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ヒョウモントカゲモドキの飼い方|飼育の注意点と必要な準備

更新日:2020年09月29日

ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の中でも飼育の容易さや種類の豊富さといった要因からとてもがある種類であり、それゆえに爬虫類飼育の初心者にもできる種類です。しかし最も初心者向けであるがゆえに、きちんと飼い方を学んでいく必要があります。

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ヒョウモントカゲモドキの特徴

ヒョウモントカゲモドキはペットとして飼育される爬虫類の中で最ものある種類のヤモリです。

の理由はいくつもあり、見た目の可愛さ・入手のしやすさ・品種の豊富さ・飼育の容易さなどが挙げられます。

ヒョウモントカゲモドキの特徴1:壁を登れない

ヤモリの仲間の特徴の一つに、指先の「趾下薄板」という構造によって壁にくっついて登れる能力があります。しかしヒョウモントカゲモドキは地表性のヤモリであるため、趾下薄板構造を持たず壁を登ることができません。

ヒョウモントカゲモドキは比較的大型のヤモリですが、足の構造上壁にくっつくことができず、物をつかむこともできないため飼育下での脱走の可能性が非常に少ないです。

動きも緩慢なため飼育ケージの高ささえ十分ならばまず脱走はしません。

ヒョウモントカゲモドキの特徴2:まぶたがある

ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間でありながら、瞼を持ちます。学名の「Eublepharis」は「はっきりした瞼を持つ」という意味です。

ヤモリの仲間は本来瞼が無いため、目を乾燥から守るために長く発達した舌で自分の眼を舐める動作を取りますが、ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間で唯一瞼を持つため「瞬き」をして目を乾燥から守ります。

ヒョウモントカゲモドキ特有の動作である「瞬き」が、ペットしての理由の一つでもあります。

ヒョウモントカゲモドキの特徴3:尾に栄養を貯める

ヒョウモントカゲモドキは特徴的な節がある尾部に栄養を貯めることができ、水のみで数ヶ月間生存することが可能です。

ヒョウモントカゲモドキの尾部は個体によっては頭部と同じくらいの大きさにまで肥大化しますが、自切後に生えてくる再生尾は形状や模様が元々の尾部とは異なり、大きさも比較的小さくなります。

再生尾も栄養を貯める能力は持っていますが、ヒョウモントカゲモドキの自切は貯蓄分の喪失と再生による消費によって大量の栄養を失うことに直結するので気を付けましょう。

ヒョウモントカゲモドキの特徴4:種類が多い

ヒョウモントカゲモドキは非常に品種が多いことがペットとして最大の特徴です。

ヒョウモントカゲモドキは選別交配や突然変異個体の固定といった品種改良が盛んにおこなわれており、世界各地のブリーダーによって現在でも様々な品種が産み出されています。

名称が付いて確立された品種だけでも数十種以上になり、それぞれの品種内でも模様の違いからより細かな分類がされることもあります。

また、原産国の多くが政情不安定であり捕獲が困難なことから、野生品種の方が逆に珍しいという現象も起きています。

ヒョウモントカゲモドキに関する法律の注意点

ヒョウモントカゲモドキに限ったことではないですが、生物の飼育には様々な法律が関係してきます。

ヒョウモントカゲモドキが始めて飼育するペットという人も多いでしょうから、きちんと動物に関する法律についても理解しておきましょう。

ヒョウモントカゲモドキに関する法律の注意点

  • 爬虫類も動物愛護法の対象
  • 繁殖分譲についての規制
  • ネット通販規制
  • 要注意外来生物

ヒョウモントカゲモドキに関する法律の注意点1:爬虫類も動物愛護法の対象

当然のことですが、ヒョウモントカゲモドキを含む爬虫類も動物愛護法の対象となります。

そのようなことはあり得ないと思いたいですが、違法販売や飼育下での殺傷などを行った場合は罪に問われます。また、2019年の改正によって動物虐待はより厳罰化されています。

