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ジャコウネコは猫ではない?高級コーヒー「コピ・ルアク」について解説

更新日:2024年07月16日

高級コーヒーコピ・ルアクとはどんなものなのでしょうか。本記事では、ジャコウネコの生態やそこから作られる世界三代コーヒーであるコピ・ルアクの特徴や注意点について解説しています。コピ・ルアクに興味があり、飲んでみたいと考えている方は役立ててください。

ジャコウネコは猫ではない?高級コーヒー「コピ・ルアク」について解説
コーヒーの実は、ジャコウネコが好む果実の部分の他に、生豆は硬い殻や皮などに分別することができます。

ジャコウネコは、美味しいコーヒーの実の果実部分だけを食べ他の部分はすべて丸呑みにします。この部分は硬くジャコウネコの体内で消化されることはありません。

コーヒーの実が体内を通る過程で、消化酵素などの作用でコーヒーの苦味やカフェインなどが取り除かれ独特の風味を作り出します。

ジャコウネコのフンから豆を取り出し洗浄・乾燥させる

このジャコウネコの糞から、生豆を取り出すのがコピ・ルアクを作る工程の中で1番難しい作業とされています。

コピ・ルアクは、ジャコウネコが糞をしてから約2時間以内に採取しなければならないのです。そしてそこから採れるのは多くても3グラムと少ないです。

糞から採取した豆は、パーチメントと言う殻で覆われています。そのパーチメンとが綺麗になるまでしっかり洗い、生豆を取り出し乾燥させてコピ・ルアクは完成します。

「コピ・ルアク」は世界三大コーヒーに数えられている

世界三大コーヒーと言えば、キリマンジャロ・ブルーマウンテン・コナと聞き覚えのある方も多いでしょう。

ではコピ・ルアクも世界三大コーヒーに数えられていることをご存知でしょうか。こちらは、その希少価値や生産の大変さから三大コーヒーの1つに数えられています。

コピ・ルアクの他には、モンキーコーヒー・タヌキコーヒーが三大コーヒーに数えられ、すべて糞から採取した豆を使って作られています。

ジャコウネココーヒー「コピ・ルアク」の偽物に注意

コピ・ルアクは、その希少性故に人気が高く旅行の際のお土産として買われることも多くあります。その為、海外旅行客などをターゲットに偽の豆を売ると言った行為が発生してます。

極端に安い豆や、普通のコーヒーより少し高い様なコーヒーは偽の豆である可能性が高いです。

確実に見分けることは難しいですが、豆の種類やインドネシア政府の許可があるかなどに注意をして購入しましょう。

ジャコウネコから取れるのはコーヒー豆だけではない

これまで、ジャコウネコから採れる豆を使ったコーヒー「コピ・ルアク」について解説してきました。

しかし、ジャコウネコから採れるのはコーヒー豆だけではありません。

ジャコウネコから採れるもので、私たちの身近なものを紹介していきます。

ジャコウネコから香料も取れる

ジャコウネコは、生殖器付近に香嚢と言われる器官がありそこから出る分泌物は香料として使用されます。

そもそもジャコウネコのジャコウとは、麝香のことです。この麝香はジャコウジカの体内から採れる分泌物で同じく香料になります。このジャコウジカの分泌物に香りが似ているのでジャコウネコとつけられました。

麝香はムスクとも呼ばれ、香水の材料としても使用されています。

ジャコウネコから取れる香料はシャネル香水の原料

ジャコウネコから採れる香料は、あの有名な香水「シャネルの5番」にも使われています。

動物性の香料には、保香剤としての効果があります。ジャコウネコの香料は、特に花などの香りに輝きや重厚感をプラスし、香りを引き立てる作用があります。

そのことから、フラワーエッセンスを基調とした女性らしい香りの「シャネルの5番」を引き立てる為、ジャコウネコの香料が使われています。

香料が取れるジャコウネコ以外の生き物

ジャコウネコ以外にも香料が取れる動物は、マッコウクジラ・ジャコウジカ・ビーバーなどが有名です。

麝香は、一般的にはムスクと呼ばれ異性を惹きつける魅力的な香りが特徴です。麝香の歴史は古く、クレオパトラなども愛用していました。

しかし現在では、動物愛護の観点から合成ムスクへの置き換えが進んでいます。

ジャコウネコから取れる「コピ・ルアク」を飲んでみよう

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初回公開日:2022年08月19日

記載されている内容は2022年08月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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