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闘犬の概要と犬種の特徴|世界での現在の状況と歴史についても解説

更新日:2024年02月14日

闘犬という文化があったことをご存じでしょうか。この記事では闘犬の概要や当時戦わされていた犬種についてまとめています。犬が好きな人にとっては信じられないような文化がかつて実際に存在していました。現在も闘犬は行われているのか見ていきましょう。

闘犬の概要と犬種の特徴|世界での現在の状況と歴史についても解説

ドゴアルヘンティーノ

聞き慣れない名前の犬ですが数少ない南米原産の犬種です。
もともと闘犬を作るためにたくさんの闘犬を交配して生まれた犬種ですが、闘犬よりも猟犬に向いている性格をしていることがわかり猟犬として使われるようになりました。

大きな体をしていますが、人間に対してもフレンドリーで、人懐こい性格をしています。
しかし、誤ったしつけをすれば攻撃的な面が出てしまうことがあるので、かなり気を引き締めて飼育しなければなりません。

アメリカンスタッフォードシャーテリア

闘犬が盛んに行われていた時代に、より強い闘犬を作るために生み出された犬種です。
当時は強い闘争心があり闘犬で活躍しましたが、現在のアメリカンスタッフォードシャーテリアは大人しく飼い主に従順な性格をしています。

中型犬で体は大きいですが、足が長いので機敏に動くことができます。
また、アゴが発達しているので噛む力はとても強いです。

体を動かすことが好きなので毎日の運動は欠かせません。
なお、飼育する場合には、闘犬の血が入っていることを忘れずにしつけをする必要があります。

チベタンマスティフ

チベタンマスティフの歴史は長く、チベットの遊牧民の番犬として暮らしていました。
野生動物から人間を守る役割を担っていたので、闘争心が強く闘犬にも使われていたようです。

超大型犬で熊のような見た目をしています。
現在のチベタンマスティフは、温和で忠誠心がある穏やかな性格をしています。

ふさふさの毛が生えているので日々のブラッシングは欠かせません。
また、超大型犬なので、あまり太らせないようコントロールする必要があります。
もともとは凶暴さを持っていた犬であることを理解した上で飼育しなくてはなりません。

ナポリタンマスティフ

イタリア原産の犬種で闘犬に使われていました。
現在は警察犬やドッグショーで活躍しているようです。

体はかなり大きく皮膚はたるんでいます。これは、戦う際に相手に噛みつかれても、皮膚が伸びてダメージを受けにくくするために改良されてできた特徴です。

特に、成犬の顔は全犬種の中で最も恐ろしい顔と言われています。闘犬として怖そうな見た目にさせるために、改良によってこのような顔になりました。しかし性格は穏やかで飼い主に忠実なので、飼育すれば良いパートナーとなります。

ボルドーマスティフ

フランス原産のマスティフの一種です。フレンチマスティフとも呼ばれます。
14世紀頃に誕生して、闘犬としてジャガーや熊、人間と戦わされました。
また、警察犬や猟犬としても活躍したようです。

現在は一般家庭でも飼育できるよう凶暴な性格をなくす改良が進められ、多くの愛犬家に飼われています。
美しい毛色をしているのでショードッグなどで活躍しています。

アゴの力が強く皮膚はたるんでいて、体はとても頑丈です。
飼い主に忠実で穏やかな性格をしています。

ブルドッグ

イギリスで生まれた犬種なのでイングリッシュブルドッグが正式名称です。
13世紀頃、当時の人々の娯楽は犬が牛に噛みつくのを見て楽しむことでした。その時に使われていたのがブルドッグです。

その後、牛いじめは禁止され一時は数が激減しましたが、イギリス国内のブリーダーたちの手で守られ、現代のブルドッグの姿が誕生しました。

独特の体格で頭が大きく、皮膚はたるんでいます。
恐い顔をしていますが何にでも興味を持ち、おっとりして人に慣れやすい性格です。
現在は世界中で多くの人が飼育しています。

ブルテリア

イギリス原産の犬種です。
ブルドッグと同じように、牛いじめや熊いじめが盛んだった時代に生まれました。

闘犬では体の大きな相手に挑む勇敢な姿が観客から評価されていたそうです。
闘犬が禁止になった後は、家庭用の番犬にするための改良が施されました。

独特な卵型の頭と小さな目を持つ特徴的な顔をしています。
現在は人が大好きで人懐こい性格をしていますが、少々興奮しやすい面があるようです。
また、一度噛みつくとなかなか離さないこともあるので、しつけをしっかりしなければなりません。

ベドリントンテリア

イギリスで生まれた犬種で、もともとカワウソやイタチなどを狩る猟犬でした。
小さな体ですが強い狩猟本能があり、当時の人々の役に立っていました。

このような性格から闘犬として使われている時期もあり、強い闘争心から死ぬまで戦ったこともあるそうです。闘犬が禁止になったあとはペットとして多くの人に愛され、ドッグショーでも活躍しています。

ベドリントンテリアの特徴は頭頂部の毛で、もこもことしてまるで子羊のようです。
現在はおっとりとした性格をしており、ペットに向いた犬種と言えます。

アイリッシュウルフハウンド

アイルランドが原産の犬種で、その歴史はなんと紀元前14~15世紀まで遡ることになります。
オオカミ狩りが上手だったためこの名前がつけられたそうです。
闘犬として活躍した時期もあり、ライオンやトラとも戦わされました。

オオカミが駆除されたあとは役目がなくなり絶滅寸前になったこともありましたが、愛好家たちによって保護され個多数をまた増やしていきました。

世界一背が高い犬種と言われており、なんと100㎝を超える超大型な個体もいます。
足が長いので、走りはとても速いです。

イタリアンコルソドッグ

イタリア原産の犬種で、獰猛な性格をしていることから、ギリシャ神話に登場する「ケルベロス」という地獄の番犬のモデルになったとも言われています。

番犬や狩りに向いた性格をしているので当時は人々が頼りにしている存在でした。
また、闘犬としても活躍していましたが、その後絶滅の危機に瀕してしまいました。
愛好家たちの手で保護され、現在は子どもがいる家庭でも飼育が可能とも言われています。

大型犬で体は大きく、大人でも制御できないほどの強い力を持っています。
家族以外の人に対しては警戒心が強く、攻撃的になってしまうこともあるそうです。
次のページ:闘犬の歴史と犬種の特徴や禁じられる場合の理由などを理解しよう

初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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