モクズガニの飼育に挑戦!モクズガニの生態・飼い方まで解説
更新日:2024年08月08日
モクズガニについて
モクズガニは昔から食用として馴染み深く、「ツガニ」「ガンチ」、「花咲ガニ」、「川ガニ」、「ヤマタロウ」など地域での呼び名もあります。
近年ではモクズガニをペットとして飼育する人も増えてきました。
近年ではモクズガニをペットとして飼育する人も増えてきました。
モクズガニの大きさ・生息地
モクズガニは甲羅の幅が7~8cm、体重180gほどに成長し、川やその周辺の水田、用水路、河口、海岸などに生息する、川のカニの中では大型の部類のカニです。
日本では小笠原諸島を除く日本全国に生息し、同じ川に棲むサワガニよりは下流域で見られ、また同じイワガニ科のアカテガニのように乾いた陸上にあがることはほとんどありません。
海外では樺太、ロシア沿海州、朝鮮半島東岸、済州島、台湾、香港周辺にも分布しています。上海蟹と似ていますが上海蟹はチュウゴクモクズガニで、モクズガニは同属異種となります。
日本では小笠原諸島を除く日本全国に生息し、同じ川に棲むサワガニよりは下流域で見られ、また同じイワガニ科のアカテガニのように乾いた陸上にあがることはほとんどありません。
海外では樺太、ロシア沿海州、朝鮮半島東岸、済州島、台湾、香港周辺にも分布しています。上海蟹と似ていますが上海蟹はチュウゴクモクズガニで、モクズガニは同属異種となります。
モクズガニの生態
モクズガニは基本的に夜行性で、カワニナなどの貝類や小魚、水生昆虫や両生類などを捕食したり、枯死植物由来の有機物砕片(デトリタス)を多く食べる雑食です。
生息場所に対する選好性は比較的弱く、砂、泥、岩、転石、コンクリートなどの環境に適応する能力があるので飼育する場合も手に入りやすい素材で環境を整えることができます。
モクズガニは親が海域へ移動し海域で繁殖を行う「降河回遊」なので、成体は主に晩夏から秋までは河川の淡水域に棲み、秋から初夏までは一部の越冬する個体を除き、繁殖のために海へ下ります。
生息場所に対する選好性は比較的弱く、砂、泥、岩、転石、コンクリートなどの環境に適応する能力があるので飼育する場合も手に入りやすい素材で環境を整えることができます。
モクズガニは親が海域へ移動し海域で繁殖を行う「降河回遊」なので、成体は主に晩夏から秋までは河川の淡水域に棲み、秋から初夏までは一部の越冬する個体を除き、繁殖のために海へ下ります。
モクズガニの特徴
モクズガニはハサミに毛が密生しており、また非常に強力な体液(血リンパ)浸透圧調節能力を持っています。海水に棲むカニでも塩分濃度の変化で死んでしまうので、淡水域でも海水域でも生きていられるモクズガニの浸透圧調節は優れた特徴です。
オスには小さな鋏を持ち歩脚の長い小型個体(約3~6cm)と、たくさん毛の生えた大きな鋏脚と短い歩脚の大型個体(約6cm以上)の2タイプに分けられますが、メスにはこのような特性はありません。オスは繁殖のために生育環境によって小型個体と大型個体に変化すると考えられています。
オスには小さな鋏を持ち歩脚の長い小型個体(約3~6cm)と、たくさん毛の生えた大きな鋏脚と短い歩脚の大型個体(約6cm以上)の2タイプに分けられますが、メスにはこのような特性はありません。オスは繁殖のために生育環境によって小型個体と大型個体に変化すると考えられています。
モクズガニの繁殖期
モクズガニの繁殖期は9月から翌年6月と10ヶ月間と長く、秋頃に繁殖のため生息していた淡水域の河川から海へ下ります。オスはメスを探して海岸を放浪する習性が強く、数km以上移動することも可能です。
メスは4~5ヶ月の間に3回ほどの産卵を行い、回数を経るごとに産卵数は減少し、生涯の産卵数は体の大きさに応じて20万~100万個と言われています。
一度川を下って繁殖に参加するとオスもメスも脱皮や成長をすることはなく、繁殖期の終わりには死んでしまうため、二度と川に戻ることはありません。
メスは4~5ヶ月の間に3回ほどの産卵を行い、回数を経るごとに産卵数は減少し、生涯の産卵数は体の大きさに応じて20万~100万個と言われています。
一度川を下って繁殖に参加するとオスもメスも脱皮や成長をすることはなく、繁殖期の終わりには死んでしまうため、二度と川に戻ることはありません。
推奨するモクズガニの飼育環境
モクズガニを飼育する場合には水槽の大きさや水の深さ、水温や餌など、モクズガニにとって棲みやすい環境を整えてあげましょう。
また、複数匹をひとつの水槽で飼育する場合、共食いにも注意する必要があります。
また、複数匹をひとつの水槽で飼育する場合、共食いにも注意する必要があります。
推奨するモクズガニの飼育環境
- 最低45cmの蓋付きの水槽を用意
- 砂利をしく
- 隠れ家となるパイプや植木鉢などを用意する
- 複数を一つの水槽で飼う場合は隠れ家を複数設置
- 15cm〜17cmの水深にする
- 水温は20度程度・カルキを抜いた水道水でよい
- エアポンプは必ずつける
- 餌は魚や貝類の刺身・ザリガニ用の餌など
推奨するモクズガニの飼育環境1:最低45cmの蓋付きの水槽を用意
モクズガニは繁殖期には河川から海へ下り、海で成長した稚ガニは海から河川へ遡上する、移動範囲の広いカニです。
行動力もあり力も強いモクズガニは水槽から脱走してしまうので、飼育する際は最低45cmの蓋付きの水槽を用意しましょう。軽い蓋は持ち上げてしまう可能性もあるので、さらに重石を乗せておくと安心です。
行動力もあり力も強いモクズガニは水槽から脱走してしまうので、飼育する際は最低45cmの蓋付きの水槽を用意しましょう。軽い蓋は持ち上げてしまう可能性もあるので、さらに重石を乗せておくと安心です。
推奨するモクズガニの飼育環境2:砂利をしく
モクズガニは砂や泥、軽石やコンクリートなどにも適応できますが、砂利を好む傾向があります。砂利にもたくさんの種類がありますがホームセンターやペットショップで購入できる熱帯魚や金魚用の砂利、大磯砂や川砂利がです。
砂利を敷く際に上陸部分を作ってあげると変化のある生活ができます。また、砂利は少なくても月に1回は掃除をするようにして、たまった汚れを排出して棲みやすい環境にしてあげましょう。
砂利を敷く際に上陸部分を作ってあげると変化のある生活ができます。また、砂利は少なくても月に1回は掃除をするようにして、たまった汚れを排出して棲みやすい環境にしてあげましょう。
初回公開日:2019年08月22日
記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。