チンチラの値段はいくら？チンチラの飼い方と飼育する際の注意点

チンチラは、げっ歯目チンチラ科チンチラ属に分類されるげっ歯類です。ずんぐりした体型をしていますが、運動能力が高く活発な動物です。すばしっこくピョンピョンとよく跳ねます。

ふわっふわの絹のように柔らかい毛が特徴で、慣れてくると飼い主の肩に乗るなど愛らしい姿を見せてくれます。

一説ではトトロのモデルともいわれています。確かにトトロもあの重たそうな体形で軽くジャンプして跳ね上がります。成長したチンチラも、高さ1m前後であれば軽々とジャンプします。

ペットショップでもよく見かけるようになったチンチラ。その可愛らしい姿に興味を持った方も多いのでは。

チンチラはネズミ系のペットの中では大柄のほうですが、飼育環境に気をつけていれば飼育しやすいペットなので現在が高まっています。

そんなチンチラの魅力をもっと知っていただくために、チンチラの習性・生態について詳しく解説します。

野生のチンチラはチリ中部の山、標高は400～1650mほどの場所に生息しています。

山では、雄・雌・子どもが岩場に集まり集団で生活をします。草食動物で野生では主に草本・木本の根・コケなどを食べています。

野生では集団生活をしているチンチラですが、縄張り意識があるので飼育の際は別々のケージにしたほうがいいでしょう。

チンチラにとっての快適温度は17～25℃、湿度は40％前後です。高温多湿な気候はチンチラには適していません。飼う際は部屋の温度・湿度管理を徹底することが必要です。

体長は約25～35cm、体重は約420～600gです。体格はメスのほうが大きくなります。尻尾の長さは約15～20cmで、尻尾にもフサフサとした毛が生えています。

耳と尾が大きく、四肢が細くて長いです。後肢は前肢より長く、大きくジャンプをする動物です。耳以外は細いしなやかな2～3cmの長さの毛で被われ、1本の毛根から約60本の細い毛が密生しています。

また、チンチラの手足裏には毛が生えておらず、肉球があります。前足には2つの突出部分があり、親指の代わりに使用して器用に物をつかむことができます。

寿命は10～15年とされ、げっ歯類の中ではかなり長生きです。飼育下では最長27年生きた例もあり、長くつき合う覚悟が必要です。

チンチラはタフで病気になりにくいと言われていますが、日常生活でのケガや体調不良、また歳を取ってくると歯に問題も出てきやすいです。

犬や猫、うさぎやフェレットについても診てくれる動物病院は増えてきましたが、チンチラを診察可能な動物病院は限られています。

いざという時のために、あらかじめチンチラの診察ができる動物病院は確認しておきましょう。

チンチラ自身に体臭はなく、ほぼ無臭です。草食動物のため糞も臭わず、尿の臭いもあまり気になりません。ただ軟便・下痢など、チンチラの体調が悪いときには少し臭いが気になる場合があります。

もし健康なチンチラの臭いが気になる場合は、ケージ内が不潔な状態で放置されてないか、チンチラがおしっこの上で寝ていないかなどを確認してみましょう。

また、チンチラは日常的に「砂浴び」をします。砂浴びはチンチラにとってお風呂の役目を果たしています。

ご飯は、牧草、ペレット、水です。牧草（チモシーやアルファルファ）を主食とし、足りない栄養素を補うためにペレットを副食として与えます。牧草9割：ペレット1割が基本です。

牧草は代表的には2つ。アルファルファは高蛋白質・高カルシウムで栄養価の高い牧草、チモシーは高繊維質でお腹に優しいヘルシーな牧草です。

飽きやすいので数種類の牧草を混ぜて与えるようにするとよいでしょう。

ペレットは、最近ではチンチラ専用のものを多く見かけるようになりました。特別な理由がない限りは専用のペレットを選ぶようにします。

チンチラには、さまざまなカラーバリエーションがあります。日本での業界内での分類は10種類程度です。アメリカやヨーロッパでは、もっと詳しいカラー分類になっています。

ブラックエボニー、ホワイト、パイドなどの品種がありますが、はポピュラーな毛色で値段が手頃な「スタンダードグレー」です。

全身が美しいすみれ色のヴァイオレットもです。ただしレアカラーのため、市場では希少です。