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野生のレオパの生息地はどこ?適切な環境条件や飼育時の注意点も紹介

更新日:2024年02月27日

野生のレオパは本来どこに生息していたか知っていますか?本記事では、野生のレオパの生息地や、それに基づいた飼育時の環境を作る方法や注意点などを紹介しています。レオパを飼育する上で重要なポイントをまとめてあるので、ぜひチェックしてみてください。

野生のレオパの生息地はどこ?適切な環境条件や飼育時の注意点も紹介
レオパは夜行性で、昼間はいわばや倒木などのちょっとした隙間に隠れて生息しています。レオパにとって環境が適切であれば、水道管の隙間や石壁の柱のような隙間に隠れることもあります。

夜になると活動を始めて、エサとなる生き物を探し始めます。雑食性のため、飲み込める大きさのものであればなんでも食べてしまうのも特徴です。

野生の場合だと昆虫や小動物、自分よりも小さいとかげやクモなども食べてしまいます。飼育する際はコオロギやビュビア、ミルワームなどの生き餌を与えるのが一般的です。

実際にレオパを飼育する際は、本来の生態に近い環境を用意する必要があります。これらの内容は覚えておくと良いでしょう。

大きさ

多少の個体差はありますが、レオパは18〜25cmまで成長します。体重だと55〜80gまで増えることもあり、これは同じトカゲモドキ科に属するヤモリと比べても大きな部類にあたります。

実際にレオパを飼育する際は、このサイズを目安に飼育ケージを選択しましょう。生態時に25cmまで大きくなる可能性を考慮した場合、最低でも30cm適度の大きさがあるケージを選ぶ必要があります。

余裕がある場合は、全長の倍近く余裕があるケージをチョイスするのがおすすめです。大きめのケージを使うことにより、自然環境に近いレイアウトも作りやすくなるでしょう。

体の特徴

野生のレオパには全身に斑点模様があり、それがネコ科の動物でもあるヒョウの柄にも見えることから「ヒョウモントカゲモドキ」とも呼ばれています。

人工飼育された個体や、交配を繰り返して生まれたレオパの場合だと体の特徴が異なる場合があります。これらは本来のレオパが持つ特徴をベースにした個体から始まり、中には全身が真っ白な個体も存在するのがレオパの特徴です。

また、全身には細かくぶつぶつとした細かい鱗が並んでおり、この鱗は、湿度の変化や外傷から身を守ってくれる重要な役割を果たしています。

脱皮時期になると、この鱗が白っぽくなります。日々観察したうえで、脱皮の周期を把握しておくのも良いでしょう。

オスとメスの見分け方

レオパのオスとメスを見分けるにはいくつかの方法があります。

先述したように、レオパの体の成長具合は性別によっても変化するため、単純に大きい個体はオス、小さい個体がメスである可能性は非常に高くなります。しかし、多少の個体差がある以上、これがすべて正しいとはいえません。

ここで重要になるのが、体の裏側部分です。オスであれば、後ろ足の付け根付近に前膀孔と呼ばれる鱗がアーチ状に並んでいます。また、尻尾の付け根部分には2つの膨らみもあるのが特徴です。

これがメスになると先述したアーチ状の鱗や尻尾付近の膨らみが見受けられません。

性別を確認したい場合は、これらのポイントを注視してみましょう。

日本に野生のレオパはいるのか?



先述したように、レオパは海外で生まれたヤモリの種類にあたります。ここで気になるのが、本当に野生のレオパは日本に生息していないのかということでしょう。

日本にも数多くのトカゲやヤモリが現存しています。そのため、野生のレオパが日本にいても疑問に思う人は少ないでしょう。

また、今まで日本に生息していなかった生物が、さまざまな進入経路を得て日本に定着した例はいくつもあります。これらの例を考えてみると、レオパも同様に日本に定着した個体がいても不思議ではありません。

そこで、ここからは日本には本当に野生のレオパが現存していないのか、さまざまな観点からチェックしてみましょう。

野生のレオパは日本に定着していない

まず結論から述べると、日本には野生のレオパは日本に定着していません。

レオパは外来生物法で要注意外来生物に指定されています。そのため、日本で飼育するには正しい取り扱いをしなければなりません。

もしレオパを野生に放ってしまった場合、もともと個体が持っていた病気や寄生虫が在来種に蔓延してしまう可能性があります。もしそうなってしまうと、生態系を大きく狂わせてしまう事態に陥るでしょう。

そのため、レオパを飼育するためには脱走してしまわないよう、室内でしっかりと管理する必要があります。このことから、日本で野生のレオパは定着することはないと考えて良いでしょう。

出典・参照: 要注意外来生物に係る情報及び注意事項|環境省

トカゲモドキの固有種は存在している

野生のレオパは日本に生息していないことは先述しました。

その一方で、沖縄や奄美大島のような1年を通して温暖な地域であれば、レオパと同じトカゲモドキ科の生息が報告されています。例として、クロイワトカゲモドキと呼ばれるヤモリがあげられます。

クロイワトカゲモドキは、全身黒や暗褐色をしているのが特徴で、その見た目は小さな恐竜のような印象をしています。

クロイワトカゲモドキは、環境開発や違法採集、外来種による影響で生息数が減少してしまいました。その結果、現在では天然記念物や国内希少野生動植物種のような法律で保護されています。

出典・参照: クロイワトカゲモドキ|久米島町

出典・参照:クロイワトカゲモドキ|沖縄県

レオパを飼育するときの注意点



実際にレオパを飼育するには、野生で生息していた環境に近づける必要があります。いくらレオパは飼育が簡単な種類とはいえ、これらを怠ってしまうとレオパの寿命を短くしてしまう可能性も考えられるでしょう。

しっかりとした環境下で飼育すれば、野生のレオパのような長生きさせることも可能な種類です。ペットとしてレオパを迎え入れる以上、ただ単純に可愛がるのも良いことですが、それ以上に最後まで責任を持って育てましょう。

レオパの命を預かる以上、飼育する上での注意点は避けては通れないポイントです。それぞれが必要になる理由をしっかり理解した上で、飼育しているレオパのことをしっかり可愛がってあげましょう。

温度や湿度の管理に注意する

先述したように、レオパはもともと温暖な地域に生息していたため、冬の厳しい寒さを乗り越えられない可能性があります。

そのため、飼育環境の温度や湿度管理に注意しなければなりません。目安として、気温は25〜30度、湿度は40〜60%を常に維持できるのが理想的です。

レオパを飼育する場合は、室内のエアコンをつけておくことで飼育環境を安定した温度にできます。これ以外にも、パネルヒーターを設置して飼育環境の気温を下がらないようにするのも良いでしょう。

あとは、ケージ内に温湿度計を設置することで、著しい環境の変化を未然に防ぐことも可能です。

レオパが快適に過ごせるよう、これらのことは気をつけておきましょう。

単独飼育をする

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初回公開日:2022年11月15日

記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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