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マダライモリとは?特徴や寿命・飼育に必要なものも併せて紹介

更新日:2024年01月31日

ヨーロッパ産の両生類、マダライモリを飼ってみたいと思いませんか。この記事では、マダライモリの特徴や飼育方法について、また繫殖方法についても詳しく解説しています。これからマダライモリを飼育しようとしている方は、ぜひチェックしてみてください。

マダライモリとは?特徴や寿命・飼育に必要なものも併せて紹介
「イモリは飼うのが難しいって聞くけど、マダライモリはどうなのかな?」
「マダライモリの寿命ってどのくらいなんだろう?」
「マダライモリって人工飼料で飼えるのかな?」
マダライモリに関する疑問は、多くあるでしょう。

マダライモリは、飼育が比較的容易で魅力的な両生類です。

この記事では、マダライモリの特徴や原産地、飼育方法について詳しく解説していきます。また、繫殖方法についてや、雌雄の違いについても説明します。マダライモリの仲間は、他の両生類よりも雌雄の判別が容易です。

記事を読んでいただければ、あなたもマダライモリを飼育できるようになるでしょう。また、繁殖にも挑戦できます。

あなたも、ぜひマダライモリを飼育してみてください。

マダライモリの特徴は?

マダライモリ(学名Triturus marmoratus)はスペイン北部、フランス南西部の標高400m以下の湿った森林に分布しており、ヨーロッパではメジャーなイモリの1種ですが、フランスでは最近、その数を減らしています。

マダライモリは英語でMarbled Newtと言い、両生綱有尾目イモリ科クシイモリ属に分類される生物です。クシイモリの仲間は、繁殖期になるとオスが背中にクレストと呼ばれる、長い帆のようなひれを発達させることで知られています。

イモリの中でもマダライモリは、緑色の体に黒い斑紋が入り、背中には頭から尻尾までオレンジ色のラインが通っている、見た目がとても華やかな種です。

また、日本のアカハライモリなどと違って、成体は水棲ではなく陸棲であることも特徴の1つでしょう。

マダライモリの体長と成長速度

マダライモリは最大で17cm程度、すらりとした体型で、それほど大きい種ではありません。日本のイモリの代表、アカハライモリよりは少し大きめです。

マダライモリの成長はゆっくりとしています。卵から生まれて2~3ヶ月は幼体で、ウーパールーパーのような姿をしており、水棲です。その後陸に上がって、2年ほどかけてゆっくり成長します。

成体は泳ぐのが下手

アカハライモリなどは、幼体も成体も水棲です。一方、マダライモリの成体は陸棲で、繁殖期を除いて、水中に入ることはありません。

そのため、マダライモリの成体は泳ぐのがとても苦手です。飼育する際には、陸地を主としたテラリウムを作りましょう。

マダライモリの寿命

マダライモリの寿命はおよそ15~20年です。野生ではもっと短いのですが、天敵のいない飼育下ではかなり長生きになります。

正しい飼育方法で飼育すれば、長い間あなたのペットとして生きてくれるでしょう。

マダライモリの繁殖方法は?


マダライモリの成体は夏から冬にかけて、涼しくなってくると繁殖に入ります。秋口になったら、飼育環境をテラリウムからアクアテラリウムに変更しましょう。完全なアクアリウムでもよいのですが、その場合はマダライモリが呼吸できるように、浮島などを用意します。

繁殖水槽には、産卵床とするための水草を入れましょう。アナカリス、マツモなどが適当です。

成体は産卵を終えると、陸地に上がります。もとの飼育環境に戻しましょう。水中には水草とそれについた卵が残されます。卵から幼生の時期は、溶存酸素が必要なのでエアレーションをしましょう。

受精卵が孵化するのは、半月ほど経ってからです。孵化したての幼生は、3日くらいはヨークサックから栄養を得るので、餌を食べずじっとしています。その後は、ブラインシュリンプやミジンコなどで育てることができるでしょう。

少し大きくなってきたら、赤虫を小さく切ったものなどで飼うことができます。外エラが小さくなってきたら成体になるサインなので、水槽内に上がれる陸地を作りましょう。

雄雌の判別方法

マダライモリの雌雄判別は、繫殖期であれば簡単です。背中に帆のようなクレストと呼ばれるひれが現れるのがオス、そうでないのがメスとなります。

繁殖期以外では、2種類の雌雄判別方法があります。

1つは、背中のオレンジ色の線の観察です。オスはオレンジ色の線のところどころに黒い斑点があります。メスはオレンジ1色で模様はありません。

もう1つは総排出孔の形状です。後脚の間にある総排出孔を広げて観察しましょう。オスはI字型をしており、メスは点状です。

マダライモリの販売価格は?

それでは、マダライモリはどのくらいの値段で販売されているのでしょうか。マダライモリは生殖地では保護されていて、繁殖期のみ捕獲が可能です。そのため、野生個体は春に出回ります。

一方、人工繁殖の個体は、野生とは違い保護といった制限がありません。様々なサイズが1年中販売されています。

いずれも値段は5,000~10,000円程度です。オークションや通信販売などで、幼体をもう少し安く入手できることもあります。

マダライモリを飼育するために必要なものをご紹介


ここからは、マダライモリを飼育する上で必要な道具を紹介していきます。マダライモリは比較的飼育が簡単とはいえ、両生類はセンシティブな生き物です。しっかり準備をしてから飼育を始めましょう。
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初回公開日:2022年08月24日

記載されている内容は2022年08月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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