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ウーパールーパーが水カビ病を発症した場合は?対処法・予防法を紹介

更新日:2024年07月15日

ウーパールーパーがかかりやすい病気の一つに水カビ病があります。この記事では、水カビ病とは何なのか、どのように治療・対処すればいいのか、予防方法を解説します。また、水カビ病だけでなく他の二つのウーパールーパーの病気を簡単に紹介します。

ウーパールーパーが水カビ病を発症した場合は?対処法・予防法を紹介
「飼っているウーパールーパーの体に白い綿のようなものがついている」
「ウーパールーパーが白くなってるけど、どうしたらいいんだろう?」
大切なペットに異常が見受けられたら焦ってしまう人も少なくないでしょう。

ウーパールーパーの体に白いモヤモヤした綿のようなものが見つかったら、それは水カビ病という病気である可能性があります。本記事では水カビ病とは何なのかという基礎知識に加え、どう対処し予防すればいいのかを解説します。

この記事を読むことで、ウーパールーパーが水カビ病になってしまう原因から、発症した際に何をしたらいいのか、予防するための水槽の手入れ方法、その他の病気を理解して、よりウーパールーパーを健康に過ごさせることができるようになるでしょう。

ウーパールーパーを飼育している人、これからウーパールーパーを飼ってみようか興味を持っている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

水カビ病とはそもそも何か

水カビ病とは、文字通りウーパールーパーの体がカビに感染している状態です。

見た目には、白くモヤモヤしたものが体にくっついているように見えます。ウーパールーパーの場合は、四肢などの末端部分や、エラに発生することが多い傾向があります。この白いもやもやの正体がカビです。

原因となるカビ菌自体は、普段から環境に存在している常在菌です。しかし、免疫力が低下して常在菌への抵抗力が弱まった状態になると、カビ菌が過剰に繁殖してしまい、水カビ病を発症してしまうのです。

出典:カメの皮膚感染症(水カビ)オアシス便り|垂水オアシス動物病院
参照:http://blog.tarumioasis.com/?eid=1144

ウーパールーパーが水カビ病になってしまう原因



原因としてまず挙げられるのは、ウーパールーパーの飼育環境の悪化です。水槽が汚れている場合や温度が適温ではない場合、餌の食べ残しやフンが水槽内に残っている場合などは、カビが非常に繁殖しやすくなります。たとえ水が透明でも、水質が悪化している可能性もあります。

餌のバランスが良くなかったり、温度が適温でなかったりすると、ウーパールーパーの免疫力が低下する恐れがあります、体に傷などができているとそこからカビ菌が入ってしまうこともあります。こういった状態が重なると、カビ菌に感染して皮膚の病気になってしまうのです。

ウーパールーパーが水カビ病を発症した場合の対処法



ウーパールーパーの水カビ病の原因が、飼育環境の悪化なのが分かりました。ここからは、ウーパールーパーが水カビ病を発症してしまった際に、どうしたら治るのか、環境を改善するには何をしたらいいのかを解説していきます。

ウーパールーパーが水カビ病になってしまったら、そのままにはせず、原因を探って対処して治してあげましょう。

濾過バクテリアを増やす

濾過バクテリアが不足していると、ウーパールーパーの餌の食べ残しやフンから発生するアンモニア、亜硝酸が処理しきれず、水質が汚染された状態になってしまいます。水カビ病が発症したときには、この濾過バクテリアを増やす必要があります。

濾過バクテリアは、フィルターの濾材や底に敷く砂利に定着します。砂利を敷いていない場合は敷く、あるいは濾過フィルターを大きいものにする、濾材の入る量の多い上部式・外部式フィルターへ変えるなどしましょう。

バクテリアを投与するためのバクテリア剤なども販売されていますが、これを投与しただけでは、バクテリアは定着しません。バクテリアが棲むことのできる場所を増やしましょう。

カビを取り除く

さらに悪化しないように、カビを取り除く治療法もあります。

体の表面がカビに侵されている状態なので、エラなどについたカビを無理やり取ろうとすると、体の柔らかい部分も一緒に取れてしまう可能性もあります。カビを取り除くのはできるだけ初期症状のうちにしましょう。

カビを取り除く際は、ピンセットや冷たい指などで極めて慎重に優しく行いましょう。フィルターなどの水槽の一部にカビを見つけたときには、綺麗に取り除く必要があります。カビが付着している卵も孵化しないため取り除きます。

毎日水を換える

水カビ病が治るまでは毎日水を換えることが大切です。

カビ菌がさらに繁殖することのないように、水中にいるカビ菌を減らし、綺麗な環境を維持することが肝要です。濾過バクテリアを残すために、1/2~1/3程度の飼育水を残して毎日換水しましょう。

水換えの量も頻度も多いので、水温をしっかり合わせることは忘れないように気をつけましょう。水合わせをしっかりしていないと、ウーパールーパーの体に負担を与えてしまい、余計に免疫力が下がってしまいます。

ウーパールーパーの水カビ病を防ぐ方法



水カビ病は発症すると完治までに時間がかかる病気です。ウーパールーパーが病気にならないように、普段から予防することは非常に大切です。

ウーパールーパーが水カビ病にかからないようにするには、水質など飼育環境を整えることが重要です。ここからは、日頃どういった点に気をつけるべきか解説していきます。

流木のアク抜きをする

流木を水槽に入れると、流木からアクが滲み出てきて飼育水に色がつく場合があります。アクが強いものの場合は、pHなど水質に変えてしまう恐れがあります。流木にカビの菌が付着している可能性もあります。

綺麗な水質で育てるために、流木を水槽内に入れる場合は事前に汚れを落とし、あく抜きをしましょう。水に漬けておく方法の場合は、数週間ほどかかります。活性炭や市販のアク抜き剤を使うのが手軽です。

ただし、ウーパールーパーは皮膚が柔らかいため、体を傷つけやすい硬い飾りは避けた方がいいでしょう。水草などの柔らかなものを選ぶことをおすすめします。

水温を調整する

ウーパールーパーが生きていくのに適切な水温はおよそ15~20℃です。寒さには強いですが、暑さには弱いと言われています。夏場でも25℃程度を維持しましょう。

水温が高いと水が汚れやすく、腐りやすくなるため、カビが繁殖しやすくなります。夏場は部屋のクーラーをつけたり、水槽用ファンや水槽用クーラーを設置したりするなどして低い水温の維持に努めましょう。

また、エアーレーションも重要です。水温が高くなると水中の酸素濃度が下がり、ウーパールーパーの体に負担がかかります。水温を下げる効果はあまりありませんが、ウーパールーパーの健康には大切な要素です。
次のページ:ウーパールーパーがかかりやすい水カビ病以外の病気

初回公開日:2022年08月09日

記載されている内容は2022年08月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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