日本にいる山椒魚の種類はどれくらい?生息環境による違いも紹介
更新日:2024年07月20日
山椒魚を知っていますか?と聞かれた時、多くの方はオオサンショウウオを頭に思い浮かべるのではないでしょうか。
オオサンショウウオは特別天然記念物に指定されていて、体長も1メートルを超える大型の両生類です。テレビ等でも紹介されることも多いため、山椒魚と言えばオオサンショウウオというイメージがありますが、オオサンショウウオ以外にも非常に多くの種類の山椒魚がいます。
日本に生息している山椒魚だけでも40種類以上あるのですが、その多くはあまり知られていないようです。
この記事では日本に生息する山椒魚の種類や生息地、生息環境などを解説しています。
記事を読むことで、これまであまり知ることのなかった山椒魚についての知識が深まるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
オオサンショウウオは特別天然記念物に指定されていて、体長も1メートルを超える大型の両生類です。テレビ等でも紹介されることも多いため、山椒魚と言えばオオサンショウウオというイメージがありますが、オオサンショウウオ以外にも非常に多くの種類の山椒魚がいます。
日本に生息している山椒魚だけでも40種類以上あるのですが、その多くはあまり知られていないようです。
この記事では日本に生息する山椒魚の種類や生息地、生息環境などを解説しています。
記事を読むことで、これまであまり知ることのなかった山椒魚についての知識が深まるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
日本にいる山椒魚は何種類?
日本に生息する山椒魚でよく知られているのはオオサンショウウオですが、名前のとおり体長が大きく1メートルを超す個体もいて、主に西日本から九州にかけて分布しています。
その他の種類の山椒魚は、大きくても20センチ以下の小型のものばかりで、繁殖力も弱く移動する範囲も狭いため、それぞれの生息地の環境に合わせるように進化したことで多数の種類に分化されていきました。
現在、日本で確認されている山椒魚は47種類ほどとされ、生息地域ごとに様々な特徴を持った山椒魚が確認されています。
その他の種類の山椒魚は、大きくても20センチ以下の小型のものばかりで、繁殖力も弱く移動する範囲も狭いため、それぞれの生息地の環境に合わせるように進化したことで多数の種類に分化されていきました。
現在、日本で確認されている山椒魚は47種類ほどとされ、生息地域ごとに様々な特徴を持った山椒魚が確認されています。
山椒魚の研究が進み種類は今も増えている
山椒魚は両性網有尾目に属していて、サンショウウオ科とオオサンショウウオ科に分けられています。現在、日本で確認されている山椒魚は、オオサンショウウオ科で1種類、サンショウウオ科で46種類の、合わせて47種類となっています。
1985年頃はわずか16種類しか確認されていませんでしたが、その後の研究が進むことで多くの種類が発見されています。
特に2019年にはカスミサンショウウオが9種類に分類、ブチサンショウウオが3種類に分類されるなどして、1年の間で現在確認されている山椒魚の種類の3割近くの種類が増えました。
今後も研究が進められることで、その数はさらに増えて行くのではないでしょうか。
1985年頃はわずか16種類しか確認されていませんでしたが、その後の研究が進むことで多くの種類が発見されています。
特に2019年にはカスミサンショウウオが9種類に分類、ブチサンショウウオが3種類に分類されるなどして、1年の間で現在確認されている山椒魚の種類の3割近くの種類が増えました。
今後も研究が進められることで、その数はさらに増えて行くのではないでしょうか。
日本に多くの種類の山椒魚がいることがあまり知られていない理由
日本に生息する山椒魚でオオサンショウウオ以外の種類の山椒魚は、体長が大きいものでも20センチくらいで、ほとんどの山椒魚は10センチ前後と非常に小さいです。
また、多くの山椒魚は繁殖期や産卵の時以外、渓流の石の隙間や堆積した落ち葉の下などに隠れるように暮らしています。
そのため、山椒魚の姿を見かけることはほとんど無く、専門家の人が探すとしても非常に困難だと言えるでしょう。
