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カクレクマノミ飼育の難易度とは?特徴やお世話に必要なものを紹介

更新日:2024年08月10日

オレンジ色の体色に白の線が入ったカクレクマノミは、子供にも大人にも人気のある魚です。その愛らしい姿に飼ってみたいと思う人も多いでしょう。この記事では、カクレクマノミ飼育の難易度や、その特徴、お世話に必要なものを紹介しています。是非チェックしてみてください。

カクレクマノミ飼育の難易度とは?特徴やお世話に必要なものを紹介
それではここから、カクレクマノミの繁殖について、詳しく解説していきます。

カクレクマノミは、性転換を行う珍しい生態でもありますので、雌雄がはっきりしている魚とは繁殖の方法が多少異なります。

カクレクマノミの飼育の最中に繁殖を目指している場合や、繁殖の難易度を把握したい場合は、是非チェックしてみてください。

繁殖〜産卵

それではここから、性転換を行うカクレクマノミの繁殖について、詳しく解説していきます。

カクレクマノミ自体は、海水魚の飼育の入門と言われるほど、飼育難易度の低い海水魚です。
飼育することの難易度だけでなく、カクレクマノミの繁殖の難易度もそこまで高くありません。
繁殖を成功させるためには環境を整えることが第一ですが、個人で揃えることができるような設備でカクレクマノミを繁殖させることができるのです。

具体的に説明すると、まずは繁殖用の水槽として、60センチ程度の水槽を用意しましょう。
水槽の中に、産卵可能な産卵床を兼ねるようなシェルターを設置します。
カクレクマノミのペアが入ることができるような大きさのシェルターであれば、植木鉢などでも構いません。

カクレクマノミのペアは、体長に差がある二匹を選びましょう。
カクレクマノミは性転換する魚で、元々はオスとして生まれますが、体長が大きい個体がメスに変化します。そのため、体格差のあるカクレクマノミを2匹だけ同じ水槽で飼うことで、体長の大きい個体のメスへの性転換を促すことができるのです。

ペアを選び水槽に入れたら、水温の調節に注意しましょう。
水温は通常よりはやや高めの水温である、27度から28度程度を目安に設定します。
水質の悪化によりカクレクマノミの個体の健康を損なったり、産卵をしない場合があるので、飼育環境は整えるようにして飼育しましょう。

水槽に隠れる場所を作りカクレクマノミのペアを水槽に入れたあとは水温や水質の変化に注意すればいいので、産卵までの難易度はあまり高くないと言えるでしょう。

産卵〜孵化

繁殖環境を整えたら、しばらく見守りましょう。
その後、産卵床への産卵が確認できたら、卵を産卵床ごと別に用意した孵化用の水槽に移して隔離して育てます。

孵化用の水槽は、卵が孵化したあとに稚魚が成長する水槽になるため、90センチ程度の水槽を用意しましょう。

孵化用の水槽は卵の酸欠防止のために、エアレーションで酸素を常時送るようにしましょう。
水中ポンプで卵がゆれるくらいの水流を当てるようにするとよいでしょう。
その際の水温は、産卵の時と同じく27度から28度程度に設定しておくのが重要です。

その状態を1週間前後保っていると、卵の中でカクレクマノミが成長し、孵化が始まります。

野生下では日没時に孵化するため、飼育環境でもその状態を再現しないと卵が孵らずそのまま死んでしまいます。

ですので、必ず孵化の前に水槽を遮光して真っ暗にする必要があります。

この作業を忘れないように注意しましょう。
忘れると、カクレクマノミの卵が死んでしまい、孵化が失敗する原因になります。
この他には特別な作業はないので、孵化までの難易度も低いでしょう。

稚魚のお世話

卵から孵化した直後のカクレクマノミの稚魚はまだ泳ぐ力が弱いため、強い水流の前では身動きができずに死んでしまうことがあります。

カクレクマノミが生まれたばかりの稚魚の段階では、ろ過フィルターを設置する必要はありません。
そのため、ろ過フィルターに巻き込まれて稚魚が死んでしまうような心配は必要ありませんが、エアレーションを置く場所には注意が必要です。
稚魚が水流に巻き込まれて体力を失い死んでしまわないように、工夫するようにしましょう。

生まれたばかりの稚魚は人工飼料を食べることができないため、ワムシを与えるようにしましょう。
その後、大きくなってきたら、ブラインシュリンプを与えるとよいでしょう。
生まれた直後は視力が強くないため、照明を24時間点灯しておくことで稚魚が餌を食べやすいようにしましょう。

孵化してから30日程度経つと、ふ化直後よりは成長し、泳ぎもうまくなり人工飼料も食べることができるようになっているでしょう。
これくらいまで成長すると、水質が悪化してくるため、こまめにごみを取り除いて水換えをしましょう。
また、この頃にはろ過フィルターを使って水質を管理するとよいでしょう。

ただ、ろ過フィルターは稚魚を吸い込んでしまうことがあるため、スポンジで吸水口を覆ったりして、事故が起こらないようにする必要があります。
また、ろ過フィルターで排水された水で、水流が強い箇所が生まれる場合があります。
泳ぎもうまくなってはいますが、事故を避けるためにも、排水の配置も注意するとよいでしょう。
稚魚の飼育の難易度は高くはありませんが、注意が必要な部分もありますので、こまめに稚魚をチェックするなどして管理するようにしましょう。

カクレクマノミの特徴と飼育の難易度を理解しよう

カクレクマノミは、かわいらしい体色と、その不思議な生態から、非常に魅力的な魚です。
愛らしい姿に、自分も飼育してみたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
ただ、飼育の難易度が高いのではないかと、飼育をためらっている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、カクレクマノミ飼育の難易度や、その特徴、お世話に必要なものを紹介しました。

カクレクマノミの飼育は、他の海水魚に比べて飼育の難易度は低い魚に分類されますが、注意が必要な部分もあります。

是非この記事を参考にして、飼育難易度を把握した上でカクレクマノミを飼育し、繁殖を目指してみてください。

初回公開日:2022年09月23日

記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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