バンドウイルカの寿命はどれくらい？生態や意外と知らない豆知識も紹介

全国にある水族館で飼育されているバンドウイルカの寿命は、一般的に30年から40年程です。他の国では、60年以上も飼育されていた記録もあります。

野生とは違い水族館は外敵がいないため、寿命が長くなると言われていますが、その一方で、イルカショーなどに出るイルカの寿命は7年程で短いとされています。

寿命が短くなる原因として、イルカショーに出ることなどによるストレスということが言われていますが、この点についてはいろいろな意見があるところで定かではありません。

バンドウイルカと同じく水族館のイルカショーで活躍が見られるカマイルカの場合、水族館の飼育下では一般的に20年程の寿命とされていますが、中には40年以上生きるものもいます。

また、口先が丸みを帯びていて笑ったように見えるため人懐っこい印象を受けるスナメリの場合、一般的に20年から30年程の寿命とされていますが、国内の水族館で35歳まで生きたとされる例もあります。

ここでは、意外と知らないイルカの豆知識を紹介します。イルカがいる水族館は全国に多くあり、テレビなどでも取り上げられることがあるためイルカを目にする機会は多いでしょう。

このためイルカについて何となく知っているような気がしますが、ここで紹介する2つの豆知識を知っているか確認してみましょう。イルカの意外な事実を知り驚く方もいるでしょう。

イルカは人間と同じく哺乳類に分類されます。このため、えら呼吸の魚とは違い、当然肺で呼吸をします。イルカの頭の頂点部分にある呼吸孔を海面から出すことによって呼吸をしているのです。

また、メスのイルカは約10か月の妊娠期間を経て1匹の子イルカを産みます。子イルカは産まれ出るぎりぎりまで自分で呼吸しなくてもいいように逆子で産まれてきます。そして、母イルカによって水面に押し出されることによって初めて呼吸をすることになるのです。

イルカとクジラは生物分類上同じで、クジラ目というグループに属しています。イルカとクジラは大きさで分けられています。このため、体長が4メートル未満のものはイルカに分けられ、4メートル以上のものはクジラに分けられるのです。

また、クジラの寿命は30年から200年程までと大きな幅が見られます。シャチは30年程と短い寿命なのに対し、ホッキョククジラは200年程の寿命があると言われています。

動物の中では比較的寿命が長いイルカですが、イルカの他に長寿な動物としてどういったものがいるのかご存知でしょうか。

ここでは長寿とされている、ゾウガメ、ホッキョククジラ、ニシオンデンザメの3種について紹介します。どのくらい長寿なのか確認してみましょう。

長寿な動物と言えばカメを思い浮かべる方も多いでしょう。ペットとして飼育されることもあるミドリガメの寿命は40年以上、川や池で見かけるクサガメの寿命は60年以上とされます。

カメの中でも特にゾウガメは長寿で、正確な記録とは言えないもののアルダブラゾウガメが250年以上生きたという記録があるのです。また、現在、最長寿と認定されているカメは、南太平洋のセントヘレナ島に生息するゾウガメの「ジョナサン」で、今年で190歳の誕生日を迎えます。

前述していますが、クジラはイルカより寿命が長い種類のものが多く、その中でも特にホッキョククジラの寿命は長いとされ、200年を超えるものもいます。最も長く生きたホッキョククジラは推定211歳だったと言われているのです。

ホッキョククジラは、クジラの中でもがんを抑制する遺伝子を多く持っていることが分かってきており、このことが長寿と深く関係していると考えられています。