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飼い主が赤ちゃんうさぎに気を付けること|妊娠や出産の特徴を解説

更新日:2024年02月14日

赤ちゃんうさぎの育て方をご存じですか。この記事では、うさぎが妊娠した時と出産する時の特徴や、赤ちゃんうさぎの成長過程、うさぎの子育てに対して気を付けておきたい点について解説します。赤ちゃんうさぎについて知りたい人はぜひ参考にしてください。

飼い主が赤ちゃんうさぎに気を付けること|妊娠や出産の特徴を解説
基本的に、うさぎの子育てで飼い主が手を出す場面はほとんどありません。下手に手を出し過ぎると、育児放棄などにつながり赤ちゃんが無事に育たなくなってしまいます。

しかし、離乳のサポートのように、適切なタイミングで飼い主が行わなければいけない作業もあるので知っておきましょう。

赤ちゃんうさぎが生まれたら、飼い主が気を付けなければいけないポイントと、手助けが必要な作業を6つ紹介します。

子育てはお母さんうさぎに任せる

出産の前後はお母さんうさぎが神経質になっているので、ストレスを与えないように干渉を控えます。中の様子が気になっても、お母さんがいる時に巣箱をのぞかないようにしましょう。

生まれてからも、授乳期間である生後2~3週間まではお母さんうさぎに任せます。うさぎは授乳の回数が1日に1~2回と少なく、深夜や早朝に行われるため、なかなか飼い主が見るチャンスがありません。

目に付かないため心配になるでしょうが、お母さんうさぎに任せて基本的にノータッチで大丈夫です。赤ちゃんうさぎの様子がおかしいなど、異変がないか気を付けて見守りましょう。

赤ちゃんうさぎを素手で触ってしまうと、人間の臭いが付いてしまってお母さんうさぎが育児放棄する恐れがあります。どうしても触る必要がある時は、ナイロン手袋などをはめて触り、すぐに巣箱に戻しましょう。

育児放棄をしてないか確認する

お母さんうさぎは、基本的に授乳以外の時間は赤ちゃんうさぎが生まれる前と同じように過ごします。そのため、きちんと子育てしている場合と育児放棄している時の見分けが付きにくいです。確認するためには、赤ちゃんうさぎの様子を見ましょう。

赤ちゃんうさぎの確認は、お母さんうさぎが巣箱の外にいる間に手早く行います。赤ちゃんうさぎのお腹が母乳を飲んで膨らんでいて、順調に体が大きくなっていれば心配ありません。

しかし、赤ちゃんうさぎが瘦せていて大きくなる気配がなければ、育児放棄や何らかの理由で母乳を飲めていないということです。人工保育などの処置が必要になるので、赤ちゃんうさぎの様子がおかしいと感じたら、すぐに動物病院に相談しましょう。

離乳する時期になったら飼い主が手伝ってあげる

生後3週間頃から離乳の時期となります。赤ちゃんうさぎが巣箱にいる間はお母さんうさぎが授乳を続けるので、少しずつ離れて過ごす時間を作ってあげましょう。

一気に離すのではなく、初めは日中の数時間だけ離して、夜はお母さんうさぎの所に戻します。少しずつ様子を見ながら離す時間を長くしていきましょう。

お母さんうさぎと離している時間に、牧草やペレットなどの離乳食を食べる練習をすることも大切です。食べやすいように、赤ちゃんうさぎ用の餌入れを用意してあげると良いでしょう。

離乳食を自分で食べられるようになって、夜もお母さんうさぎと別々のケージで過ごせるようになったら離乳の成功です。ただし、早い時期に無理矢理お母さんうさぎと引き離してはいけません。

母乳は、免疫が獲得できていない赤ちゃんうさぎの腸内を、細菌による感染症から守っています。牧草を食べることによって腸内環境が安定するまでは、離乳食だけでなく母乳も必要不可欠です。

