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亀の平均寿命|ミドリガメ/クサガメ/イシガメ/ゼニガメ

更新日:2024年05月22日

長生きの象徴とされている動物の亀ですが、実際にどのくらい生きるか知っていますか?亀は寿命が15年ほどのものから200年近く生きるものまで、種類によって寿命にも幅があります。今回は最も寿命が長い亀の種類や、長生きの秘密などをご紹介します。

亀の平均寿命|ミドリガメ/クサガメ/イシガメ/ゼニガメ
「現在確認できる中での動物最高齢」としてギネスに認定されているのは、ホウシャガメという種類の「トゥイ・マリラ」と名づけられた亀です。1965年5月に亡くなってしまいましたが、189歳という大往生でした。

18世紀ごろにイギリスの探検家であるジェームズ・クックが捕獲し、トンガ王室へ献上しました。その後トンガ王室で188年間飼育されたとされています。名前の「トゥイ・マリラ」は、トンガ語でマリラ王という意味です。

189年という寿命は、あくまでクックが捕獲してからの年数を数えたものなので、もっと長く生きていた可能性もあります。

現在生きている中で最も長生きな亀

2017年現在も生きている亀として最も長生きしている亀は、イギリス領セントヘレナ諸島にいる、セーシェルセマルゾウガメのジョナサンです。ジョナサンは亀の中でも世界最大種の種類の亀で、現在は御年184歳になりました。トゥイ・マリラよりも長生きし、ギネスの記録を塗り替える可能性もあります。

このジョナサンは5ペンス銀貨の裏のデザインになるほどの者で、セント・ヘレナ島の知事が暮らす敷地内で悠々と生活しています。人々から愛され、ストレスのない環境で生活しているのも長生きの秘訣とも言えるでしょう。

200年以上生きた亀も!?

ギネスには認定されていないものの、200年以上生きた可能性がある亀もいます。インドで2006年に亡くなったアルダゾウガメの、アドワイチャと名付けられた亀です。18世紀にセーシェルで捕獲し、イギリス将校のペットとして飼育された後、カルカッタ動物園に移ったとされています。

明確な情報がないため、ギネスに認定されていませんが、250年生きたのではないかとも言われています。

お祭りで手に入れた亀の寿命

お祭りで「カメすくい」をやったことがある人もいるでしょう。お祭りのカメすくいで販売されているのはミドリガメですが、短い手足でよちよちと歩いている姿を見て可愛くなり、すくって家で飼ったという経験がある人も多いです。

しかし、お祭りですくった亀はペットショップで買ったものよりも短命なイメージがあるでしょう。金魚すくいの金魚のように1週間で死んでしまうわけではありませんが、10年生きるとされていた亀がわずか数年で死んでしまったということはありえます。何がいけないのかわからない人は、次の2つの可能性があります。

①出展されるまでの環境が悪かった

カメすくいで露店に並んでいるミドリガメは、まだ小さい子どもの状態です。亀は子どもの時の環境によって寿命が左右されます。たくさんの亀が並ぶためお店に並ぶまでの飼育環境は良いものとは言えないでしょうし、運搬時のストレスの有無、お客さんがすくって失敗し、落とした際といったさまざまなストレス要素が数多く考えられます。

そして、屋外のお祭りの露店から急に家の中に持ち帰られます。こうした環境の変化もストレスの1つです。亀が子どものうちにたくさんのストレスがかかったり、扱いが乱雑であったりする場合、本来は長生きできたはずが短命になってしまうという事態が充分にありえます。

②飼育環境が悪かった

同じく環境の話ですが、今度は家に持ち帰った後の飼育環境についてです。亀を飼おうと検討していたらちょうどお祭りでカメすくいをやっていた、という場合を除いて、「なんとなくカメすくいをやってみたかったからやった」「亀が可愛くて持って帰りたくなった」という人がほとんどだと考えられます。

そこでいざ亀をすくえたものの、急にやることになったから飼うのに必要な道具がそろっていなかったり、そもそも家で飼うことができる状態ではないというケースが少なくありません。そのような場合、最初から飼うことを想定していなかったため、悪い環境で亀を飼ってしまい、結果的に早死にさせてしまうことになります。

つまり、お祭りですくってきた亀が短命なのではなく、飼育条件の良し悪しが亀の寿命の長さを左右します。カメすくいをやってみる前に、すくった亀を最後まで飼うことができるのかよく考える必要があります。

長い付き合いができる動物!亀

「鶴は千年、亀は万年」の言葉のように、実際の亀が1万年も生きることは不可能ですが、種類によっては我々人間よりもはるかに長生きする動物です。人間よりも長い時を生きているということは、地球上の歴史は人間よりも亀の方が詳しいということです。そう考えると、亀はとてもミステリアスな存在だとも言えるでしょう。

ペットとしてポピュラーな種類でも10年、上手く飼えば30年以上生きるケースもあり、長い付き合いとなる可能性があります。もし亀を飼ってみたいと考えているなら、寿命の長さも飼う際の参考にしてみると良いでしょう。

初回公開日:2017年11月18日

記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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