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2017年12月24日

チンパンジーの寿命とギネス記録|野生/人間/ゴリラ

テレビや動物園でよく見られるチンパンジー。人間と同じような賢さや行動に、誰もが驚かされたでしょう。そんなチンパンジーは人間と同じように寿命が長い動物なのでしょうか?そこで、今回はチンパンジーの特徴や寿命についてご紹介します。

チンパンジーの寿命とギネス記録|野生/人間/ゴリラ

チンパンジーの特徴や習性

チンパンジーは我々人間と同じ、霊長目に属する類人猿です。セネガルやコンゴ民主共和国、ウガンダ、ルワンダなどに生息しています。体長はオスだと85㎝、メスは77cmと人間よりも小柄です。人間と同じように社会性のある動物です。20~100頭ほどの群れを作りますが、普段は家族ごとの小さな集団に分かれて行動しています。

人間との共通点

チンパンジーは人間に最も近い動物とされていて、共通点もいくつかあります。まず、人間もチンパンジーも雑食性である点です。チンパンジーは主に果実や葉などといった植物を食べますが、ネズミ、イノシシ、昆虫、リスなど小型から中型の哺乳類までも食べることがわかっています。魚をとることはありませんが、植物から肉まで食べる点は人間と同じです。

そして、チンパンジーは人間と同じように知能がとても高い動物です。人間の4歳児と同じくらいの頭脳を持っているとされています。訓練によって簡単な言語を理解することができ、簡単な文章を作って相手にも伝えることができるという実験結果も出ています。

さらに、じゃんけんもすることができます。知能が高いために脱走する例も多く、京都府の霊長類研究所では人間が鍵を使っているのを覚え、鍵を開けて脱走したことがあるくらいです。

チンパンジーの寿命

チンパンジーは動物園でもよく見かける動物の1種です。動物園で飼育されているチンパンジーと、野生下で暮らしているチンパンジーでは、寿命に差が表れます。動物園で飼育されているチンパンジーの寿命は、40~50年とされています。人間にほぼ近く、長生きする動物だと言えます。

野生のチンパンジーの寿命は、飼育されているチンパンジーに比べると半分近くまで短くなってしまいます。飼育されているチンパンジーは外敵に襲われる心配がないことと、毎日確実に餌を与えられているので栄養状態が良いことが理由です。

野生のチンパンジーの寿命

野生のチンパンジーの寿命は、22~26年とされています。平均寿命は15年と、人間に比べるとかなり短いです。西アフリカや中央アフリカなどに生息するので、天敵のヒョウなどの大型肉食獣によって襲われてしまうことが原因の1つです。

そして、チンパンジーには「子殺し」と呼ばれる特殊な習性があります。オスのチンパンジーが子どもを殺したり、メスが殺すこともあります。チンパンジーの他にはライオンにも見られる習性です。ライオンの場合は他のオスの子どもを殺すことで、自らの遺伝子をより多く残そうとする繁殖戦略の1つとされています。

しかし、チンパンジーの場合はどの子が自分の血を引いているか明確ではないため、この習性がチンパンジーにとってどのような役割をはたしているかは、いまだにわかっていません。よく似ている人間とチンパンジーですが、大きな違いとしてこのような習性の有無が挙げられます。

チンパンジーの寿命と他との差

チンパンジーは我々人間やゴリラと同じ類人猿です。見た目や行動からして、よく似ている動物だということがわかります。似ている動物同士では寿命もほぼ同じくらいなのでしょうか。そこで、人間とゴリラの寿命と、チンパンジーの寿命を比べてみましょう。

人間

チンパンジーの寿命とギネス記録|野生/人間/ゴリラ
チンパンジーは人間に最も近い動物だとされています。人間に最も近い動物であれば、人間とも寿命はほぼ変わらないのではないかと考えられるでしょう。人間の平均寿命は67歳とされています。

