黒いミニチュアダックスフンドの種類とは？被毛と毛色の種類や飼い方

ミニチュアダックスフンドのスムースへアードは、艶のある短毛が特徴です。
初めて犬を飼う方におすすめなのが、このスムースへアードです。

この光沢があり美しい短毛は、他の毛質に比べてお手入れがしやすいです。
抜け毛が少ないのも、掃除が楽で助かります。

短毛ですので、毎日のブラッシングもすぐに終わります。
毛玉になりづらく、おうちで気軽にシャンプーすることもできます。
犬が嫌がりやすいドライヤーで乾かしてあげる時間も比較的短いでしょう。

もともと猟犬のため、活発で好奇心旺盛な性格をしています。
その性質を、最も受け継いでいるのが、このスムースコートだと言われています。
日常の中でたくさん運動を取り入れてあげると良いでしょう。

被毛カラー
・単色
・バイカラー
・ダップル
・ブリンドル

ワイヤーへアードの特徴は、固く荒めの手触りの被毛です。
スムースへアードやロングヘアードよりも、お手入れがしづらいでしょう。

毛は伸び続けるため、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。
毛の長さはスムースより長く、ロングより短いです。

スムースへアードとテリア犬を交配させて生まれました。
毛質、毛の生え方、性格もテリアらしさを受け継いでいます。

性格は、気性の粗く、頑固な一面があります。
犬を初めて飼う方には、しつけが難しいでしょう。

ワイヤーへアードのミニチュアダックスフンドを迎えるには、犬の飼育経験がある人の方が向いていると言えます。頑固な性格の個体で、しつけがしづらいかもしれないということを覚悟しなければなりません。

被毛カラー
・単色
・バイカラー
・ダップル
・ブリンドル
・ワイルドボア
・デッドリーフ
・ソルトアンドペッパー
・パイボールド
・ブルーソリッド

ミニチュアダックスフンドの毛色の種類は大きく分けて、3種類あります。
それは、単色（ソリッドカラー）と2色（バイカラー）と混色です。

単色（ソリッドカラー）は、全身一色のみのカラーのミニチュアダックスフンドを指します。
バイカラーの代表はブラック・タンで、2種類のカラーで構成されています。
混色は、ダップルやブリンドルといった、斑模様や縞模様を意味します。

ここでは、単色（ソリッドカラー）について詳しく解説していきます。
単色（ソリッドカラー）の中にはこのようなカラーがあります。
・黒色
・茶色
・レッド
・クリーム
・ゴールド
・白色

2017年7月付でジャパンケネルクラブは、クリームをスタンダードから除外しました。
クリームは、限りなく白に近い淡い黄色の毛色です。

クリームは、色素を減少させる遺伝子を持ちます。
そのため、あの美しい毛色になるのですが、ひとつ問題があります。

それは、色素が全くないアルビノの子犬が生まれるリスクが高まることです。
このことから、体質的に虚弱になりやすいため積極的な交配は推奨されないのです。

ミニチュアダックスフンドの黒の単色のことをブラックソリッドと呼びます。
スタンダードとして有名な、"ブラック・タン"のタンの部分がない状態です。
黒一色のミニチュアダックスフンドというのは、大変珍しいと言えます。

全身の被毛も黒ですし、目の色、鼻、爪、肉球もすべて黒色をしています。
全身黒いがゆえに、くりくりとした瞳や白い歯、ピンクの舌が可愛らしく良く引き立てます。

街中でもなかなか見かけないカラーです。
ジャパンケネルクラブでは、ブラックソリッドをスタンダードとして認めていません。
しかし、とても魅力的なカラーであると言えます。


大変珍しい毛色のため、ペットショップへ出向いてもなかなか出会えないです。
ネットでブリーダーを見つけ、ピンポイントで探すことでブラックソリッドに巡り会えるでしょう。

