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トノサマバッタにおすすめの餌は?飼育に適した環境や飼うときの注意点も紹介

更新日:2024年07月15日

「トノサマバッタの飼育をしてみたい」という方はいないでしょうか。この記事ではバッタの中でも人気のトノサマバッタの飼育方法について、飼育環境や餌についてなど詳しく解説していきます。トノサマバッタの飼育に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

トノサマバッタにおすすめの餌は?飼育に適した環境や飼うときの注意点も紹介
「トノサマバッタの飼育に挑戦したいけど、どの餌が良いのかよくわからない」
「トノサマバッタを飼っていたけど、急に全員死んでしまった」
という方はいないでしょうか。バッタは昆虫飼育の中でも比較的簡単で、昆虫としても人気の高い生き物です。ですが、もちろんバッタを飼う上で覚えておかなければならないことは数多くあります。

この記事ではバッタの中でも特にポピュラーなトノサマバッタの飼育方法について、飼育環境や餌の選択、そして特に注意しなければならない共食いのことなど、合わせて解説していきます。トノサマバッタを飼育してみたいという方や、飼育していたけど上手くいかなかったという方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ役立ててください。

この記事を読めば、ペットとしてのトノサマバッタとの生活を長く送ることもできるでしょう。

トノサマバッタの特徴

トノサマバッタはバッタ目バッタ科トノサマバッタ属に分類される昆虫の一種です。主に日本、アフリカ、そしてユーラシア大陸北部全般に広く生息していて、日本では全土に分布しています。

バッタの中でも比較的大型で、体長は50mm前後となっていて、特にオスよりメスの方が大きいとされています。他のバッタとの見分け方として、前翅に茶色と白のまだら模様があり、逆に後翅には模様がない点があります。体色は個体差があり、大きく分けると緑色をしている個体と、褐色の個体があります。

トノサマバッタは夏の始めと秋とで年に2回産卵するという特徴があります。幼虫や成虫は越冬できないため、1回目の卵から孵化した個体の寿命は冬までのおおよそ3ヶ月ほどとなり、2回目は卵の状態で越冬して春に孵化し、1年近く生きることになります。

トノサマバッタの食性とは?

トノサマバッタの主な食物は幼虫成虫とも変わらずにイネ科の葉で、生息地もまたイネ科植物が多い草原としています。現在の日本ではイネ科植物が多い草原というのは減少傾向にあり、ほぼ河川敷くらいしか残っていないため、必然的にトノサマバッタの生息地は河川敷が多くなります。

先述したようにエノコログサ、オヒシバ、ススキなどのイネ科の葉を主食としていますが、餌が不足すると昆虫の死骸なども食べることがあり、果ては脱皮中などで動けない仲間を食べてしまい、共食いに発展することもあります。

イネ科の植物以外に、単子葉植物であれば多くの種類の葉を食べますが、トウモロコシやソルガムの若い葉は食べようとはしません。原因は不明ですが、何らかの忌避物質が含まれているのではないかとみられています。

トノサマバッタの飼育方法

トノサマバッタは非常に脚力が強く、飛翔能力に長けています。ですので、小さな虫かごのような狭いスペースで飼育するのは難しいとされています。ただ鑑賞するだけのために飼育するならともかく、繁殖も視野に入れた飼育をするならば、相応の環境を用意してあげるのが良いでしょう。

ここからは、トノサマバッタの飼育に適した環境と、繁殖させるための方法についてご紹介していきます。繁殖そのものは難しいことではありませんので、ぜひ参考にしてみてください。

飼育に適した環境

先述したように、トノサマバッタは非常に高い飛翔能力を持っていて、小さな虫かごで飼うと、とっさにジャンプした際にケースに勢いよくぶつかり、身体を損傷してしまう危険性があります。ですので、オススメなのはベランダや庭のような広いスペースに、ネットで囲いを作ってあげることでしょう。ベランダや庭が難しい場合は、少し大きめのプラケースを用意してやるだけでも飼育することは可能です。

観賞用として飼育する場合、餌と飲み水を与えてやるだけで十分です。餌は公園や空き地などに生えているイネ科の雑草でも問題ありません。飲み水は植物から得ることができますが、念の為に湿らせたスポンジやワタといったものを置いておけば確実です。枯れた葉は早めに取り出し、なるべく新鮮な葉を与えるようにしましょう。また、餌はレタスで代用することも可能です。

トノサマバッタを繁殖させるには?

鑑賞だけでなく繁殖をさせたいと思った場合は、飼育環境内に産卵用の土を用意した上で、オスとメスを数日間同じ環境内で一緒に過ごさせます。交尾をしたのが確認できたら、すぐにそれぞれ別のケースに移しましょう。ずっと同じ環境内にいると、交尾を何度も繰り返してしまい、余計な体力を消耗して寿命が短くなってしまいます。

幼虫は飼育環境によって色が変わります。狭い環境で多くの幼虫を飼育すると、全体的に黒っぽい色になり、飛翔能力に優れた群生相と呼ばれるタイプに育ちます。逆に少数で飼うと美しい緑色の孤独相というタイプになります。群生相は肉食性が強く攻撃的になりますが、代わりに食べる雑草の種類が増えるので、孤独相より餌に困らないという点があります。

トノサマバッタにおすすめの餌

トノサマバッタの主食はイネ科の植物というのは先述した通りです。特にエノコログサやオヒシバ、ススキを食べますが、イネ科であれば公園や空き地の雑草を取ってきて与えるだけでも問題ありません。

しかし、時期によってはイネ科の植物が手に入らないという時もあります。そういう時のために、餌として代用できるものもあるので、ここでそれらも合わせてご紹介していきます。

イネ科の植物

主な餌となるイネ科の植物のうち、特に好まれるのがエノコログサやオヒシバやススキ、そしてササになります。これはトノサマバッタに限らず、ショウリョウバッタやクルマバッタなども好む餌です。

歩道の端や空き地、河川敷などを探せば、カモガヤやハルガヤといったイネ科の雑草をすぐに見つけられますので、迷ったらそれらを与えましょう。

しかし、道端の草には除草剤などがまかれていることもありますので注意が必要です。また、枯れた草は食べませんので、できれば毎日、少なくとも3日に一度は取り替えるようにしましょう。
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初回公開日:2022年08月03日

記載されている内容は2022年08月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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