動物愛護法は「人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの」を対象としています。

飼い方によってはその気がなくとも虐待となりうるため、きちんとした飼い方を学んだうえで飼育を始めましょう。

ヒョウモントカゲモドキに関する法律の注意点2:繁殖分譲についての規制

動物愛護法では動物取扱業者に対しても厳重な規則を定めています。販売はもちろん分譲においても業者登録が義務付けられています。

ヒョウモントカゲモドキの繁殖は比較的容易な部類であり、爬虫類繁殖の入門としても推奨されています。

しかし繁殖個体を他者に渡す場合、金銭の授受にかかわらず動物愛護法で定められた「第一種動物取扱業者」とみなされるため、業者登録をしなければ罰則の対象となります。

たとえ無料での譲渡であっても年間2匹以上を分譲する場合は業者登録の必要があります。

ヒョウモントカゲモドキに関する法律の注意点3:ネット通販規制

現在の動物愛護法ではヒョウモントカゲモドキを含む対象の動物を販売する際には飼い方などの「対面説明」が義務付けられているため、実質的にネット通販が禁止されています。

動物愛護法では販売業者に購入者との「現物確認と対面説明」を義務付けているため、一般的なネット通販での購入は不可能となっています。

ヒョウモントカゲモドキを入手する方法は、事実上直接購入のみとなります。

ただし、義務付けられているのは「現物確認と対面説明」のため、即売会などで購入約束をした後に生体を郵送することは可能です。

ヒョウモントカゲモドキに関する法律の注意点4:生態系被害防止外来種

ヒョウモントカゲモドキは在来種のヤモリが感染する病気の媒介者となり得ることから、環境省によって生態系被害防止外来種に指定されています。

ヒョウモントカゲモドキを生態系被害防止外来種に指定されており、国から「日本の生態系に影響を及ぼす可能性がある外来種である」と明言されています。

生態系被害防止外来種は特定外来生物ほど逃がした場合の厳しい罰則などはなく、あくまで「国民への周知」を目的に作成されたリストですが、ペットを飼う一人の人間としてきちんと把握しておかなければならないものです。

ヒョウモントカゲモドキの飼い方

ヒョウモントカゲモドキの飼い方は比較的容易のため、初めてペットを飼う完全な初心者でも飼い方を覚えやすいです。

爬虫類の中でも有数クラスの入手のしやすさや品種の多さ、何より飼育の容易さがヒョウモントカゲモドキの特徴です。

ここからはヒョウモントカゲモドキの飼い方について述べていきます。

ヒョウモントカゲモドキの飼い方

  • 飼育環境
  • エサ
  • 掃除

ヒョウモントカゲモドキの飼い方1:飼育環境

ヒョウモントカゲモドキの飼い方で一番重要な環境作りですが、必要な道具などはペットショップや即売会はもちろん、通販でも一つに纏められて購入できるようになっていることが多いです。

飼育ケージは最低限度の大きさならば、専用のケージでなくても水槽や衣装ケースなどで十分です。

また温度調整のためのパネルヒーターも市販のものが最も適しているため素直に購入しましょう。

床材は専用の床材以外ではキッチンペーパーなどでも代用可能です。

シェルターは隠れ家用と脱皮用の二つを用意しておくのが望ましいです。

飼育に必要なもの

  • 飼育ケージ
  • パネルヒーター
  • 床材(キッチンペーパーなどでも可)
  • シェルター(隠れ家用・脱皮用)

ヒョウモントカゲモドキの飼い方2:エサ

ヒョウモントカゲモドキの給餌は一般的な爬虫類の飼い方と基本的に変わりませんが、栄養価の補充のためカルシウム剤を添加しましょう。

ヒョウモントカゲモドキの食性は動物食のため、昆虫類やミールワーム、ピンクマウスなどが主なエサとして挙げられます。給餌のしやすさや栄養価のことを考えるとコオロギが最もできます。

幼体からの飼い方での注意点として、ヒョウモントカゲモドキは幼体の頃に食べたエサを成長後も好んで食べる傾向にあるため、エサは成体になっても一貫して同じものを与えてください。