今まで"チョコレート"としていた毛色は、スタンダード上"ブラウン"に含まれることになりました。
"ブラウン"の中でも淡い色が"チョコレート"とされます。

レッドとチョコは、似ているようですが色合いが異なります。
レッドは、ミニチュアダックスフンドの原色カラーですが、色合いは赤茶色です。

一方、チョコはレッドの色から派生した、あとから生まれたカラーです。
同じ茶色でも、こちらは焦げ茶色で、チョコレートを連想させるカラーです。

ソリッドカラーでチョコは大変珍しいです。
何故なら、チョコは新しいカラーだからです。

チョコの遺伝子を持った親でも、他のカラーの遺伝子を赤ちゃんが受け継いでしまうこともあります。
また、チョコ・タンやチョコ・クリームなど、バイカラーとして生まれてくることが多いです。

したがって、チョコのソリッドカラーに出会うことは、稀だと言えます。

ミニチュアダックスフンドの中で、代表的なカラーがレッドです。
レッドは、ミニチュアダックスフンドの原色カラーです。
外を歩いていても、一番見かける機会が多いカラーでしょう。

混じり気のなく、濃い毛色が望ましいとされています。
しかし、散在した黒い毛や、小さな白い斑は、胸にある場合のみ認められています。
鼻、爪、肉球は黒です。

レッドの中にも、いくつか種類があります。
・最も明るい色は、"クリアレッド"
・褐色の強い色は、"マホガニーレッド"
・毛先が黒い色は、"シェイディッドレッド"

クリアレッドからシェイディッドレッドにかけて、だんだんと色が濃くなっていきます。

健全にブリードされたレッドのミニチュアダックスフンドの子犬は、レアカラーと比べて遺伝子疾患を持つ可能性は少ない傾向にあります。
そのため、健康状態も非常に良く、元気に育っていきます。

犬を初めて飼う方にも、特に飼いやすいのが、レッドでしょう。

まるでカスタードクリームのような淡い黄色の毛色をしています。
お腹にかけて色が薄い淡い色合いになってゆきます。

単色ですが、個体によっては黒い毛がまばらに混じっていることもあります。
黒い毛が混じった個体は、春から夏にかけて紫外線の影響で黒が多くなる傾向があります。

白い斑点が混じるクリームもあります。
鼻と爪と肉球は黒色です。

赤みがかかったクリームのこと、レディッシュイエローまたは、シェーデットクリームとも呼ばれます。

白に近いクリームは、メラニン色素が欠損する"アルビノ型の遺伝子"の影響を強く受けています。
そのため内臓疾患や視覚聴覚障害をもたらす可能性が高いことがわかりました。

このことから、2018年1月1日からジャパンケネルクラブは、"ミニチュアダックスのクリーム"をスタンダードから外しています。

クリームに似たカラーですが、ゴールドの方が金色で濃く発色が良いです。
クリーム同様、赤みが少ない色味です。
レディッシュイエローとも呼ばれます。

しかし、ゴールドの毛色のミニチュアダックスフンドも、黒や赤みのある毛が差し色として入る個体がいます。
春から夏にかけて紫外線の影響を受けて、頭から背中にかけて、差し色である赤や黒が強くなることがあります。

スムースへアードとロングヘアードに多い毛色です。
スムースへアードは、短く艶のある被毛をしており、ロングヘアードは、長く滑らかな被毛が美しいカラーと言えるでしょう。

ワイヤーへアードにも、スタンダードとしてゴールドは認められています。
しかし、そのほとんどは、ワイルドボアや枯葉色をしています。

ミニチュアダックスフンドの白色の単色カラーは、本来存在しないはずの毛色です。
ブリーダーのもとで、ダップル同士を交配させた結果、たまたま生み出された毛色になります。
見た目は、真っ白で美しく可愛らしいです。

白一色のカラーのミニチュアダックスフンドが、ペットショップなどの店頭販売で扱われることはありません。
街中で、ほとんど見かけることないでしょう。

ジャパンケネルクラブでは、この白色を認めていません。
先天性の病気になる確率が、非常に高いからです。
ジャパンケネルクラブでは、そもそもダップル同士の交配を推奨していません。

よくアルビノ種と間違われることもありますが、アルビノではありません。
その理由は、瞳の色です。

ミニチュアダックスフンドのホワイトソリッドの目の色は黒です。
もし、アルビノ種であれば目の色は、赤みがかかった色をしています。