世界一の長寿国である日本では、男性が80歳、女性が87歳と、世界の平均寿命から大きく離れるほど長寿です。しかし、飼育されているチンパンジーでも40~50年、野生のチンパンジーは22~26年、平均寿命は15年と、人間よりは短命であることがわかります。

人間と近いからと言って長寿とは限らない

そもそも人間と最も近い動物と言っても、どのくらい近いのかというと遺伝子配列が人間と98.7%同じとされています。1.3%しか違いがないのであれば、人間とほぼ一緒の動物なのではないかと感じられるでしょう。

しかし、1.3%の違いというのは、実はかなり大きな違いです。チンパンジーと人間は見た目や生態の面からみてもかなり似ている動物ですが、似ているだけで違った生き物になります。

人間がここまで長生きするのは文明が発達し、科学や医学が急激に進化してからのことです。チンパンジーと人間の間の1.3%の違いが、結果的に文化や技術面でここまで大きな違いを起こしています。

ゴリラ

それでは、同じような環境でも生きているゴリラとチンパンジーの間ではどのくらいの寿命の差が見られるのでしょう。ゴリラは野生でも寿命が40~50年と長い動物です。野生では22~26年とされているチンパンジーよりも寿命が長い傾向があります。

なぜゴリラの寿命がここまで長いのかというと、チンパンジーよりも外敵が少ないからではないかといわれています。野生のゴリラの天敵はジャガーですが、逆にゴリラを襲おうとしたジャガーがゴリラによって殺されてしまった例もあります。ゴリラは温厚な動物ですが、危機的状況に陥った際に出される力はとても強いです。

そして、20~30頭あたりの群れを作って生息していることから、子どものゴリラを守りやすく大人になることができる子どもが多いです。しかし、チンパンジーも同じくらいあるいはそれ以上の規模の群れを作るので、やはり天敵の少なさが1番の理由と言えるでしょう。

ゴリラの寿命を縮めているのは人間

天敵が少なく、猿の中でも比較的長生きのゴリラですが、ジャガー以上に脅威的な存在となっているのが、我々人間です。人間活動がゴリラの生息地にまで広がることで、たくさんのゴリラが殺されたり、棲む場所を追われて死亡したりしています。

人間によって死亡している理由は大きく分けて2つあります。1つ目は森林が伐採されることでゴリラの生息地がなくなってしまうことです。

2つ目は、私達が普段使っている電子機器にも含まれているレアメタルがある鉱山と、ゴリラの生息地が被ってしまうことで、採掘に邪魔だという理由で殺されてしまう点です。また、難民の食糧不足によってゴリラを食料にせざるを得ない状況にもなっています。

ゴリラにとって最大の脅威である人間による死亡原因がなければ、ゴリラの寿命はさらに延びる可能性があります。我々人間の活動を見直す必要があります。

チンパンジーの寿命のギネス記録

チンパンジーで最も寿命が長くギネスにも登録されたのは、映画「ターザン」にも出演した個体です。76歳まで生きたということで、人間とほぼ同じくらい生きたということになります。映画に出演したことと寿命の長さに関係があるのか、気になるところでしょう。

日本で長生きしているチンパンジー

日本の動物園にも長生きなチンパンジーはいます。神戸市立王子動物園で飼育されているオスのチンパンジーの「ジョニー」は、現在66歳です。ギネスに登録されたチンパンジーと10歳しか変わらないので、このまま長生きしてギネスの記録を塗り替える可能性もあります。

人間と同じくらい生きる日は来るかもしれない?

チンパンジーは安全な飼育下では50年、最も長い個体では76年も生きることがわかりました。人間よりは少し短い寿命ですが、そもそも人間が長生きしているのは科学や医学を発達させたからです。チンパンジーがもしもこの先人間と同じように進化したら、人間と同じように長生きする動物になる可能性があります。

人間とは異なる点も多くありますが、生物としては最も近い動物です。この先、さらに人間に近づく動物になるのかどうかが気になるところでしょう。いつしか人間とチンパンジーが肩を並べる日が来てもおかしくありません。
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