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【地域別】ハゼの種類|毒がある/海水/淡水/川/釣りで釣れる

更新日:2024年08月06日

ハゼの仲間について、海や川、汽水域などの生息域や、北海道や東京湾などといった生息地域、あるいは毒を持つ種類や釣りの対象魚となる種類などさまざまな角度から、ハゼの種類について解説します。また、それぞれのハゼの種類についての注意点などにも着目して解説します。

【地域別】ハゼの種類|毒がある/海水/淡水/川/釣りで釣れる
川に住むハゼの仲間の代表的な種類に、ヌマチチブとヨシノボリがあげられます。

ヌマチチブは、見た目が黒ずみ、頭もずんぐりとしており、ワカサギ釣りの時に、ベタ底で餌取りに来て釣り人を悩ませる、厄介者なイメージもありますが、良く見ると愛嬌のある可愛らしい顔をしています。日本全国の河川に住んでおり、川と海を行き来する習性がある一方、陸封されることもあります。

ヨシノボリは、日本全国の淡水域から汽水域にかけて生息しており、胸鰭が変化した吸盤で護岸や石に張り付く習性があるため、急な流れのなかでも移動できる習性を持っています。ヨシノボリの仲間は、従来1種類とされて来ましたが、最近の研究が進み、現在では、カワヨシノボリやクロヨシノボリなど、9種類の仲間がいるとされています。

他にも、アベハゼ、ゴクラクハゼ、ボウズハゼ、などといった種類が、川に住むハゼの仲間とされています。

地域別ハゼの種類

北海道

北海道に住む主なハゼの種類は、マハゼ、ヌマチチブ、ジュズカケハゼやスミウキゴリなどがいます。中でも、ビリンゴ、ウキゴリ、トウヨシノボリやヌマチチブ、水質悪化に弱いジュズカケハゼなどが、ハゼの仲間でも普通種として指定されています。また、スミウキゴリは北海道では絶滅危惧種として指定されています。

東京湾

東京湾に住むハゼの仲間の代表格といえば、マハゼでしょう。釣りでの漁獲、あるいはレジャーとしての釣りの対象魚として、古くから親しまれてきた魚です。また、春先に潮干狩りをしているときに、時々目にするハゼの仲間がヒメハゼという種類です。

東京湾は干潟も多く、豊かな漁場でしたが、最近は開発も進み、また、湾内の環境変化も相まって、ハゼの姿を見ることも少なくなりました。今残されている浅瀬や干潟を厳正に保全することは、決して難しい事ではないので、東京湾でのハゼ釣りを楽しむためにも、今後の東京湾における、干潟や浅瀬の保全が課題となるでしょう。

浜名湖

浜名湖は今切と遠州灘で繋がる汽水湖であると言われていますが、実際はかなり塩分が濃い水質となっています。釣りの有数スポットとしても名高い、浜名湖に住むハゼの種類は、マハゼやウロハゼ(カマハゼ)などが生息しています。

ハゼの旬といえば秋というのが一般的ですが、浜名湖では「夏ハゼ」という名で、夏に釣れるウロハゼが、季節の風物詩として周辺で親しまれています。マハゼが旬となる秋口になると、身が柔らかくなり食味が落ちるため、身の硬い夏の間に、洗いや天ぷら、フライなどで堪能します。

有明海

有明海に住むハゼの仲間で、もっとも有名な種類といえばムツゴロウです。泥上に生える珪藻を食べる草食性で、汚染されていないきれいな泥を好みます。穴を掘って生息し、冬場は巣穴にこもって越冬します。地元では釣りの対象魚であり、食用にもします。

また、ハゼクチという大型の種類のハゼの仲間も多く生息しています。ハゼクチは、成長すれば全長40cmをも超えるものもおり、大型の割には食味もよく、地元では釣りの対象魚にもなっています。

奥が深いハゼという魚

ハゼ科の仲間は、条鰭網の魚類の中で鯉に次いで2番目に種類の多い魚で、日本産の種類だけでも恐らく500種類を超えるのではとも言われています。多くの種類は小型で、マハゼやハゼクチといった種類は、ハゼの仲間でも大型の部類に分類されます。食用にされるものも多くいますが、中にはツムギハゼのようにフグ毒を持つ種類もいます。

また、南西諸島に生息する、ホシマダラハゼという種類は、前述のハゼクチとならび、日本最大のハゼの仲間の称号を持つ種類ですが、レッドリストに載っている種類のため、保護が必要となります。

古くからの日本の風物詩ともいえる、ハゼ釣り、あるいはその光景を後世へと残すためにも、ハゼが住める干潟や水場の保護といったことが重要となります。環境保護や環境保全の意味も含め務めましょう。

初回公開日:2018年01月05日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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