エサのあげ方

飼い方の中でも特徴的な点として、給餌の際には与えるエサにカルシウム剤を添加するようにしてください。栄養不足から病気になりやすくなってしまいます。

ヒョウモントカゲモドキはカルシウムが不足すると病気になってしまうため、市販のエサに必ずカルシウムを添加して給餌してください。

カルシウム剤の添加は、市販のカルシウム剤(粉末状の物)をエサにまぶして与えるだけで十分です。

水分は水入れにカルキ抜きした水を入れるほか、週2回ほどのペースでケージの壁に霧吹きで水をかけてケージ全体に水分を補充してください。

エサの量とタイミング

ヒョウモントカゲモドキにエサを与える際には、コオロギの場合は頭を切り取ったぐらいの大きさのものをピンセットを用いて与えましょう。

ヒョウモントカゲモドキは人に慣れやすいため、エサをピンセットから直接食べることが多いです。ピンセットは給餌用の先の丸まったものを使いましょう。

エサの量は個体の頭の大きさ程度のものなら十分飲み込むことができます。

給餌の頻度は幼体ならば毎日、成体になると2~3日に1回程度にその時食べようとする分だけ与えましょう。

ヒョウモントカゲモドキの飼い方3:掃除

ヒョウモントカゲモドキは基本的に決まった場所に糞をする習性があるので、汚れの掃除は簡単です。

ヒョウモントカゲモドキが糞をするのは大体決まった場所なので、そこの床材を取り換えましょう。

キッチンペーパーなど床材全体が一つになっている場合は、丸ごと交換して新しいものにしてあげましょう。

飼育ケージそのものの掃除は汚れが目立つようになったら行う程度でも十分ですが、清潔さを保つことも重要ですので、気になる人は1ヵ月に1回ぐらいのペースでケース全体を掃除しましょう。

脱皮する時のヒョウモントカゲモドキをケアする方法

ヒョウモントカゲモドキは数ヵ月に1回脱皮をします。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮は爬虫類の中でもかなり短い時間で行われますが、その分脱皮不全などのトラブルも起きやすいです。

脱皮をスムーズに行えるような飼い方を心掛けるために、ケアの方法を知っておきましょう。

脱皮する時のヒョウモントカゲモドキをケアする方法

  • 湿度を上げる
  • 皮が残った部分はぬるま湯に浸す
  • 脱皮用スプレーを使う

脱皮する時のヒョウモントカゲモドキをケアする方法1:湿度を上げる

脱皮不全の多くは乾燥が原因で発生するため、脱皮の兆候が見えたら飼育環境の湿度を上げましょう。

ヒョウモントカゲモドキの脱皮は、古い皮を鼻先などから一気に剥いていくという手法をとるため、爬虫類の中でもかなり短い時間(長くて2日、短いと数時間程度)で完了します。

しかし飼い方に問題があってストレスが溜まっていたり、環境が乾燥していると古い皮が途中で千切れるなどして体に残りやすくなってしまいます。

体色が白っぽくなってきたら脱皮する兆候のため、霧吹きで壁面を濡らすなどしてケージ内の湿度をあげましょう。

脱皮する時のヒョウモントカゲモドキをケアする方法2:皮が残った部分はぬるま湯に浸す

どうしても古い皮が残ってしまった場合でも慌てずに、温浴させて古い皮が自然に剥がれるのを待ちましょう。

たとえ飼い方に問題がなくても、指先などの末端部では脱皮不全がどうしても起きやすいです。

脱皮後に古い皮が残っているのを確認したら、個体が溺れない程度にぬるま湯を張った水入れを用意してその中で温浴させましょう。

温浴させることで古い皮がふやけて自然に剥がれやすくなります。

脱皮する時のヒョウモントカゲモドキをケアする方法3:脱皮用スプレーを使う

一度脱皮不全を起こした個体は飼い方に関わらず、頻繁に脱皮不全を起こしてしまいます。その場合には、市販されている脱皮用スプレーを使用しましょう。

脱皮不全を防ぐために湿度を上げようと、生体に直接霧吹きで水を与えようとしても、表皮の構造上その多くは弾かれてしまいあまり効果はありません。

しかし脱皮用スプレーは生体に影響を及ぼさずに、表皮の内側まで十分な水分を供給してくれるよう作られています。

素人が直接ピンセットなどで古い皮を取るのは個体を傷つけかねないため、なるべく行わないでください。

ヒョウモントカゲモドキの飼い始めにグッズ

ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要な道具は個体を買う時に買い方の説明のついでに売ってくれるところが多いです。

