フェレットの臭いの原因と消臭方法のまとめ

みなさんはフェレットという動物をご存じですか。フェレットはイタチ科に属する小型の肉食ほ乳類です。野生のヨーロッパケナガイタチ、あるいはステップケナガイタチを改良し、家畜化したものといわれ、ヨーロッパでは古くから、狩猟や毛皮採取などのために飼育されてきました。現在では世界中でペットとして愛されています。

日本では90年代に紹介されが出ました。人によくなつき、動きも活発でトイレのしつけもでき、日本の住宅事情にかなった大きさでもあることから、飼う人が増えてきているペットの1つです。

一般的に、フェレットを飼いたいと思ったときは、ペットショップで購入することになります。総合ペットショップや小動物専門店、フェレット専門店など、購入できる場所はいくつかありますが、初めて飼うという方は、専門店で飼育方法や飼育に適したケージ、エサ、飼う際の注意事項など、よく説明を聞いてから飼うほうがいいでしょう。

そのほか、里親募集で入手するという方法もあります。飼い主が何らかの事情で飼えなくなったり、保護されたりしたフェレットが新しい飼い主を待っている場合があります。インターネットにはペットの里親募集のサイトがいくつもあるので、そこで探してみるのも1つの方法です。ただし、トラブルには十分注意しなくてはなりません。

フェレットはファームと呼ばれる繁殖場で繁殖、輸出されていて、ファームごとに性格や特徴、体格などに違いが見られます。

日本では、アメリカのマーシャル、パスバレーのフェレットが主に販売されており、比較的飼いやすい個体が多いといわれています。そのほかに、カナディアン、ニュージーランドといったファームがあり、もちろん、個体によってもそれぞれ性格、飼いやすさなどは違います。購入する際はお店に確認し、よく把握しておくとよいでしょう。

また、フェレットにはセーブルやバタースコッチ、パンダ、プラチナ、アルビノなどといったさまざまな毛色があり、それも魅力の1つとなっています。

フェレットの平均価格はだいたい3～5万円前後です。毛色やファームによっても値段に違いが出ることがあります。希少な毛色の個体は値段が高く、10万円以上にもなります。

そのほか、ケージやエサなどにかかる費用、ケガや病気の際の治療代など、動物を飼うにはそれなりのお金がかかります。よく検討したうえで購入するようにしましょう。

フェレットには、イタチ科の動物独特の臭いがあります。フェレットの肛門の脇には臭腺というものがあり、敵に襲われたときや興奮したときなどに、そこからスカンクのようなくさい液を飛ばします。フェレットにとって身を守るための武器でもあるので、もちろんその臭いはかなり強烈です。

臭い対策をしないままでいると、部屋中がくさくなってしまったり、近隣の迷惑になってしまいかねません。

フェレットの臭いの主な原因となり得るのは、臭腺からの分泌液です。身を守るためのほか、縄張りを主張するマーキングのためにも使われ、春から夏にかけての発情期には、その臭いが強くなる傾向があります。

また、ほかのペットと同様に、エサや体の汚れなどが原因で臭うこともあります。