一般的に、完全に離乳できるのは生後約2ヶ月まで成長してからとなります。それまでの間、飼い主は赤ちゃんうさぎが親離れする手伝いをしてあげましょう。

巣箱をケージから取り出す

出産や授乳スペースとして使う巣箱は、赤ちゃんうさぎが活発に動き出す生後3週間頃を目安に取り出しましょう。巣箱を残したままだと赤ちゃんうさぎが思うように動けず、怪我やストレスの原因となってしまいます。

赤ちゃんうさぎが離乳食を食べ始めてこれから体が大きくなる時期なので、巣箱を撤去してケージ内のスペースを広くしてあげましょう。巣箱がなくなって不安な様子なら、ケージを布で覆って目隠しをしてあげると落ち着きます。

気温の低い時期や、生まれた兄弟姉妹の数が少なくて巣箱がないと寒さをしのげないようなら、ヒーターなどで保温してあげましょう。赤ちゃんうさぎの様子を見て、巣箱を取り出す時期を決めます。

生後2か月から3か月になったら別ケージに移す

うさぎは生後2ヶ月頃には第二次性徴が始まり、早い個体では生後3ヶ月ほどで発情がみられて妊娠することもあります。一緒のケージで過ごしていた親うさぎや兄弟姉妹とはこのタイミングで別々のケージに移しましょう。

同性同士でも、一緒のケージのままだとけんかや順位付けの行動が始まるため、怪我やストレスの原因となってしまいます。

赤ちゃんうさぎを里子に出す場合は、このタイミングで新しい家庭に移すと良いでしょう。

食べ盛りになったら餌の与え方に気を付けてあげる

離乳したばかりの赤ちゃんうさぎは、食欲旺盛でたくさん餌を食べます。食べ盛りで体が大きく成長する時期なので、牧草やペレットを多めに与えても大丈夫です。

ただし、この時期の赤ちゃんうさぎはまだ腸内環境が安定していないため、下痢になってしまうことがたびたびあります。ケージの移動など環境の変化によるストレスも下痢の原因です。赤ちゃんうさぎの下痢は命にかかわる場合もあるので、早めに動物病院に連れて行きましょう。

下痢の対策として、ペレットだけでなく牧草をたっぷり与えるようにすると、腸内環境が安定しやすくなります。毎日観察して、食欲不振や体調不良などの異常を早い段階で見つけてあげましょう。

飼い主は妊娠中や産後のお母さんうさぎにしてあげることとは?

妊娠中のお母さんうさぎは、普段よりも多くの栄養が必要となるため、餌を普段よりも多く摂るようになります。食事の量を増やすだけでなく、様子を見ながら栄養価の高い牧草やサプリメントを餌に追加してあげると良いでしょう。

出産予定日が近づいたら巣箱を準備して、安心して出産できる環境を整えます。出産はお母さんうさぎに任せますが、まれに難産の場合があるので事前に対応方法を動物病院に確認しておくと安心でしょう。

産後は授乳をするため水分を多く摂るので、水入れが空にならないように注意が必要です。妊娠中や産後は心配で何かと様子を見たくなりますが、過干渉はストレスを与えてしまいます。必要なところだけ手を貸し、後はそっと見守ってあげましょう。

赤ちゃんうさぎが生まれたら飼い主が気を付けることを知っておこう

赤ちゃんうさぎが健康に育つには、飼い主が干渉しすぎないことが大切なポイントです。赤ちゃんうさぎとお母さんうさぎの様子が気になるからといって手を出し過ぎると、返ってお母さんうさぎがストレスを溜めて育児放棄につながる恐れがあります。

一方で、餌の調整や離乳の手伝い、巣箱の撤去のように飼い主が手助けできる部分もあります。また、お母さんうさぎが育児放棄していないかの確認も重要です。赤ちゃんうさぎの様子がおかしいと感じた時は、早めに動物病院に相談しましょう。

赤ちゃんうさぎを育てるために飼い主が気を付けておかなければいけないポイントを正しく知って、適切なタイミングでサポートをしながら成長を見守りましょう。

初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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