初心者におすすめの綺麗な熱帯魚｜おすすめしたい特徴についても紹介

ベタは、ガラス容器で飼育できることや元来の性格から単独飼育に向いていることもあり、ベタそのものを観賞する楽しみ方がメジャーとなっています。

愛好家の中では「ハーフムーン」と「フルムーン」がとりわけ人気があり、ベタの品評会では常連ともいえる種類です。ハーフムーンは尾びれが180度に開いた形をしており、フルムーンはハーフムーンの尾びれが2つに分かれている形をしています。

いずれも月を形容した綺麗なネーミングで、どことなく幻想的なイメージを見るものに与えるでしょう。

プラチナエンゼルフィッシュは、美しい純白の体色を持ち、近年生まれた新しめの種類です。

体長は15cmほどに成長し、身体が大きくなるにつれて体色が綺麗に青みがかってくる個体も存在します。水質悪化に弱いため、高性能なろ過フィルターを設置して水換えの頻度を多く行うことが重要です。

また、混泳する場合は口に入らないサイズの小型魚であれば可能で、水草や流木を入れておくといいでしょう。繁殖を目的とするならば、底砂を敷かないベアタンクスタイルが向いています。

グッピードイツイエロータキシードはその名の通り、かつての西ドイツから輸入されたグッピーの1種です。

グッピーは、ベタと同様に色彩豊かで綺麗な体色を持ち、世界中に愛好家が存在するほど人気があります。ドイツイエロータキシードは、クリーム色の尾びれと胴体の半分が黒くなる特徴がありますが、黒い部分は個体により異なります。

30cmほどの小さい水槽の中に砂利を敷いて、葉っぱの細かい水草をレイアウトしてあげましょう。また、ヒレが傷つけられる恐れがあるため、混泳の際は相性を考えて行いましょう。

ブルーグラスは、ドイツイエロータキシードと同じくグッピーの品種改良により生まれた1種です。

ブルーグラスの特徴として、オスは綺麗なブルーの尾びれや背びれに黒い斑点があり、メスの場合は、淡いブルーのひれに黒い点があります。グッピーは、オスで約5cm、メスで約7cmであり、メスの方が大きく成長します。

飼育には小型水槽と隠れ家を用意してあげ、大人しい性格であることから同じサイズの熱帯魚と混泳させるといいでしょう。

ディスカス種は、熱帯魚の王様と言われるほど神々しい風体を持つ特徴があります。

体長は約20cmまで成長する中型魚で、一般的な寿命は5～10年ほどです。コバルトブルーディスカスは品種改良から生まれた種類で、色鮮やかで綺麗なコバルトブルーの体色が目を惹きます。コバルトブルーには、レッドアイやベルベットといった種類も存在しています。

ディスカスは、エンゼルフィッシュと同じくらいのサイズであることから、大きめの水槽を用意して水草を入れてあげるといいでしょう。

ネオンドワーフグラミーは、美しいブルーメタリックの体色に綺麗な赤い模様が入った熱帯魚です。

インド周辺を主な生息地としているドワーフグラミーを改良した種類で、輝かしいブルーの身体が魅力的なグラミーです。体長は約5～7cmで、一般的な寿命は約2～3年、その存在感から単独飼育でも水槽映えすることでしょう。

触角のような胸びれでモノをつつく、グラミータッチと呼ばれている動作が可愛らしく、熱帯魚愛好家の中でも人気がある種類です。

パロットファイヤーは、シンスピルムとフラミンゴシクリッドとの交配で生まれた改良品種です。

少し金魚に似た風貌を持ち、情熱的で赤く綺麗な体色をしていますが、ゆったりとした泳ぎ方に魅力を感じる熱帯魚です。ただ、成長すると約20cmにもなるため、大きめの水槽を用意してあげる必要があるでしょう。

人懐っこい性格をしていますが、エンゼルフィッシュなどのシクリッド特有の縄張り意識が強いため、混泳には隠れ家の設置や相性を考慮することが大切です。

コバルトブルーラミレジィは、ミクロゲオフォーガスラミレジィを改良した品種です。

世界中で品種改良が行われており、近年ではヨーロッパ産のラミレジィが評価を受けています。綺麗なコバルトブルーが印象的な体長5cmほどの熱帯魚であり、飼育難易度は低めとされています。

ただ、繁殖を目的とする場合、落ち着ける環境を用意しなければ、食卵する可能性があるため丁寧に飼育することが求められます。食卵のリスクを確実に避けるのなら、卵だけ別の場所に移して人工ふ化を行うといいでしょう。

ゴールデンハニードワーフグラミーは、全身がレモンのような色合いを持つ改良品種です。

グラミーの中ではサイズが小さく、体長が4cmほどの小型魚で寿命は2～3年ほどです。温和な性格なことから、小型魚と混泳がしやすい特徴があります。ただ、たまに喧嘩することがあるため、隠れ家として活用できる水草などを置いてあげましょう。

またグラミー種は強い水流が苦手なことから、吐出口の向きを調整したりフローパイプを使ったりして、程よい水流を作ってあげるといいでしょう。

パールグラミーは、綺麗に輝くパール模様とオレンジの色相が美しい原種のグラミーです。

熱帯魚は、性別によって色味が変わることが多いですが、パールグラミーは一見して大きな変化はありません。体長は約10cmまで成長するため、大きめの水槽を用意してあげるといいでしょう。

性格は温厚ですが、オス同士では小競り合いが生じるため複数飼いには注意が必要です。ただ、水質変化に耐性があり餌も選ばないことから、簡単に飼育できる種類と言えるでしょう。