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爬虫類に多く見られるモルフとは?言葉の意味やレオパでの例も紹介

更新日:2024年07月17日

爬虫類界でよく耳にする「モルフ」にはどのような種類があるのでしょうか。本記事では、モルフを選ぶ際の注意点や、初心者でも飼育のしやすい人気のレオパのモルフを紹介しています。爬虫類の飼育を検討している方は参考にしてください。

爬虫類に多く見られるモルフとは?言葉の意味やレオパでの例も紹介
アルビノとは、シミやそばかすなどで知られるメラニン色素が作られずに、色が白くなるもののことを指します。

色素欠乏症という遺伝子疾患と言われており、どのような生き物にも存在します。

爬虫類界では、これに加えて、かけ合わせによって生まれた白い体を持つものもアルビノと呼びます。多くのモルフのもととなっています。

ハイポ系モルフ

代表的な品種としてハイポメラニステックが挙げられます。

ハイポは低い、メラニステックは黒を表す言葉です。

メラニン色素が減少し、黒い豹紋が少なくなります。アルビノと混同されることもありますが、豹紋が少なくなるだけで体色はレオパ本来の黄色が残るのがハイポ系です。豹紋がほとんどなくなっているものをスーパーハイポメラニステックと呼びます。

スノー系モルフ

黄色など、黒以外の色素が少なく、白と黒のまだら模様が特徴です。

かわいらしい模様で人気が高いスノー系は、体色が白い個体同士のかけ合わせで作られています。

マックスノー同士をかけ合わせたスーパーマックスノーは、体のほとんどが白いモルフです。黄色みが減少しているので、ほかのモルフよりも白い印象があります。

無豹紋系モルフ

本来、レオパにはヒョウモントカゲモドキという和名の通り黒い豹紋があるのが特徴ですが、これがほとんどないモルフが存在します。

リューシスティックという呼び名もあり、白化を意味しています。無豹紋系には、黄色が薄く残っています。

これをさらに白くしたモルフをブリザードといい、生まれた時から豹紋が全くないモルフです。

エニグマ系モルフ

2006年頃に登場した比較的新しい品種です。白やオレンジなどの色素がランダムに散らばり、尻尾が白くなるものが多いようです。

個体差が激しいため、同じ模様を遺伝させることは難しいとされています。

エニグマには謎や不可解という意味があり、その名の通り、不思議なモルフです。模様は成長とともに変化していくこともあるそうです。

大きさが変異しているモルフ

レオパの中で、大きさに関連するモルフはジャイアントのみです。

幼体時に判別することは難しく、生後1年で判別されます。オスは80~100g、メスは60~90gが目安と言われています。

ジャイアントの血が入っていなくてもこの基準を上回る個体も多くみられます。必ずしもこの基準で判別するわけではないことも知っておきましょう。

目が変異しているモルフ

同じ品種でも目の色が異なることもあります。

レオパの中で多いのが、瞳孔が黒、虹彩が灰色や緑色のノーマルアイです。瞳孔も虹彩も黒い、ウルウルとした目のフルアイや、アルビノに多い、赤い瞳孔とゴールドの虹彩を持つ個体もいます。

ターミネーターアイと呼ばれるレアな目のものまであり、目のモルフも種類が豊富です。

複合モルフ

単一モルフや複合モルフをかけ合わせることで、新たな個体が誕生します。

確実に狙った形態のモルフが誕生するとは言えません。たくさんの可能性があり、これも飼育の楽しみのひとつでもあります。

マックスノーアルビノのように、かけ合わせた個体の名前を繋げたものが多いですが、呼びやすいように変化したものもあります。ソーラーエクリプスというモルフがその例です。

モルフを選ぶときの注意点

特徴的な形質をもつモルフは、体質にも特徴があるのでしょうか。

アルビノなど、目に特徴があるモルフは視力が弱いものが多いようです。空間把握能力があまりよくない場合は、餌をピンセットで食べやすいように工夫するとよいでしょう。また、エニグマは神経症状が高確率で出やすいと言われています。

このように、モルフには障害や疾患が出現しやすいとされているものもあります。どのような子でも、お迎えしたら責任をもって最後まで寄り添いましょう。

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初回公開日:2022年08月30日

記載されている内容は2022年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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