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ポリプテルスセネガルスの飼育方法について|種類や繁殖など紹介

更新日:2024年02月22日

ポリプテルスセネガルスは、どのように飼育したら良いのでしょうか。本記事ではポリプテルスセネガルスを飼育するときに必要な機材、メンテナンス方法や飼育時の注意点、繁殖などについてを紹介しています。ポリプテルスセネガルスの飼育をお考えの方は、ぜひ役立ててください。

ポリプテルスセネガルスの飼育方法について|種類や繁殖など紹介
ポリプテルスセネガルスは丈夫で飼いやすい魚のため、飼育のポイントを押さえることで長生きさせられるでしょう。

以下に5つのポイントを挙げますので、ぜひ参考にしてください。

ポリプテルスセネガルスのエサ

ポリプテルスセネガルスのエサは、生き餌と人工飼料です。1日に1~2回、食べきれる程度の量を与えましょう。

生き餌とは、冷凍赤虫や小赤(小さい金魚)、ミルワームやコオロギ、ヌマエビなどを指します。生き餌を与える場合は、稚魚の頃は冷凍赤虫を与えて、成長に合わせて大きさを変えていくと良いでしょう。

ただし、ミルワームやコオロギは消化が悪いので、あまり多用しない方が良いかもしれません。

また、生き餌の場合、病気を持ち込む可能性があるという点がデメリットになります。生き餌ばかりを与えるのではなく、栄養のバランスを考えて、人工飼料にも慣れさせておきましょう。

全般的に、ポリプテルスは人工飼料に慣れやすいと言われています。その中でも、ポリプテルスセネガルスは人工飼料に慣れやすく、混泳している熱帯魚のフレークフードまで食べたという逸話もあります。エサに慣れるまで時間がかかる個体もいるでしょうが、気長に慣れさせていきましょう。

おすすめのフードはキャット(ナマズ)用ペレットです。同じ肉食で底層にすむキャット(ナマズ)用の人工飼料は、ポリプテルスセネガルスにも向いています。

ポリプテルスセネガルスを購入する場合は、ショップの人に何のエサを与えていたか聞いて、同じものを与えるところから始めると、エサを食べないといったトラブルを防げるでしょう。

なお、同じものばかりを与えていると栄養が偏ります。いろいろなエサを与えるようにして、栄養のバランスを取ってあげましょう。

適している水温と水質は?

ポリプテルスセネガルスに適している水温は26℃前後で、ph.は7.0前後と言われています。

ph.は日本の水道水とほぼ同じなので、よほど酸性やアルカリ性に傾かない限り、ポリプテルスセネガルスを飼育できるでしょう。

定期的な水替えとフィルター掃除をし、適正なph.と水質を保ちながら育ててください。

混泳は可能なのか

性格は温和でおとなしいと言われていますが、肉食魚のため混泳には注意が必要です。

相手が小さい熱帯魚であれば、すぐに食べられてしまうでしょう。また、気性の荒い魚が相手の場合は、一方的に攻撃されてしまう可能性があります。

そのため、混泳は「成魚同士」というのが前提です。大きさが同じ個体でポリプテルス同士であれば、同種でなくても混泳に向いています。

また、エンゼルフィッシュやダトニオプラスワンなど、泳ぐ層が違って、ポリプテルスセネガルスの口に入らないくらいの大きさの個体や、性格が温和な魚も混泳できると言われています。

逆に、混泳させてはいけない種類は、同じ底層に生息するコリドラスとプレコです。

コリドラスの大きさは、ポリプテルスセネガルスの口に入る程度です。しかし、口に入っても、コリドラスは食べやすい形ではないので喉に詰まらせてしまい、共倒れになってしまいます。

一方のプレコは、ポリプテルスセネガルスの体表をなめるため、ボロボロにしてしまう可能性があります。さらに、それが原因でポリプテルスセネガルスが病気になったり弱ったりすると言われています。

混泳には、100パーセント安全ということはありません。トラブルがあったときに避難する場所が用意できないのであれば、おすすめできません。

緑変させる方法

緑変とは、環境を整えてあげることで体色が緑色っぽく変化することです。

緑変させるためには、底砂にガーネットや大磯のような落ち着いた色の底砂を敷き、静かで落ち着いた環境で育てるのが良いと言われています。驚かせたり頻繁に水槽の位置を移動させたりするのはやめましょう。

ただし、環境を整えてあげても、その個体が緑変する因子を持っていなければ変化はしません。見た目ではわからないので、もし環境を整えても緑変しない場合は、その因子がなかったと判断しましょう。

コケ対策について

コケ対策は熱帯魚飼育において、永遠の悩みと言っても過言ではないでしょう。

コケを防止するグッズなどいろいろありますが、特に良い対策は、まめに掃除することでしょう。石巻貝を一緒に飼う方法もありますが、生き物ですので絶対にコケを取ってくれるとは限りません。

水槽内を常にきれいに保ち、水質を安定させることにもつながるため、定期的な掃除を心がけましょう。

ポリプテルスセネガルスの繁殖について


ポリプテルスセネガルスの繁殖は飼育下でも可能ですが、難易度は高い部類に入ります。
しかしながら、環境や条件が整えば飼育下での繁殖も狙えるため、ここでは雄雌の違いや繁殖の方法を見て行きましょう。

オスとメスの違い

ポリプテルス類の雄雌の違いは、尾鰭の幅で見分けます。尾鰭の幅が広いのが雄で、細いのが雌です。

しかし、幼魚のときは性別が分かりにくいため、一般のペットショップで性別を判断して購入するのは難しいでしょう。

また、ポリプテルスは太りすぎると繁殖能力がなくなってしまいますので、体調管理にも気をつけましょう。

産卵から保育まで

繁殖を狙うのであれば、水槽は90cm以上のものが必要です。

1組のつがい(雄雌各1匹の計2匹)でも繁殖は可能ですが、相性や成長速度の違いなどで、上手くペアリングできるとは限りません。繁殖目的で飼育するのであれば、1組よりも、雄1匹に対して雌2匹の飼育や、2組のつがいの飼育をおすすめします。

自然下での産卵は雨期に行われるため、水替えがトリガーになることが多いと言えるでしょう。水槽には、ウィローモスのような水草を入れて産卵床にしてください。

産卵後、卵は速やかにすくって別の水槽や隔離ケースに退避させましょう。無精卵や死んでしまっている卵には水カビが発生します。除去せずにそのまま放置していると、健康な有精卵にまで水カビが発生するため、速やかに取り除きましょう。

健康な卵は3~7日程で孵化します。孵化直後はヨークサックという栄養を蓄えた袋を持っているため、エサを食べません。だいたい2~3日で吸収されるので、吸収された頃からブラインシュリンプなどを与えてください。

ポリプテルスセネガルスに考えられる病気と対処法


丈夫で飼いやすいポリプテルスセネガルスですが、古代魚には薬剤が使えません。まずは、病気にならないように管理することを考えましょう。

ここでは、熱帯魚がかかりやすい病気を紹介していきます。
次のページ:ポリプテルスセネガルスの生態と飼育方法を知って飼育してみよう

初回公開日:2022年06月27日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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