また、体が小さく移動する力が弱いため、狭い範囲の中で暮らして行くことで、その地域に合わせた姿や生態に進化し、多くの種類の山椒魚が生まれたと考えられています。
例えば、ツルギサンショウウオやハコネサンショウウオなど1つの山の周辺にしか生息しない種類の山椒魚もおり、新しい種類の発見が難しいことも理由の1つではないでしょうか。
また、多くの山椒魚は繁殖期や産卵の時以外、渓流の石の隙間や堆積した落ち葉の下などに隠れるように暮らしています。
そのため、山椒魚の姿を見かけることはほとんど無く、専門家の人が探すとしても非常に困難だと言えるでしょう。
また、体が小さく移動する力が弱いため、狭い範囲の中で暮らして行くことで、その地域に合わせた姿や生態に進化し、多くの種類の山椒魚が生まれたと考えられています。
例えば、ツルギサンショウウオやハコネサンショウウオなど1つの山の周辺にしか生息しない種類の山椒魚もおり、新しい種類の発見が難しいことも理由の1つではないでしょうか。
日本の山椒魚の生息地と生息環境
山椒魚は、生態の違いや産卵する環境の違いで2つに分かれています。
1つは「流水性」と呼ばれるもので、人里離れた山間部の渓流や沢など流れる水の中で生息していて、中には地下の伏流水の中で生息しているものもあります。
産卵する時も流れる水の中の石などに卵を産み付け、幼生の指に爪があるのが特徴です。
もう1つは「止水性」と呼ばれるもので、一般に里山と呼ばれる低い山の雑木林の中に生息し、産卵の時期を除いて落ち葉の下や浅い土の中で暮らしています。
産卵の時期に水場に集まり、沼や池、谷戸田といったほとんど流れのない水の中に、ゼラチン状の袋の様なものの中にたくさんの卵が詰まった卵嚢を産みます。
1つは「流水性」と呼ばれるもので、人里離れた山間部の渓流や沢など流れる水の中で生息していて、中には地下の伏流水の中で生息しているものもあります。
産卵する時も流れる水の中の石などに卵を産み付け、幼生の指に爪があるのが特徴です。
もう1つは「止水性」と呼ばれるもので、一般に里山と呼ばれる低い山の雑木林の中に生息し、産卵の時期を除いて落ち葉の下や浅い土の中で暮らしています。
産卵の時期に水場に集まり、沼や池、谷戸田といったほとんど流れのない水の中に、ゼラチン状の袋の様なものの中にたくさんの卵が詰まった卵嚢を産みます。
日本の山椒魚は危機的状況にある?
自然の中で暮らす山椒魚ですが、近年その生息環境が大きく変わり危機的な状況になっています。
山を切り崩して造成するなどの大規模な森林伐採や、林道の建設、さらには増加しているシカの食害によって森林の植生が変化しています。
それにより土壌が流出し、山椒魚が生息している渓流が埋没してしまうなどの生息地の環境が大きく変化してしまうところが各地で見られます。
また外来生物による被害も多く、アライグマによって産卵のために水場に集まった山椒魚が捕食されたり、アメリカザリガニによって卵や幼生が捕食されたりして、生息数が大きく減ってしまった地域もあり、外来生物は山椒魚にとって天敵と言えるでしょう。
山を切り崩して造成するなどの大規模な森林伐採や、林道の建設、さらには増加しているシカの食害によって森林の植生が変化しています。
それにより土壌が流出し、山椒魚が生息している渓流が埋没してしまうなどの生息地の環境が大きく変化してしまうところが各地で見られます。
また外来生物による被害も多く、アライグマによって産卵のために水場に集まった山椒魚が捕食されたり、アメリカザリガニによって卵や幼生が捕食されたりして、生息数が大きく減ってしまった地域もあり、外来生物は山椒魚にとって天敵と言えるでしょう。
日本に生息している山椒魚の種類の一例
やっぱり居たな〜#オオサンショウウオ pic.twitter.com/ff5A79yygf
— けんや (@ftlh39) August 27, 2022
日本には多くの種類の山椒魚が生息していますが、絶滅危惧種に指定されて保護されている種類や、オオサンショウウオのように天然記念物に指定されている種もいます。またペットとして飼育出来る種類のものもいます。
ここでは、いくつかの種類の山椒魚を選んで紹介しますので、参考にしてください。
初回公開日:2022年09月22日
記載されている内容は2022年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。