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コウモリの特徴と餌となる食べ物とは|触れる際の注意点についても紹介

更新日:2024年08月15日

皆さんはコウモリが普段どんな生活をしているのかご存知でしょうか。この記事では、コウモリの生態や餌となる食べ物について詳しく解説しています。また、日本に生息している6種類のコウモリについてそれぞれ紹介しているため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

コウモリの特徴と餌となる食べ物とは|触れる際の注意点についても紹介
「コウモリって飼えるの?」
「コウモリにはどんな種類がいるの?」
「どんな食べ物を餌にしているの?」
など、動物やペットの飼育に興味のある方の中には、このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、あまり知られていないコウモリの生態やその種類の解説に加え、コウモリと触れ合う場合の注意点についても触れています。

私たちの身近に生息しているコウモリは、特に春頃、夕方になるとパタパタと飛んでいる姿をよく見かけますが、その生態について詳しく知っている人は意外に少ない動物でもあります。

この記事を読むことで、コウモリにはさまざまな種類が存在し、どんな生活をしているのかが分かるため、コウモリの生態に興味のある方は、ぜひこの記事をご一読ください。

コウモリの特徴

コウモリは、哺乳綱翼手目に分類される動物です。
空を飛ぶので、鳥類の仲間だと思っている読者の方もいるのではないでしょうか。
しかし、コウモリは哺乳類の仲間です。

コウモリには、空を飛ぶための翼があります。
驚くことに、コウモリの翼は元々は手のひらだったものが、空を飛ぶために進化したと言われています。

また、鳥は全身羽で覆われていますが、コウモリの場合は翼の部分が飛膜という伸縮性のある膜でできているのも特筆すべき点です。
この飛膜を操って、コウモリは自在に飛び回ります。

ただし、前脚が進化した分、後ろ脚は弱く立つことができません。
コウモリが休むときに後ろ脚で何かにぶらさがり、逆さまになった状態になるのもそのためです。

他にも、逆さまになるのはすぐに脚を離して飛ぶことができるから、という理由があります。

コウモリの生態

コウモリは夜行性なので、昼間は人の目につかない暗い場所で休んでいます。時には、人の家の屋根裏や倉庫を巣にしている場合もあります。

ところで、なぜコウモリは暗い夜に餌を探すことができるのでしょうか。
それはコウモリの特別な身体のつくりにヒントがあります。

コウモリには小さくて可愛らしい目がありますが、ほとんど見えていません。その代わりに、口や鼻から超音波を出して、跳ね返ってきた音を聞いて自分の位置や障害物の場所を把握して飛んでいます。これが、コウモリが真っ暗な夜の空を自在に飛び回って活動できる理由です。

繁殖力は低いとされていますが、長く生きる個体もおり、中には20年以上生きた個体もいたそうです。

ただし、一般的には約3~5年で寿命を全うする個体が多いと言われています。
コウモリのように小さな体で、長寿な哺乳類は珍しいでしょう。

コウモリの大きさ

コウモリは小さい種類が多いですが、中には大きくなるものもいます。
小さなコウモリで体重は3~60g、大きなコウモリは300~530gほどの大きさをしています。

日本でよく見かけるコウモリは約5cm、10gほどの小さな種類です。

小さな体ですがかなりよく食べるので、その体のサイズからは想像つかないようなたくさんのフンや尿をします。そのため、コウモリの糞尿被害に悩まされている方も多いようです。

日本で見られるコウモリの種類

コウモリの特徴と餌となる食べ物とは|触れる際の注意点についても紹介
コウモリは世界各地に約1000種類存在し、南極大陸を除く全ての大陸に生息しています。
日本では、約35種類のコウモリが確認されているそうです。

ここでは、日本に生息しているコウモリ6種類について詳しく紹介しましょう。

アブラコウモリ

日本で最もよく見かけられるコウモリです。アブラコウモリは、日本に生息するコウモリの中で唯一人の家に棲みつく種類で、家のない森の中や洞窟ではほとんど見かけられません。
そのため、「イエコウモリ」とも呼ばれており、私たちに身近な種類と言えるでしょう。

日本全国に分布し、大きさは体長約5cmと小さく、黒や灰色の体色をしています。
特にまだ幼い個体の体色は、黒っぽい色です。

小さな隙間から家屋に侵入し、天井裏や瓦の下、倉庫の中などに棲みつきます。
成熟したオスは1匹で過ごしますが、メスと幼体は一緒に家族単位で過ごすのが特徴です。

夜になると、棲み処から餌となる虫がいる場所まで飛んでいって狩りをします。
蚊や蛾など、人間にとって迷惑になる虫を食べてくれることでは私たちの役に立っている面もありますが、その糞尿や騒音などで駆除対象ともされているケースも多く見られます。

ニホンウサギコウモリ

変わった名前の種類ですが、その名の通り、ウサギのような耳を持っているコウモリです。
耳は頭よりも大きく、見つけたらすぐに本種と判別することができます。

日本では、中国地方や三重県、和歌山県などを除いた全国に分布していますが、その数は減少傾向にあり、一時は絶滅の恐れがあると言われた時期もありました。現在では、また少しずつ数が増えているそうです。

大きさはアブラコウモリよりも少し大きいくらいで、薄い茶色や灰色っぽい体色をしています。もともとは木に巣を作って暮らしていましたが、現在は建物に棲みついていることも多いようです。

飛ぶ速さは他の種類と比べて遅く、超音波周波数もあまり高くありません。

前述の通り見た目に特徴があるため、見かけたらすぐに本種だとわかります。ぜひ探してみてください。

オヒキコウモリ

日本に生息している食虫性のコウモリの中で、最も大きな種類です。
大きさは約8~10㎝で、尻尾が長くそれを引きずって歩く姿からこの名前がつけられました。耳が大きく丸いのも特徴です。体色はこげ茶っぽい色をしています。

日本全国で見かけられますが、その数は減少傾向にあるため、現在は絶滅危惧種に認定されています。

空を飛ぶスピードはとても速く、その速さは時速160㎞にまで達すると言われています。

群れを作って岩の隙間や建物などを隠れ家にして生活します。
本種もウンカやカメムシなどを食べてくれるため、益獣とされているようです。
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初回公開日:2022年11月15日

記載されている内容は2022年11月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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