日本にいる山椒魚の種類はどれくらい?生息環境による違いも紹介
更新日:2024年07月20日
トウキョウサンショウウオ
トウキョウサンショウウオは関東6都県と福島県の一部に分布していて、標高300メートル以下の低い山地や丘陵などの山林の中で生息しています。
体長は8~13センチほどで、体色は背面が黄褐色や黒褐色と個体の差異が大きく、夜行性で日中は落ち葉の下などに隠れて暮らし、ミミズや昆虫、クモなどを食べます。
宅地やゴルフ場開発などの生息地域の環境破壊や、アライグマ・アメリカザリガニによる捕食、またペット用としての乱獲で生息数が大きく減少したため、絶滅危惧類に指定されており、販売や譲渡目的での捕獲が禁止されています。
体長は8~13センチほどで、体色は背面が黄褐色や黒褐色と個体の差異が大きく、夜行性で日中は落ち葉の下などに隠れて暮らし、ミミズや昆虫、クモなどを食べます。
宅地やゴルフ場開発などの生息地域の環境破壊や、アライグマ・アメリカザリガニによる捕食、またペット用としての乱獲で生息数が大きく減少したため、絶滅危惧類に指定されており、販売や譲渡目的での捕獲が禁止されています。
ブチサンショウウオ
ブチサンショウウオは九州の北西部の山林に分布している日本の固有種です。
かつては西日本に広く分布しているとされているとされていましたが、近年研究が進むことで小型の集団のものはコガタブチサンショウウオという独立した種と分類されました。
さらに分布する地域により3種類に分割され、九州の北東部に分布しているのがチクシブチサンショウウオ、中国地方に分布しているのがチュウゴクブチサンショウウオと分類されました。
体長はおよそ12~17センチ、体色は紫紺色で体側に銀灰色の斑紋があります。
絶滅危惧類に指定され、販売や譲渡目的の捕獲は禁止されています。
かつては西日本に広く分布しているとされているとされていましたが、近年研究が進むことで小型の集団のものはコガタブチサンショウウオという独立した種と分類されました。
さらに分布する地域により3種類に分割され、九州の北東部に分布しているのがチクシブチサンショウウオ、中国地方に分布しているのがチュウゴクブチサンショウウオと分類されました。
体長はおよそ12~17センチ、体色は紫紺色で体側に銀灰色の斑紋があります。
絶滅危惧類に指定され、販売や譲渡目的の捕獲は禁止されています。
クロサンショウウオ
クロサンショウウオは東北及び北陸地方のほぼ全域、関東北部や長野県、岐阜県北部、佐渡島と本州北東部の広い範囲に分布していて、低地から標高2,000メートルを超える高山までの広い地域に生息している日本の固有種です。
体長はおよそ7~19センチと比較的大型で、体色は背面が緑褐色~黒褐色 腹面が灰色~暗褐色で、背面に褐色の斑点がある個体もいます。
環境省では準絶滅危惧種と指定されていますが、茨城県や岐阜県などでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
体長はおよそ7~19センチと比較的大型で、体色は背面が緑褐色~黒褐色 腹面が灰色~暗褐色で、背面に褐色の斑点がある個体もいます。
環境省では準絶滅危惧種と指定されていますが、茨城県や岐阜県などでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
エゾサンショウウオ
エゾサンショウウオは北海道に広く分布し、北海道のみに生息している日本の固有種です。平地や山地の湿地や池の周辺などに生息しています。
池や湖畔だけでなく、道路の側溝や用水路などにも産卵することもあり、体長はおよそ11~19センチと比較的大型で、体色は暗褐色や褐色で暗灰色の個体もいます。尾が長く体長の1/2を超えていることが多いのが特徴です。
土地開発や道路建設などによる生息地の自然破壊やアライグマによる捕食などで生息数は減少していますが、絶滅危惧種等の指定はされていません。
池や湖畔だけでなく、道路の側溝や用水路などにも産卵することもあり、体長はおよそ11~19センチと比較的大型で、体色は暗褐色や褐色で暗灰色の個体もいます。尾が長く体長の1/2を超えていることが多いのが特徴です。
土地開発や道路建設などによる生息地の自然破壊やアライグマによる捕食などで生息数は減少していますが、絶滅危惧種等の指定はされていません。
ヒダサンショウウオ
ヒダサンショウウオは北陸から中国地方までの本州西側の広い地域に分布していて、標高35~1,800メートルの山地の森林の中に生息しています。日本の固有種で本州全土に分布しているとされていましたが、近年の研究によって本州の東側に分布しているものはヒガシヒダサンショウウオと分類されました。
体長はおよそ10~14センチと小型で、体色は黒~黒紫で背面に黄色の斑紋が散らばっているのが特徴です。冬眠~繁殖期の11月~5月頃の間は沢の川底にある岩の下などにいますが、それ以外の期間は森の中の落ち葉や倒木した枯れ木の下などで暮らしています。
こちらも、堰や林道建設、樹木の伐採等の影響による自然破壊で生息数は減少していて、準絶滅危惧種に指定されています。
体長はおよそ10~14センチと小型で、体色は黒~黒紫で背面に黄色の斑紋が散らばっているのが特徴です。冬眠~繁殖期の11月~5月頃の間は沢の川底にある岩の下などにいますが、それ以外の期間は森の中の落ち葉や倒木した枯れ木の下などで暮らしています。
こちらも、堰や林道建設、樹木の伐採等の影響による自然破壊で生息数は減少していて、準絶滅危惧種に指定されています。
オオサンショウウオ
オオサンショウウオは岐阜県以西の本州と九州及び四国の一部に分布していて、標高およそ300~1,000メートルの山地の谷川に生息している日本の固有種です。
体長はおよそ40~150センチと他の山椒魚と比べて非常に大型で扁平な体形をしていて、体色は褐色で黒い斑紋が散らばっています。輸入されたチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種も見受けられますが、外見では見分けることが難しく遺伝子解析が必要となります。
絶滅危惧類に指定されていますが、特別天然記念物に指定されていますので、基本的には触れるだけでも違法となります。
体長はおよそ40~150センチと他の山椒魚と比べて非常に大型で扁平な体形をしていて、体色は褐色で黒い斑紋が散らばっています。輸入されたチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種も見受けられますが、外見では見分けることが難しく遺伝子解析が必要となります。
絶滅危惧類に指定されていますが、特別天然記念物に指定されていますので、基本的には触れるだけでも違法となります。
日本の山椒魚やその種類について知ろう
ここまで、日本に生息している山椒魚を紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
世界中で70種類以上いるとされる山椒魚の、半数以上の種類が日本に生息しているのは驚きですね。研究が進むことでさらにその数は増えていきそうです。
しかしながら、環境破壊やアライグマやアメリカザリガニなどの天敵の増加、またペット飼育用に販売するための乱獲などでその生息数は大きく減少しています。
このままでは絶滅してしまうかもしれない日本の山椒魚ですが、それを防ぐため日本の各地で様々な取り組みが始まっています。
世界中で70種類以上いるとされる山椒魚の、半数以上の種類が日本に生息しているのは驚きですね。研究が進むことでさらにその数は増えていきそうです。
しかしながら、環境破壊やアライグマやアメリカザリガニなどの天敵の増加、またペット飼育用に販売するための乱獲などでその生息数は大きく減少しています。
このままでは絶滅してしまうかもしれない日本の山椒魚ですが、それを防ぐため日本の各地で様々な取り組みが始まっています。
初回公開日:2022年09月22日
記載されている内容は2022年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。