Search

検索したいワードを入力してください

ラーテルは怖いもの知らず?ラーテルの生態や弱点を徹底解説!

更新日:2024年01月10日

ラーテルは「世界で有数怖いもの知らずな動物」としてギネス認定されているほど気性の激しいイタチ科の動物です。頑強な皮膚や鋭い鉤爪、臭腺といった様々な特徴を持ち、自身より大きな動物にも一切怯まずに攻撃を仕掛けるラーテルを見られるのは、国内では「東山動植物園」のみです。

ラーテルは怖いもの知らず?ラーテルの生態や弱点を徹底解説!

ラーテルの特徴2:猛毒に強い耐性がある

ラーテルはコブラ科が持つ神経毒への強力な耐性を持ちます。

コブラ科の神経毒は非常に強力かつ即効性のある猛毒であり、多くの動物はその毒によって体の麻痺や心肺停止、引いては死に至ります。

しかしラーテルは神経毒への強い耐性を持ち、たとえコブラに噛まれたとしても一時的な麻痺を起こすだけで、数時間もすれば回復して再び行動を開始します。

コブラの猛毒をものともせず、ほぼ一方的にコブラはエサにされてしまうため、岩石砂漠や礫砂漠などの生態系ではラーテルが生態ピラミッドの頂点に立ちます。

ラーテルの特徴3:鋭い爪と強い顎を持つ

ラーテルは強力な顎と、四肢に大きく発達した鉤爪を持ちます。

ラーテルの強さとして真っ先に上がるのは様々な手段によってもたらされる高い防御力ですが、実は攻撃力の面においても非常に強力なものを持ちます。

強力な顎はコブラなどの比較的大型の生物でも一撃で致命傷を与えるほどの力を持っており、エサとなる生物は多くの場合為すすべなく食べられてしまいます。

また非常に発達した鉤爪を持ち、こちらは好物である蜂蜜を食べるために蜂の巣を襲う際に力任せに巣を破壊するために活用されます。

ラーテルの特徴4:皮膚は伸縮性がある

ラーテルの最大の特徴は何といってもその柔軟で硬い背面部の皮膚です。

ラーテルの背面部の皮膚は非常に分厚く伸縮性があり、硬さもあるためライオンなどの天敵の持つ鋭い爪や牙も通さない程の防御力を誇ります。

この頑強な皮膚を武器に、ラーテルはライオンやハイエナなどの大型肉食獣相手にも一歩もひるむことなく襲い掛かります。

ラーテルの頑強さと勇敢さは現地でも有名であり、南アフリカ共和国では「ラーテル歩兵戦闘車(Ratel IFV)」というラーテルの名前がついた戦闘車が運用されています。

ラーテルの特徴5:お腹と顔の皮膚が弱い

ラーテルは背面部の皮膚が非常に頑強なのに対して、お腹や顔の皮膚はそこまで強くありません。

ラーテルのお腹や顔の皮膚は一般的な動物より多少頑丈な程度で留まっているため、ライオンなどの大型肉食獣がラーテルを攻撃する際はラーテルをひっくり返してから攻撃します。

流石のラーテルも弱点を物理的に攻撃されると致命傷を負ってしまいます。

しかしエサとして襲うにはあまりにも厄介なため、天敵であるはずのライオンなども自らラーテルを襲うことはまずなく、ラーテル側からの攻撃に対して反撃する形がほとんどです。

ラーテルは飼育可能?

ラーテルの飼育ですが、可能か不可能かを問われれば一応可能です。

ただし、気性の激しさや飼育設備の用意の困難さから、一般人がラーテルを飼育することはあまりできません。

以下の情報はあくまで参考情報として受け取ってください。

ラーテルの値段

ラーテルの販売をしているペットショップは非常に限られており、値段は140万円となっています。

ラーテルは一般のペットショップで扱われることはまず無く、現在確認できるラーテルを扱っているペットショップはネット注文メインの一社のみであり、「珍獣・特殊生物」の一種として販売しています。

その値段は140万円であり、少なくとも一般人の購入は最初から考慮していない専門業者向けの価格設定となっています。

ラーテルの食事

仮にラーテルを入手したとして次の問題は食事になります。ラーテルは雑食であるためエサの選別は容易ですが、給餌自体が問題となります。

ラーテルの主食は自身よりも小型の動物全般と果実、そして好物の蜂蜜になります。

小型の動物に関してはピンクマウスやコオロギといった他のペット用のエサを流用可能で、果実や蜂蜜も市販のものを適切に処理すれば給餌可能です。

しかしラーテルは非常に気性が激しい生物であり、ヒト相手にも威嚇で悪臭を放つため、給餌自体が非常に困難だと言わざると得ないです。

ラーテルに必要な設備

ラーテルは極めて気性が激しく、活発な行動を行うため、狭いケージでの飼育はまず不可能です。

元々野生下のラーテルは定住地を定めず、1匹もしくはつがいで1日10kmほどの移動を餌を求めながら行う生活を行っています。

さらに気性の激しさからヒトが近づくだけで様々な威嚇行動をとるため、根本的に飼育に向いていない動物です。

それでも飼育に必要な設備を上げるとするならば、最低限ラーテルが動き回れる大型飼育檻、隠れ家用の岩石を複数、そして大型飼育檻でも機能する専用の温度・湿度調整装置などになります。

ラーテルの天敵

野生下では生態系の頂点に立つこともあるラーテルですが、天敵も存在します。

主に大型の肉食獣がラーテルの天敵となりますが、繁殖期など特に気性が激しい時期には天敵相手にも手当たり次第に攻撃するのがラーテルが「世界で有数怖いもの知らず」と言われる所以です。
次のページ:ラーテルは東山動植物園で会える!

初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related