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闘犬の概要と犬種の特徴|世界での現在の状況と歴史についても解説

更新日:2024年08月02日

闘犬という文化があったことをご存じでしょうか。この記事では闘犬の概要や当時戦わされていた犬種についてまとめています。犬が好きな人にとっては信じられないような文化がかつて実際に存在していました。現在も闘犬は行われているのか見ていきましょう。

闘犬の概要と犬種の特徴|世界での現在の状況と歴史についても解説
「闘犬って何?」
「どんな犬が闘犬をするの?」
「闘犬は今も行われているの?」
犬が好きな人や愛犬家の方の中で、このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事では闘犬の歴史や闘犬に用いられる犬種などをまとめています。
闘犬は古代ローマ時代に誕生し、その当時の人々の娯楽の1つでした。
犬好きな人からしたら、犬を戦わせるなんてひどすぎると感じてしまいますよね。

この記事を読むことで闘犬がなぜ生まれたのか、その歴史や闘犬の現在を知ることができます。
また闘犬に用いられる犬種が意外にもたくさんいることに驚くでしょう。

日本ではあまり馴染みのない文化ですが、他の国では今も行われているのでしょうか。
興味のある方は、ぜひこの記事に目を通してみてください。

闘犬とは

闘犬は犬と犬を戦わせるブラッドスポーツの一種です。
ブラッドスポーツとは、犬などの動物同士を戦わせて人間がそれを見て楽しむスポーツや余興のことで、信じられないでしょうが当時の人々にとってはごく普通の慣習でした。
海外の文化だと思われがちですが、実は日本にも闘犬は存在します。

「犬くい」や「犬合わせ」と呼ばれることもあります。
闘犬では犬同士を戦わせて楽しむものもありましたが、中にはどちらかが死ぬまで戦わせるデスマッチをするゲームもあったそうです。

闘犬の歴史は古代ローマまで遡る

闘犬は中世ローマ時代に生まれた文化です。当時は人同士や人と動物を戦わせることが盛んに行われており、この競技から闘犬が生まれました。

特に18~19世紀が全盛期で、この時期には闘犬とライオンや熊など、大きくて獰猛な動物を戦わせることもあったそうです。

また、若くて経験が少ない闘犬に自信をつけさせるために、弱い犬を噛ませる文化もありました。
余興というにはあまりにも残酷すぎますよね。

その残忍さから、20世紀に入ると闘犬文化は法律による規制を受けることになりました。
現在は闘犬の開催を禁止している地域もあります。

現在では闘犬を禁じている国や地域も多い

現在闘犬を禁止している国や地域はたくさんあります。
例えばアメリカでは闘犬が重犯罪に指定され、一部の州では闘犬を開催した人だけでなく観戦した人も重犯罪とするきまりがあります。

また、オーストラリア全域でも闘犬は禁止されており、闘犬に用いられることが多い犬種を飼育する場合には厳しいルールが課されるそうです。

特に気になるのは日本での闘犬事情でしょう。日本では高知県や秋田県で盛んに行われていましたが、現在も高知県では闘犬が行われており、東京都や神奈川県など一部の自治体で禁止されているのみです。

闘犬の犬種と特徴

闘犬の概要と犬種の特徴|世界での現在の状況と歴史についても解説
闘犬にはどんな犬種が用いられていたのでしょうか。
体が大きく皮膚がダルダルしていてよく伸びる犬種が多かったようです。
また小柄なテリア系の犬も闘犬として活躍していました。

現在ペットとして愛されている犬種もたくさんいます。
どんな犬がいるのかまとめてみました。

ピットブル

闘犬を目的に品種改良で生まれた犬種です。
中型犬で体高は低く肩幅が広いのが特徴で、かなり力は強いです。
小さな目が可愛らしく、よく見ると優しい顔をしています。

ヨーロッパではピットブルは危険な犬種として飼育を規制している地域が多いです。
個体にもよりますが、飼い主がしっかりとしつけをすればピットブルは忠実に応えてくれるでしょう。

現在はたくさんのファンがピットブルをペットとして飼育していますが、いまだに闘犬で凶暴な犬というイメージを持つ人が多く偏見を持たれやすいです。

土佐闘犬

かつて四国の土佐藩で、藩士の士気を上げるために闘犬が盛んに行われていました。その当時は日本原産の土佐犬が闘犬に用いられていましたが、より強い闘犬を生み出すために海外の闘犬と交配させてできた犬種が土佐闘犬です。

土佐闘犬は体の大きさにかなりばらつきがありますが、強靭な体で当時は好戦的な性格をしていました。
しかし、基本的には穏やかな性格で、飼い主にとても忠実な犬です。

現在、飼育するには地域によって届け出が必要になります。
ペットとして迎えたらすぐにしつけを始め、首輪やリードは頑丈なものを使用しなければなりません。

秋田犬

かつて秋田県大館地方で猟犬として存在していた大舘犬が、江戸時代になり闘犬として使われるようになりました。大舘犬は中型犬で大きな犬に負けてしまうため、体を大きくするために土佐犬や海外の闘犬と交配して生まれた犬種が秋田犬です。

闘犬とは思えない穏やかな表情とモフモフの見た目は、多くのファンに愛されています。
秋田犬が一気に有名になったのは、「忠犬ハチ公」の話がラジオで放送されたのがきっかけです。

飼い主への忠誠心が厚く、懐くといいパートナーになります。
ただ神経質な部分もあるので飼育するにはしっかりとしたしつけが必要です。
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初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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