ヤドカリの飼い方を詳しく解説|必要なアイテムや餌・飼い方のコツ
更新日:2024年08月05日
飼育ケースは、水槽でもプラケースでも良いです。1匹の飼い方であれば30cm以下の小さな飼育ケースでも問題ありませんが、数匹での飼い方をする場合は30cm以上がされます。ヤドカリと言っても種類によってサイズが異なりますが、ホンヤドカリ数匹に対しては30cm〜45cmの飼育ケースで事足ります。
60cm以上の飼育ケースでは、大型ヤドカリ類が入っても過ごしやすいでしょう。
60cm以上の飼育ケースでは、大型ヤドカリ類が入っても過ごしやすいでしょう。
アイテム2:砂
水中生態や爬虫類の砂にはいろんなタイプがありますが、ヤドカリの飼い方ではサンゴ砂を用います。オカヤドカリは脱皮を砂に潜って行うため、背負っている貝殻を含めたヤドカリの大きさの2倍〜3倍程度の砂を入れます。小型ヤドカリには細かい粒のサンゴ砂を、大型ヤドカリには粗め粒のサンゴ砂を用いると過ごしやすい飼い方になるとされます。
砂の洗い方
砂は、2週間〜1ヶ月に1回くらいのペースで洗います。放置し過ぎると雑菌が増えて臭くなる他、ザリガニにとっても良くない環境となります。夏場は特に雑菌が増えやすいので、2週間に1回のペースで洗うと良いです。冬場は室内温度や冬眠の関係もありますが、1ヵ月に1回の砂洗い頻度が良いでしょう。砂の洗い方は、米をとぐように洗います。
砂は洗い終えたら、乾燥させます。洗い終わった砂を布に包み、しっかりと水を絞ります。その後は天日干しをします。サンゴ砂にはドライとウェットがありますが、水辺が多い場合はドライでも問題ありません。また、オカヤドカリ以外は陸地不要でも良いのですが、脱皮のことを考えるとオカヤドカリの飼い方では陸地必須です。
砂は洗い終えたら、乾燥させます。洗い終わった砂を布に包み、しっかりと水を絞ります。その後は天日干しをします。サンゴ砂にはドライとウェットがありますが、水辺が多い場合はドライでも問題ありません。また、オカヤドカリ以外は陸地不要でも良いのですが、脱皮のことを考えるとオカヤドカリの飼い方では陸地必須です。
アイテム3:水
自宅の近くに海があればペットボトル等で海水を集めてくるだけでよいでしょう。ヤドカリを捕まえた場所の海水が手に入るのであればベターです。
近くに海がない場合は市販の人工海水を購入すると良いでしょう。
近くに海がない場合は市販の人工海水を購入すると良いでしょう。
水量
水量は、少ない方が早く水質悪化が進みます。逆に水量を多くすることで、水質の悪化速度は緩やかになります。このことから、アクアリウムでは水量が多い方が飼い方としては楽な部分が生まれるとされています。ヤドカリは数日に1回程度で水換えを行うと、水換えによるストレスを抱える可能性があります。水量を多くして、水換え回数を程度にすると良いでしょう。
水換えの頻度
一般的なヤドカリの飼い方では、2週間〜3週間くらいの周期で3分の1の水換えを行うことが勧められています。ですが、水換えの頻度および回数はそれぞれの飼育環境に左右されます。そのため、2週間〜3週間の水換え期間は目安として、個々の飼育環境と水質の状態を考慮して水換えを行うと良いでしょう。
アイテム4:陸地
ヤドカリの飼い方では、基本的には陸地が必要ないと言われています。水を浅く入れて、岩などで陸地を作るといった飼い方がよく知られている飼い方です。しかしながらオカヤドカリ類は、オカ(陸)と付いているように陸地が必要です。ホンヤドカリ類の多くは自ら陸地に上がることはあまりなく、陸地にいたとしてもそれは引き潮に取り残された状態とされます。
ホンヤドカリ類は陸地に取り残されても貝殻の中にある水で一時的な活動は可能ですが、自ら陸地に上がることはあまりないため、飼い方としては陸地を用意しなくても問題ないと考えられます。自ら陸地に上がるとしたら、それは水質悪化や酸欠の証拠です。エアーポンプで酸素供給を行い、水質安定保持もできているなら、自ら陸地には上がりません。
ホンヤドカリ類は陸地に取り残されても貝殻の中にある水で一時的な活動は可能ですが、自ら陸地に上がることはあまりないため、飼い方としては陸地を用意しなくても問題ないと考えられます。自ら陸地に上がるとしたら、それは水質悪化や酸欠の証拠です。エアーポンプで酸素供給を行い、水質安定保持もできているなら、自ら陸地には上がりません。
アイテム5:濾過器
ろ過装置があると水質悪化が緩やかになるため、飼い方としては楽になります。ろ過装置には物理ろ過と生物ろ過があります。
濾過器1:物理ろ過
物理ろ過では固形物(フンや食べ残し)をフィルターで濾します。固形物では特に食べ残しが水質悪化を招くため、物理ろ過があると水に関する飼い方への手間が軽減されます。
しかしながら固形物から溶け出たものが水中に残るため、実質的な効果はあまりないとの意見もあります。
しかしながら固形物から溶け出たものが水中に残るため、実質的な効果はあまりないとの意見もあります。
濾過器2:生物ろ過
生物ろ過は、固形物から溶け出たものも含めた目に見えにくいものを濾すタイプです。サンゴ砂などに存在するバクテリア生体活動を用いて、有機物(タンパク質など)をアンモニア・亜硝酸塩・硝酸塩の順番で変換していきます。海の中で行われているような、ろ過機能が発揮されるということです。
しかしながら、硝酸塩も蓄積すればヤドカリにとってはダメージになります。生物ろ過に頼りすぎると硝酸塩が蓄積されてヤドカリに不調が起きます。ヤドカリは不調が起きても分かりにくいため、生物ろ過を使用しても定期的な水換えは欠かせません。
また、生物ろ過は立ち上げに時間を要します。バクテリアを用いるろ過装置ですが、設置の段階ではバクテリアがいないのでろ過装置としての機能もありません。そのため、設置すぐにヤドカリを入れると水質悪化がすぐに起きます。立ち上げから最低でも1ヶ月くらいはかかると見て、亜硝酸塩などを感知するアイテムを用いながら様子を見ましょう
しかしながら、硝酸塩も蓄積すればヤドカリにとってはダメージになります。生物ろ過に頼りすぎると硝酸塩が蓄積されてヤドカリに不調が起きます。ヤドカリは不調が起きても分かりにくいため、生物ろ過を使用しても定期的な水換えは欠かせません。
また、生物ろ過は立ち上げに時間を要します。バクテリアを用いるろ過装置ですが、設置の段階ではバクテリアがいないのでろ過装置としての機能もありません。そのため、設置すぐにヤドカリを入れると水質悪化がすぐに起きます。立ち上げから最低でも1ヶ月くらいはかかると見て、亜硝酸塩などを感知するアイテムを用いながら様子を見ましょう
初回公開日:2017年10月28日
記載されている内容は2022年11月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。