコを見ることができます。野性味のある凛々しい顔つきをしていますが、おもちゃで遊んでいる姿はネコ科だということを思い起こさせます。

ペットとして迎えられないのは残念ですが、ぜひ一度見てみたいという方は十分な感染対策のうえ、京都市動物園を訪れてみてはいかがでしょうか?

出典:開園日・開園時間|京都市動物園
参照:https://www5.city.kyoto.jp/zoo/visitor/schedule/

カナダオオヤマネコ以外のオオヤマネコの種類

カナダオオヤマネコの他にオオヤマネコは3種が確認されています。森林や草原、岩場や針葉樹林など広範囲に分布しているオオヤマネコは、生息地によりそれぞれ見た目も少し異なります。

野生の動物らしく凛々しい顔つきをしていますが、インターネットで飼育者の投稿している写真を見ると人懐っこい一面があるので驚きです。ふとした仕草や軽い身のこなし、喉をごろごろと慣らす姿は人を惹きつけるネコ科動物の魅力ではないでしょうか。

次に紹介する3種はスペインオオヤマネコ、ボブキャット、シベリアオオヤマネコです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

スペインオオヤマネコ

スペインオオヤマネコは、ヨーロッパ大陸の南西端部にあるイベリア半島に生息しているオオヤマネコです。体長80cm~110cm、体重9kg~20kgほどとカナダオオヤマネコより少しだけ大きく、オオヤマネコの中では毛が短いため、見た目はヒョウに近いです。

オオヤマネコの中でも生息数が少なく絶滅危惧種に指定されています。生息地が減ってしまったことや主食であるアナウサギの激減が原因です。

アナウサギの他にも鳥や爬虫類を食べることもありますが、食料の約90%以上をアナウサギに依存している状態は変わらず、難しい現状があります。

また、日本で見ることはできません。

ボブキャット

ボブキャットは、アメリカ合衆国やカナダ、メキシコに分布しているオオヤマネコです。森林や岩場に生息することが多く、体長55cm~100cm、体重5kg~15kgほどとオオヤマネコの中では1番小柄です。

他のオオヤマネコと同じく主に小動物を好んで食べますが、カンジキウサギやアナウサギなど依存した食性はなく、鳥や魚、シカを食べることもあります。

オオヤマネコは基本、人目を避けて夜に単独で狩りをすることが多いのですが、ボブキャットは日中も動き回るなど非常に活発な動きを見せます。持久力がないネコ科の動物にしては珍しく、比較的長時間走ることもできるなど狩りに対する能力が高いです。

シベリアオオヤマネコ

シベリアオオヤマネコは、ユーラシアオオヤマネコともヨーロッパオオヤマネコとも呼ばれています。オオヤマネコの中で1番体格が大きく、がっしりとしています。体長は70cm~130cm、体重は14kg~35kgほどもあります。体重だけを見るとカナダオオヤマネコの2倍もあります。

主に森林地帯に生息しており、他のオオヤマネコと同じくウサギや鳥なども食べますが、大きな体と強い力があるので大型の哺乳類なども捕食対象になります。

主に単独での狩りを得意としていますが、アシカなど大きな獲物を狙う際にはグループで狩りをすることもあります。

カナダオオヤマネコについて理解を深めよう

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初回公開日:2022年09月13日

記載されている内容は2022年09月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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