基本的な爬虫類の飼い方でも共通して必要なものばかりなので、それぞれのグッズの中でもものを紹介していきます。

ヒョウモントカゲモドキにグッズ1:ケージ(寿工芸 ヒュドラケース3120)

「寿工芸 ヒュドラケース3120」は爬虫類飼育では最も一般的な飼育ケージです。

基本的な爬虫類であれば、どのような飼い方をする種類でも大体対応可能なように作られているシリーズであり、一般的な大きさのヒョウモントカゲモドキならばこのサイズがちょうどいいです。

以降に紹介するグッズなどを全て使用しても十分な広さが確保できるため、個体にストレスを与えることも少なく、様々な飼い方の応用が利く便利な飼育ケージです。

ヒョウモントカゲモドキにグッズ2:ウェットシェルター(スドー ウェットシェルター)

「スドー ウェットシェルター」はヒョウモントカゲモドキの隠れ家及び水入れの両方の機能を果たしてくれるグッズです。大きさは個体に合わせて選んでください。

爬虫類の飼い方で重要となってくる隠れ家と水場を一つにした構造であり、上部に水を入れることでシェルター内の湿度が保たれ、さらに発生する水滴で水分補給も可能となります。

飼い方によってはシェルターと水入れを分けてもよいでしょうが、飼い方に特に強いこだわりがない場合は価格もお手頃なこちらがです。

ヒョウモントカゲモドキにグッズ3:シートヒーター(みどり商会 ピタリ適温プラス)

基本的な爬虫類の飼い方では多くの場合温度を保つためのヒーターが必要となります。

ヒーターの大きさは飼育ケージの大きさに合わせたものを用意する必要があります。

基本的な飼い方ならばケージの床面積の半分程度の大きさが望ましく、また必ずシェルターを置く部分にはヒーターが届かないようにしてください。

シェルター内の温度が上昇すると、サウナ状態になってしまい非常に悪影響をもたらします。

また、今回紹介する「みどり商会 ピタリ適温プラス」には耐水性がないため、ケージ外部の床に敷いて使用してください。

ヒョウモントカゲモドキにグッズ4:温度計(ビバリア ツインメーター NEO)

日本の気候は寒暖差があるため、ケージ内には温度計を設置することをします。

変温動物である爬虫類の飼い方で一番気を付けなければならないのが温度管理であり、夏場の高温と冬場の低温のどちらにも弱いため、温度管理は徹底して行いましょう。

「ビバリア ツインメーター NEO」は温度計だけでなく湿度計もついているため、実際の飼い方の項目で説明した脱皮時の湿度なども正確に確認することができます。

ヒョウモントカゲモドキにグッズ5:床材(ジェックス デザートソイル)

ヒョウモントカゲモドキを飼育する際の床材は、専用の床材を素直に使用することをします。しかし、飼い方における消費道具の補充の手間を省くならばキッチンペーパーなどでも代用可能です。

「ジェックス デザートソイル」はヒョウモントカゲモドキの本来の生息環境に近しい環境を再現してくれる床材であり、掃除においても臭いの問題なども含めて解決してくれる優れものです。

ヒョウモントカゲモドキは爬虫類初心者にも!

ヒョウモントカゲモドキの飼い方は爬虫類の中でも比較的容易なため、初心者にこそしたい種類です。

爬虫類全般の飼い方に共通する事項なども学べるため、まずはヒョウモントカゲモドキの飼育から入ってみることをします。

初回公開日:2019年08月26日

記載されている内容は2019年08月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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